2017/05/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシャドウさんが現れました。
シャドウ > 今宵も貧乏貴族様に金を貸し、肥えた商人からは貸した金を徴収する。
何時もの仕事、先代より続く由緒正しき飯の種。

此処最近ぐんっと気温が暑くなってきたのか夜も聊か蒸し暑く、今宵は邪魔なジャケットを脱いで何時も中に来ている特殊な金属糸で編んだ袖の長い黒シャツにズボンにブーツにと軽装で歩いている。
お陰で何時もジャケットの内側のホルダーに入れてあるナイフが無い分身軽ではあるが、心許ない感じがして、何と無しではあるが新たな鴨を見つける為に散策する速度も速くなっていた。

「あー暑いの苦手なんだよなぁー……早く涼しくならねぇかなぁ……。」

仕事上あまり薄着を好まない、常日頃色々命を狙われる理由を大量生産している。
だからこのシャツでさえ防刃に対魔効果のある特殊な糸で編んだ代物であし、いざと言う時の為の魔鎧を召喚するだけの魔力を身体に取り込んでいる。

今宵も歩く分だけ口にくわえた煙草モドキの青紫の火種が光の軌跡を描き、薄暗い闇に浮かぶ鬼火の様に凛と冷たい色に輝いている。

見るものを畏怖させる不可思議な光、威圧するような眉間に皺を寄せた不機嫌な表情、稀に通りかかる者達はわざわざ近づかないように通りの脇を歩き、チラチラこちらを見てくるレベルである。

ハァ……

奇異と畏怖、何とも居心地の悪い視線を感じ、気まずそうに灰色の髪を頭をガシガシと痒くもないのに掻き毟りながら、ただただ歩いている。

シャドウ > 今夜は富裕地区に長居する心算は無い。
暫く鴨探しの散策を続けていたが、段々と視線に耐えられなくなり、めんどくさいのに眼をつけられる前に退散する事にする。
まあ既に奇異と畏怖意外に幾つか睨みつける視線も感じ始めた事だし、あえて走らずゆっくりと何事も無いフリをして歩き続け帰宅するのであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシャドウさんが去りました。