2017/03/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > とん、とん、と建物の屋根を飛び移り、富裕地区を移動する。
富裕地区とはいえ、外れの方は人気は薄い。
通りと通りの隙間のような場所にある、少し開けた空間…そこへ、ふわりと降り立った。
「ふむ…なかなかに…短い間に、よくもまぁ…」
ここまで来る前に、拠点とした邸宅へと寄ってきた。
案内をされ、中の様子や状況を見て回ってきた。
かなりの広さがあったと思うのだが、その一帯はその少女の領域と化していた。
まぁ、見た目は普通に見えるだろう。
しかし、自分から見ればその異質さがはっきりと分かっていた。
それこそが、あの少女の能力の一つ、だから安心して任せられる。
侵入者を見逃さぬ上に、誰であれ、あの拠点を怪しもうとも見破ることは出来ないだろう。
さて、自分は自分で、別件の報告を受ける為にここへと来ていたのだが…
■タマモ > と、佇む少女の頭上に、ぽんっと巻物が放られた。
通りの間の物影、そこから投げられたようだ。
はしっ、と巻物を手に取る。
『それを読んでおくんだな。
例の城と、その詳細をまとめたものだ。
…気を付けろ。意外と…底が深い』
前に会った男の声、それだけを伝えると、気配は一瞬で消える。
少女は一瞬だけ視線を空へ向け、巻物へと戻した。
■タマモ > 「む…馬鹿烏め、もう少しゆっくりと語り合っても良いじゃろうに…」
ぽんぽんっと手にした巻物を弄びながら、はふん、ため息。
それなりに長そうなのは、手に受ける重量で分かる。
今読むのは面倒そうだ…と、ごそごそと袖の中にしまう。
あの者に頼んだものは、もういくつかある。
またこんな量の報告が来るのだろうか…自分でやれと言っておきながら、そう思えば少し後悔しているかもしれない。
まぁ、そんな事を言っていられるかは、分からないが。
「ふふ…しかし、妾を相手に注意を呼びかけるか。
向かうならば、ちと本気を出す事になるんじゃろうかのぅ…」
ふむ、と軽く考える仕草。
今まで何度か戦う事もあったが、まだまだ切ってもいない手札は結構ある。
そういう相手ならば、お披露目といく事もあるのだろうか?
誰もいない開けた場所、少女はくすりと笑う。
■タマモ > 「………とは言え…」
ぽり、と頬を指で掻く。
視線を周囲へと移す。
「やはり、平和的に済むならば、それが一番なんじゃが…」
そこまで呟き、ぽん、と手元に扇子と唐傘を出す。
どちらも広げれば、唐傘を肩に添えた。
そんな考え、甘い事なのだとは分かっている。
それでも、そう考えずにはいられない。
まぁ、なるようになる。
結局のところ、最終的にはこれに落ち着くのだが、気にしない事である。
難しい事は…苦手なのだ。
■タマモ > 「さて、用事も終わったならば…気を取り直して、じゃのぅ?」
うんうんと頷きながら、今立つ場所を移動すべく歩き始める。
せっかく来たのだ、後は何もないし、暇潰しに何かやるか、と。
何か見付かれば良し、見付からないにしても、まぁ…うん、良しとしよう。
気分的には悪くない、どうだろうか…今日は何となく、面白そうな事が起こりそうな気がする。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からタマモさんが去りました。