2016/08/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区の路地裏」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 夜の富裕地区に足音が響く。
―—タッタッタッタ…ッ!
「ぶ、……ッは、あ…!やッべー…っ……!」
足音の正体は巨大な、まさしく巨漢と言える男だった。
筋骨隆々の肉体に粗野な顔つき、この地区にいまいち似付かない風貌の男は、
まさに絶賛、この地区の衛兵たちに追われてる真っ最中だ。
―—なにせ貴族サマをぶん殴った。
「はー………生きてッかな、あれ。
ああ、くそう、めんどうくさい。」
ひとまず追ってはこのあたりにいないようだから、ずり、と背中をずるようにしながら路地裏に座り込む。
ちょっと実入りが良かったからって、上等な酒場に顔を出したのが悪かった。
道理を知らない客がいて、口論からの喧嘩からのぶん殴ったら相手が悪かった。
そういえばマスターが必死で止めようとしてたなあって、後の祭りなんだけども。
ぼんやりと空を見上げながら、巨漢の男はため息を吐いた。