2017/01/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にリンさんが現れました。
リン > 富裕地区の閑静な住宅街をひとり歩く少年リン。
浮かない程度には小綺麗なコートを着ているが、
その行動をよく見ると、邸宅の前で立ち止まっては長め、
ときおり手帳に何か書き記したりを繰り返していて不審だ。

「どのあたりが狙い目かな……」

年末年始というのは誰も彼も浮かれるし
催事で家を空けることも多い。
つまるところ盗みに入れそうな家を探していたのだ。

リン > 前にも貴族の屋敷に忍び込んだところを捕まって
大変な目に合わされたのだが、懲りてはいなかった。
リンの反省というのは次はもっとうまくやるということだ。

そのためには慎重な計画が必要となる。
とはいえ慎重すぎると年始は終わってしまうのだが。
もっと早くに済ませるべきだった。

「実際ちょっとぼくがもらっていったからって
 気づけないほど金持ちなんだからいいじゃないか、ねえ」

誰にともなくつぶやく。