2017/04/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 夜の富裕地区。貴族庭園を模して造られた公園に男はいた。
すっかり春めいた公園の緑化地帯には、様々な花が咲いている。
精緻な彫刻を施された白亜の水路は、月明かりを返しながら楚々と流れる。
調和のとれた、計算され尽した美しさを眺めながら、男はのんびりとパイプをふかしていた。

「うん、ようやく外で過ごしても差し支えない季節になったね。お陰で放浪癖が再燃だ。
 もう少し立つとじりじりと暑くなってくるから、今がずっと続けばよいと思ってしまう」

ぷかり、ぷかり。紫煙が輪のように広がって宙を泳ぎ、やがて風に消えていく。
庭園を通る街路沿いに備え付けられたベンチの上で、男はのんびりと無聊を紛らしていた。

ヴァン > 今宵も出会いはない様子。
ならば一人、風情を楽しみ、夜を過ごして――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からヴァンさんが去りました。