2017/01/02 のログ
ご案内:「公園」にアリウムさんが現れました。
■アリウム > (平民地区や貧民地区と違い、この時間でも裕福地区の公演は昼間のように明るかった。
ふんだんに使われた街頭が、あたりを明るく照らす。
周囲には治安部隊の騎士団が闊歩しており、犯罪のはのじも見受けられない。
貴族が安心して、夜になってもロマンチックな雰囲気を楽しみつつ、散歩を楽しむことができた。
その一角、テラスのようなテーブルが並べられている場所。
白ひげを蓄えた執事をそばに置き、アリウムは夜の冷えた時間だというのに、ティータイムを楽しんでいた。
その向かい側、少し険しい表情の貴族を微笑みを向けたまま見つめて。
何か言いたそうな貴族を、右手をひらり、上に向けていなす。)
「…そう、怒らないでくれないかな?
ボクはただ、この国の制度を使って、自分がしたいようにしているだけなのだけれども。」
(だからと言って、そう金ばかり使われてはと、貴族は口をとがらせながら不満を口にする。
目の前にいる貴族は、アリウムが世話になっている中流貴族。
上のほうとは言えないが、有り余る権力と財産を有している。
アリウムはその金銭を使い、よく奴隷などを買い歩いている。
その奴隷がどうなっているのかは、貴族は知る由もない。
そばに誰かをつけることをほとんどしないアリウムは、奴隷すらもそばにはつけない。
ゆったりと、だれにも邪魔をされない時間を、気ままに楽しむ。
それができる人物が、目の前の貴族。
少し冷めたコーヒーを口につけながら、なおも何か言いたげな貴族を目に、肩をすくめていた。)
■アリウム > 「そもそも、キミにとってお金とはあまり意味のないものだと、ボクは思っているんだけどね。
毎日、優雅な食事にこの国の美女を集めてのパーティ…いったいどのくらい、お金を使っているんだろうね。」
(コーヒーのカップを置きながら、微笑む。
毎夜のように、美人どころを集めての食事会に優雅な食事。
何かといえば城に呼ばれ、そしてまたパーティ。
平民からの税金や、徴収したお金を貯めこみ。
さらに、企業との癒着。数えたらきりがない。
そんな貴族が、金の扱いが荒いなどと攻める道理はないはずだ。
すねたようにそっぽを向きながら、結局何も言えずに黙りこくってしまった貴族。
それを見て、アリウムは指を口元に抑えて笑った。)
「いや、すまない…少し意地悪だったかもしれないね。
なにもキミのことを責めるつもりはないんだ。
ただ、ボクもキミもこの国で自由に暮らしていきた。そうだろう?」
(何よりも自由で、そして束縛することもなく暮らしていく。
そう、まるで雲のように。それがアリウムの望み。
それをかなえてくれる目の前の貴族、それかいる限り、アリウムはこの貴族に味方するつもりだった。
――――――それが、覆されない限りは。)
ご案内:「公園」からアリウムさんが去りました。