2016/07/08 のログ
■ティネ > 四六時中あっちをうろうろこっちをうろうろしているまつろわぬ民であるティネが
休息を取る場所のひとつがここ、玩具店だった。
他には使われていない宿の個室に入り込んだりなどいろいろあるが、
一応自分と同じサイズの寝具というのは落ち着くものだ。
「んにゃー……」
寝返りをうつ。尻が上を向いた。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/玩具店」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 気が付けば日にちが経っており、気が付けば小さくなっていた。
そう、今、こんな玩具店に居ても違和感が無い程に。
…この店に入ってきたのは、別に何か目的があった訳ではない。
なんでこんな状況になったのか考えながら、気が付いたら入っていた、といった感じだ。
「むむむ…考えても考えても思い至らぬのぅ…」
はふん、溜息。そろそろ考えるのも疲れてきた。
そんなところで、ふと視線が玩具の部屋へと向けられた。
…なんか見覚えのある姿が見えた気がする。
とりあえず、指先で小突いてみた。
■ティネ > 「うーんあと五分……五分で退室するから……」
つつかれて、曖昧な寝言が口から漏れる。相変わらずの無防備さ。
やがてゆっくりと身を起こし、小突く指を両手でひしと掴む。
「あ、タマモじゃーん……どしたのん……」
もそもそと人形用の布団の中で身を揺らす。
前に会ったときと姿が微妙に変わっている気はしないでもないが、
寝ぼけているのでいまいちわかっていない様子だ。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/玩具店」にトモノさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/玩具店」からトモノさんが去りました。
■タマモ > 「………いや、別に出ていかんでも良いのじゃが?」
別にこれを買う訳でなし、買う者が居る訳でもない。
突いていれば指が掴まれた。
「それは妾の台詞と思うのじゃが、気のせいじゃろうか?」
じとーっと見詰めつつ、起きたらしい妖精を指先でそのままぐりぐり弄る。
気のせいというか、明らかに変わってるが、気にしないならばそれでも良い感じだ。
とりあえず…起きるまで弄ってみるだろう。
■ティネ > 「あ、起きます、起きますから」
指先でぐりぐりとする力が強まれば慌てた調子でベッドから抜け出して、目を擦る。
……どうも狐の彼女が変わって見えたのは、
寝ぼけていたからというわけではないのを察する。
「ボクはベッドを(無断で)お借りしてただけだけど……
タマモはどうしたのさーかわいくなっちゃってー。
童心に返りたくなった感じ?」
タマモほどの者ならきっと自分の年齢を操るぐらいは出来るのだろうと思っているから、
そこまで驚く素振りは見せない。
■タマモ > 「おや、起きるのか…まぁ良い」
指を押し付けておきながら、この台詞である。
本人はまったく気にした様子無しだ。
「ほほぅ…まぁ、確かにティネには程よい大きさじゃ。
そのまま買われたら………いや、気にする事もないか。
うん?可愛く?…あぁ、これか…いや、気にするでない」
自分でこう言っておきながら、どうせこのまま買われても何事も無いかのように戻ってくる、そんな姿を想像していた。
そして、次の問いには正直に答えてしまうとまた調子に乗るかもしれない、そう思って誤魔化した。
深く追求しないところを見ると、気付いたらこうなっていた、戻れない、とか気付いてない感じで少し安堵。
■ティネ > 「あ、寝ていいんなら、寝ますけど……」
ペタンと再び横になる。本当にそのまま眠ったりはしない。
タマモって自分の小ささを気にしてなかったかなぁ、と首をかしげるが
あまり深くは考えないことにした。
「まあ、ボクだってうっかり買われる前にはさっさと逃げるよ、大丈夫大丈夫」
ぽんぽん、と胸を叩いて豪語する。全く無根拠な自信だ。
「気になるんだったらタマモがお買い上げする?
今のタマモお子様だしねー、お人形買うの似合うよー」
冗談めかした様子でころころと寝転がりながら笑う。
■タマモ > 「いやいや、せっかく起きたんじゃ、また寝る事もなかろう?
というか、玩具とはいえ色々とあるものなんじゃのぅ…?」
また寝ようとするティネに、再び指がぐりぐり押し付けられた。
うん、素直に寝かすつもりはないようだ。
そんな事をしつつも、ティネのいる部屋以外もちらりと見ながら言ってみた。
まぁ、色々とあるが実際に生活出来るか?と言われたら疑問だが、その作りに素直に感心している。
「………良かろう、ならばまとめて頂こうか、ん?
もちろん、この人形も一緒にじゃがな?」
なるほど、逃げるか。
にんまりと笑みを浮かべれば、店員に声をかけ、このドールハウスの購入を伝えた。
人形…まぁ、ティネだが、それに関しては別に商品ではないんだ、引っ掴んでおく。
店員が商品を包んでいる間、掴んだティネはその指でぐにぐに体を弄って。
■ティネ > 「ふふ。実際には住めないけど、ちょっといいなって思わない?」
小洒落たテーブルや調度、レースのカーテン、かわいい壁紙。
所詮はただのミニチュアで住むには難しくても、心の慰みにはなるだろう。
ドールハウスとともに持ち去られる。
無論、逃げる理由のない相手から逃げることはしない。
見た目幼くなったタマモの手はふにふにとしていて普段とは違う心地よさがある。
「んあっ……。
タマモちゃん、おねーさんの身体を好き勝手いじくりまわしちゃいけませんよ?」
小さく手の中で喘ぐ。
タマモの指の動きを咎める声はからかい混じりだ。
■タマモ > 「ふむ…少し弄れば、ティネならば快適に住めそうとは思うんじゃが…?
まぁ、妾の住処にでも置いておくから、たまに使ってやれば良いじゃろう」
この小さな家具とかを少し弄れば、実際に住める小さな家になるだろう。
というか、折角買ったんだから放置はさすがに勿体無い、というのもある。
住処…自然地帯にある、自分の張った結界の中だ。
たまに張り直しが必要な持続型の術でよかったと、思っていた。
さて、購入した玩具の家を片手に、玩具店を後にする。
その間もずっと、手の中でティネを弄繰り回したままだ。
「せっかくじゃ、このまま妾の住処に案内してやろう。
ふふ…余計な事を言った事を後悔させてやるのじゃ」
うん、お子様扱いは少し効いたらしい。
ティネのからかい混じりの咎める言葉に、普段より小さな指が的確にティネの弱い場所を弄っていく。
そのまま住処へと連れていく事を伝える、もちろん、ティネに拒否権はなしだった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/玩具店」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/玩具店」からティネさんが去りました。