2017/04/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にセリアさんが現れました。
■セリア > 昼間は人が溢れるこの通りも、夜となれば幾分静かになる。
ポツポツと娼婦や浮浪者が彷徨く通りの隅、小さなベンチに女は腰掛けていた。
其処で買ったばかりの菓子を齧り、ぼんやりと通りを眺めている。
人間観察とも言うべきか。真っ直ぐ帰るのもつまらないので寄り道した結果、こんなところで一人寛いでいた。
折角だから良い娼婦がいたら連れ込もうとも考えていたが、今の所上玉は見当たらない。
今日ははずれか。以前素晴らしい出会いがあったものだから、心のどこかで期待していた分もあった。ため息をつく。
■セリア > 「まぁ……そう簡単に、その辺をぶらぶら歩いてるわけないわよね」
一流の娼婦ならば、客も引く手数多の筈だ。
そうそう上玉などそこらに歩いているわけもないかと、今頃気づく。
残った菓子を全て口の中に放り込み、咀嚼して飲み込む。
ぺろ、と唇を舌で舐めた後、ベンチの背もたれに凭れ掛かる。
空は程よく星が見えて、まぁ眺めるには上々だろう。
暫くはその光景を楽しむことにして、座り直した。