2017/04/28 のログ
フローレンス > あ、美味しい・・・。

(ワインを一口。すっきりとした飲み心地で甘くて、美味しい。・・・まぁ、あまりお酒とか詳しい訳ではないですけれど・・・いいお酒、ワインなのだろうな、というのは伝わって来ます。流石富裕地区にあるお店。・・・いいものを使っていると見えます。
さて、ワインもいいですが此度の目的は潜入任務。あの方がきょろきょろと警戒するように入店していったのには何か理由があると見えます。あまりはしたなくは見えない程度に観察して内情を調査してみましょう。

・・・見回してみて感じるのはやはり豪奢なドレスで着飾った方が多い、という印象。何人かで組んで談笑している組み合わせが多いようでありますが、同性の組み合わせは少なく、異性の組み合わせが多いようです。心なしか、距離感も近く、顔が赤い方もいらっしゃいますね。・・・お相手様に恋、なんてしていらっしゃるのかしら?もし、そうだとしたら素敵です。 ・・・あら?あらあら?)

まぁ・・・!大胆でいらっしゃいますね・・・。それとも、あれが普通なのかしら・・・。

(ふと見つけた組み合わせ。なんとなしに観察していれば、接吻を!接吻をしているのを見てしまいました。こっそりと人目を隠すようなものではなく、見せつけるように、大胆に! ・・・彼は私のものよ、なんてアピールする目的でもあったのでしょうか?何にせよ、人というのは進んでいらっしゃいます・・・。思わず、見ていた私の方も顔が熱くなって来るのを感じます。)

いつか、私も、あんな風に・・・。

(誰にも渡したくない、と思えるような私だけの王子様を見つけて、その手を取りたい。・・・そんな夢を再確認する為に此処に来たのではないのですけれど、彼女たちにあてられてしまったのかもしれません。胸と、顔に燃えるような熱を感じながらもう少し見て回りましょう。少々刺激的ではありますけれど、悪い気持ちではありません。)

フローレンス > (結局その後も色々見て回りましたけれど何か面白いものも、警戒する理由も見つかりませんでした。)

結局、何だったのでしょう・・・。

(一抹の疑問を懐きつつ、今宵はこれにて去るとしましょう。まだ時間はあるのです・・・また機会があれば覗いてみるのもありでしょう。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区クラブ」からフローレンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/パーティ会場」にリスさんが現れました。
リス > そこは、富福地区の一角にある屋敷の中。
 贅を凝らした高級な調度品をこれでもかと詰め込んで作り上げられたのだろうパーティ会場。
 豪華なドレスを身に纏う紳士淑女がお酒を片手に談笑しているのが見て取れる。

 これが、貴族の世界なのだろう、初めてというわけではないが、あまり慣れ親しんでいるわけではない場所。
 事の発端は、金を貸している貴族からの招待状であった。
 返済期限が近くなっているものの、まだお金の工面がつかないらしく、利子の代わりにこのパーティへの招待という事らしい。
 新たな顧客を得るチャンスでもあるし、権力者へのパイプは嬉しいところである。
 参加することに同意し、返済期限を伸ばしてあげた。

 そんな流れがあり、今少女はできる限り身奇麗に、しかして目立ちすぎないようなドレスを身に纏い、夜会に来ていた。
 そして、軽く挨拶に回って、ちょっと疲れたのでドリンクを貰い、窓にほど近い壁側へと。

リス > とりあえず、主だった面々には挨拶は終わったが、さて、コレからどうしたものか。
 パイプは作りたいから来ては見たものの、正直あまり貴族社会というものに関しての知識は乏しい。
 商売的なお話であれば十分できるのではあるが、流石にここでそれをするわけにもいかない。

 ――あれあれ?普通にミスったかしらと、少女は考える。

 何事もなかったかのように、会場内を見回してから、こくりとグラスを傾け新鮮な果汁を絞ったジュースを喉に流しこむ。
 がっつくのは良くないし、とりあえず、今はこの状態を楽しもう。
 これは、と思う貴族がいたのなら……自殺するつもりで声をかけてみるのもいいかもしれない。
 うん、そんな感じでいってみることにしよう。

 ……それよりも、綺麗なご婦人と仲良くなるだけでもいいかもしれない。

 少女は、壁の端っこで談笑している貴族の方々を見ながら考える。

リス > 近くに寄ってきた、貴族の方にご挨拶し、当たり障りのない話題。
 しかし驚いた、今日招待してくれたのは、借金の延長を願った貴族だというのだ。
 貴族の見栄というやつなのだろうか、良くわからないが、期間を延長し、利子を増やしてまですることなのだろうか。
 まあ、お陰でこんな場面にいることができるのだから、感謝しておこう。

 ふと、視線を巡らせれば、踊り子が何人かで踊っている。
 そう言うのも雇っていたのね、と少女は今更ながらに目を瞬く。
 楽団に音楽を惹かせているのは聞こえていたが、なるほど、いろいろしてるのねぇと。
 ただ、貴族様はほとんど見ていないようにも思える。
 そういえば、今日は何のパーティだったのだろう、その辺を確認するの忘れていたかもしれない。
 ちょっといろいろ、やらかしちゃったかしら。
 そんなふうに思いながら、貴族の方々の話に耳を傾け情報収集することにしよう。

リス > 彼らの話題、彼らのトレンド。
 金額的には、大衆向けのものではあるが宝石とかの取り扱いはあるし、少しは耳にしておいたほうがいいだろう。
 とはいえ、宝石とかに関しても、正直お値段の桁が違ってきてる。
 それでも、情報があるかないかでは対応できるかどうかも違ってくる。
 高級品を全く扱わないというわけではないのだから、聞いていて損にはなるまい。
 それに、そういう話を聞いていれば、どの貴族が、どれだけの力を持っているか、もそれなりにわかるだろう。

 とはいえ、ここで話をしているのはやはり2流3流どころなのだろう。
 こう、確固たるイメージというか、オーラというか、存在感というのか。
 そういったもろもろが欠落している模様。

 パイプをつないでもあまり益がなさそうにも思える。
 ふぅ、と溜息を吐いてもう一口ジュースを。

リス > 「………」

 今回は、このまま壁の花でもいいのかもと、思い始める。
 見てみると、こう、お金の匂いが薄い。
 お金を貸しても、返ってこなさそうな雰囲気もなんとなくする。
 顔を覚えてもらうだけでも十分かしらね、少女は考える。

 最初はちょっと期待した。
 もしかしたら、有力なお貴族様も来るんじゃないかしらとか。

「つまんないの。」

 小さく呟いてしまうのは、やはり根っこが市政だからだろう。
 食指がわくような奥様もいらっしゃらないし。
 今日はそろそろ辞退してもいいかしらん、と出口の方に視線を向ける。