2017/02/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にレイファさんが現れました。
レイファ > (富裕地区の一角、王城からは崖下に見下ろす位置する魔術師養成学校の裏庭は、午後の穏やかな陽が差し込んでいる。
学院の人間以外にも、よく手入れの届いた花壇、小奇麗な東屋、煌めく噴水と富裕地区ならではの景色を愉しむことはできるよう解放された場所。
が、その背後に広がる鬱蒼とした木々の森は対照的な様相を見せており、魔術に造詣の深い学院らしく、合法・非合法問わぬマジックアイテムの売買が行われている、などと実しやかに囁かれるような場所であった。

そんな裏庭の噴水と花壇とを眺める位置にある東屋にて、木製のテーブルとイスについて、小難しい顔をしている少女が一人。
テーブルに広げた本とにらめっこ、な様子)

………ーーーっ!!!

(突如として癇癪起こしたみたいに、顔を上げると)

無理っ!こんなの覚えられないっ!!

(と叫ぶと手元の分厚い本を勢いよく閉じる。やや奇声めいた声を上げた所為で、遠目に見えた通行人が訝しがるようにこちらを見て去っていくが、こちらは相変わらず、いーっ、となったみたいに眉を顰めて)

レイファ > (閉じた本を眺める眼差しは、眉を顰めたままやや不機嫌。イスの背凭れに身体を預け、両脚をぷらーんとさせながら)

高位の魔法の呪文って短くなんないのかなぁ。

(古来より続く伝統的な呪文に文句を垂れながら、爪先をぷらーんぷらーんと動かし、本の傍に置いてあった短いステッキを手にする。
クリスタルが付いたそれを軽く揺らすようにして)

淹れたてほかほか、あまぁーいミルクティー、出ろっ!

(えいっ、とばかりにテーブルの上でステッキを振る)

………。

(…何処からか小鳥が囀り、風に揺れる葉っぱが軽やかな音を立てている)

………デマセンヨ。出ないの、知ってますから。

(そういう類の便利魔法を使えないのは承知の上での戯れめいた気合だったようで、やや空しげに、はー、とため息ついて。
手持無沙汰に、手にしたステッキは軽く振るっている)

レイファ > よしっ。今日も勉強頑張ったし、息抜きにしよっと!

(どの辺が、頑張ったと評すかは微妙なところだが、本を手にしてがたっとイスから立ち上がる。
ステッキと本を小脇に抱えると、東屋を出て、穏やかな裏庭を横切って学院の建物へと向かって歩み出し)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からレイファさんが去りました。