2016/07/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 別に、いつも何者かを襲っていなければ気が済まない、という訳でもない。
今日の目的は、この富裕地区を見てみようといった考えでやってきていた。
…記憶の中には色々とあるが、やはり実際に見るとなると違うものがあるはずである。
こういう時に、普段のままの格好でも注目をそこまで集めないのはありがたい…ある意味不本意だが。

「ふむ…たまに、こういうのも悪くはないものじゃな」

適当な店を回った後、劇場に入り、それを見終わり出てきたところである。
まだ意識が沈むような感覚はない、まだまだのんびりとしていられそうだ。

タマモ > それにしても…記憶には色々とあるのに、その位置がはっきりと分からないのには困る。
普段、そんなものをまったく意識せずに適当に歩き回っているのが原因だろう。
それはある種、新しくなくとも新しいもののような発見に繋がるのだから、悪い事ばかりではないか。
…あくまでもそれは、気が済むまでの時間が手持ちにある場合であるが。

興味が向くような商店はまだ見付かっていない、劇場は…まぁ、普段暇をし続けているだけに、少しは楽しめた。
次はどういった店が見付かるものか…そんな考えを浮かべながら、人の行き交う大通りを歩いていた。

ちなみに、歩いた道や並ぶ建物、立ち寄った場所、そういったものはほぼ記憶している。
自分はあの子とは違うのだ。

タマモ > 目に付いた店があれば、どんな店だろうかと入ってみる。
ここは富裕地区だ、品揃えは結構なもので、こうして見て回るだけでも色々と知る事が出来るものだ。
この地ではどんなものが価値があるのか、人気があるのか、覚えておいて損はない。
骨董屋、本屋、中には見ただけでは分からないような施設もあった。
それなりに巡ったところで、ふと何か思い出したかのように、ある店に入る。
入った途端に目に入るのは、ずらりと並んだ様々な衣服の類。
…この格好が一番慣れ親しんではいるのだが、周りに合わせる事も大事である。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にエミリーさんが現れました。
タマモ > …さて、周りに合わせるとして、問題は組み合わせか。
ここまで来るのにかなりの数の人間達を見てきた、まぁ、男は省くとして、女の服装を思い出す。
千差万別、これが必ずしも良いというものは存在しない。

…ならば、妥当な線を選んでいくか。
多くの者が着ていた物を思い浮かべ、服を手に広げては確認していく。

エミリー > 「いい匂いがする~♪」

フラフラユラユラ歩いていく
少しだけ宙に浮いて歩いているふりをしているので実際には
歩いていないのだがそれでも今必死に歩いている
なぜ?それは向こうの方からとてもいい香りがするから
周りは気付けば……多分富裕地区だと思う
にしても臭い匂いもあわさっていて探すのに手間取ってしまった
きつい香水はあまり好きじゃない

「ふんふんふ~♪
ふふふ~……あっ…」

楽しい楽しい運命の際かい
少しだけ久しぶりだから元気良く笑顔で大天使タマモに飛びつく筈が…
また中身が違う
楽し気な空気や笑顔も思わず消えてしまい無表情に
顔の筋肉に力を入れる事を忘れてしまった

「……あなたも服とか、興味あるんだ…」

しかし気にはなる
タマモの姿で王都で大暴れなんてされたらたまらない
けれど半分は少し確かめたいことも有ったりの半々な気持ちで近付いていく

タマモ > まぁ、こんなものだろう。
これと決めたものは畳み、手元に残す。
1セットあれば十分だと店を出ようと…先に進もうと先にいた相手に視線が向けられた。
2度程、運良く自分を退けた相手。生きた屍。
目の前で明らかに雰囲気と表情を変えた少女に、くすりと笑みを浮かべる。

「ほほぅ…もはや、見ただけで判別出来るようじゃな、エミリー?
こうした服なんてものに興味を抱くなんてものは、妾の性分ではない。
必要である時があるやもしれん、そう思うただけじゃ」

問いかけに答えながら、止まる、離れるどころか近付いてくる少女を見詰めていた。
3度目の不覚はない、思い至り身の内に声を与えられる前に、それを遮断しておいた。

エミリー > 「動きも、雰囲気も違うもん…なんでわからなかったのかわかんないぐらい」

病的なまでに普段のタマモを目で追っていれば簡単に分かる事
身体は同じなので匂いで判別はできないがこうして目の前に居ればすぐに分かってしまう

「ふーん…あ、またいきなりタマモちゃんをおこしたりしないよ?
お婆ちゃんなのかお母さんなのか、まぁご先祖様みたいだからあんまり失礼なのもあれだしね。
タマモちゃんがゆっくり寝てるならまぁいいやって♪」

距離を取られたのを見て笑う
嘘はついていないが少しぐらい嫌みを挟んだって罰は当たらない筈
それにご先祖様だったらタマモに害になる様なことは進んでしないだろう
そんな希望的な予測も立てて手を差し出す

「ほら、いこう?
みんなにりに混じるれんしゅうしないと。」

タマモ > なるほど…それだけ、あの子を良く見ているという事か。
確かに少女の言う通りどちらも違う点が多いのは確かだが、一言もなしに判別出来るのは、おそらくこの少女だけだろう。

「………ならば良い。勝手に意識を沈められては堪ったものではないからのぅ。
失礼と思うならば、もう少し言の葉に注意すべきじゃろが…まぁ、良かろう」

起こすつもりはない、今の時点ではそれも出来ないが、そうだったらしい。
無駄に意識し過ぎたか…実際に2度も沈められたのだ、警戒は仕方ない。
笑みを浮かべられるのは何だか癪だが、そこまで腹を立てるのもあれだ。
…少女の考え、その希望は実のところ甘いものと言わざるを得ない。
時と場合によっては、あっさりと切り捨ててしまうのだが…それは知る由もないだろう。

「知ってか知らぬか分からぬが…それは、妾により紛れ易くなり、楽しめる環境を作り上げる機会を作ってしまうという事じゃぞ?
分かっておるか?」

予想では、他の者と仲良くなろうなんて気持ちでこうしているのだと思われているのだろう。
そんな勘違いをこの少女にさせるのも、気に入らない。
それに、目的を知ったらどう反応するかも…楽しみなもので。
あっさりと少女にそれを伝えてやる。

エミリー > 「これでもちゅういしてるも~ん」

タマモの親類という事でここまで落ち着いたがそれでもタマモの身体を他者が操るのは我慢しがたい事
これでも褒めてもらいたいと思いつつ頬を軽く膨らませる

「まぎれるのに失敗して大暴れなんて、タマモちゃんが怪我したらどうするの?
貴女の事はどうでもいいけど…タマモちゃんが怪我するなんて考えたくもないんだぁ」

楽しめる環境とやらがどんなものかは分からないが大事なのはタマモの身体
今まではタマモの知らない内に極悪非道に手を染めていたという事実に気付いた時のタマモの精神的負担を心配していた
けれどもそれを心配するには目の前の彼女を消すしかない
それができないなら…

「タマモちゃんが怪我しないなら、後はどうでもいいかなって♪
私が大好きなのは~タマモちゃんだけだもん❤」

頬に手を当ててタマモの事を思い浮かべる
柔らかな尻尾に偉そうだけれども優しい言葉
言動、容姿、思考全てが愛おしい
タマモ以外の何かがどうなろうと知った事ではない

タマモ > 「………初見の事で懲りてはおらんようじゃな、お主は」

どう聞いても注意をしての発言には聞こえない、軽く溜息を付く。
初見の事、言霊によって強制的に達せさせた時の話だ…忘れているかもしれないが。
忘れているならば、今一度思い出させてやろうか…などとも考えていた。

「………この体がどちらか、なんて事はどうでも良い。
どうせ楽しんだところで、どうにかなるのは相手の方じゃろうからのぅ?
…分かっておるようじゃが、今はお主とて、場合によってはどうなるか分かったものではないぞ?」

まぁ、確かにこの体はあの子のものだ、それだけは譲れないのだろう。
自分はどうでも良いと言ってはいるが、それを両立させる事は無理な話である。
もっとも…出来るというならば、見せて貰いたいものだ。
さて、そんな考えを言ってくれているのだ、今の自分がこの少女にとっても危険なのだと教えてみようか。
言葉を交わしながら、くすくすと笑う。

「それにしても…なかなかに面白い考えをしておるようじゃな」

あの子さえ良ければ、後はどうなっても構わない。
考えようによっては非常に危険な思考だ。
そこで、ふと考えてしまう。
…そこに違う考えを押し込んだら、この少女はどうなるのだろう?と。

エミリー > 「懲りないよ~♪」

軽く言ってはいるが覚えているしあの力は正直怖い
けれどもそれで彼女にへりくだるのは面白くない
どうせ脅されるならタマモにされたいのが本心

「私にとってはそれが一番重要だよ~
いつでも万が一を考えるのは大事だからね?
んー…私には何してもいいよ?どうせ、死なないし壊れないから」

いかに彼女が強くても例外はある
魔族人間が入り混じるこの国で絶対なんてないのだから
そして自分に対して脅威になるかと言われれば…正直言って0である
自分を壊せるのも殺せるのもたった一人、タマモだけ

「そうかなぁ?愛してる人を大事に想うだけだよ?」

面白い事なのかな?と首を傾げる
自覚はしているが自分の頭の中はタマモの事ばかりでそれ以外はおまけみたいなもの
タマモが大好きだから大切に思う……やっぱり何も間違ってないねと満足げに頷いた

タマモ > 普段の少女も記憶の中にある、それで考えれば不安はあったが…忘れていなかったらしい。
覚えていても、懲りてはいないと言う。
まぁ、言葉ではどうとでも言えるが…自分には、相手の心は読めないのだ、真意は読めない。

「万が一か…まぁ、妾とて絶対という言葉を使うのは好かぬ。
ほほぅ?そうかそうか、お主には何をしても良いのか?
そう言われてしまうと…試したくなってしまうのが心情というもの、分かっておるんじゃろうな?」

少女が思う通り、いずれ例外も起こり得る事だろう。
だが、その例外が今のところは起こっていないのも事実だ。
かけられた少女の言葉に、すっと目が細められる。
大した自信だ、そういったものを壊してみるのも、面白いのかもしれないと。

「そうかそうか、愛する者を想うだけ、か…なるほどのぅ」

ならば、本当に試してやろうか?言葉にはせず、唇の動きで少女に伝える。
もし、それを受けてしまうなら…どうなっても知らぬと。

エミリー > 「思ったよりすなおだね?
べつにいいよ、エッチなこと以外なら♪
試してもいいよ?自分の事は自分がよくわかってるから♪」

すんなりと受け入れられた?事に少しびっくり
試すのなら別に邪魔はしない
ただしエッチな事はタマモ意外にされても気持ちのいいものでもないのでお断り
特に貴女には、と眼が語る

「そうだよ?タマモちゃんの事を想ってるだけ♪」

タマモの事を考えトリップ仕掛けているのかその目に唇の動きが映っていない
頭の中をもし誰かが覗けばお花畑になっているのはよく分かる
眼も座り何かを見つめているせいでそんな事をしなくても見ただけで分かるだろう