2016/06/02 のログ
ティネ > 「あ、は、ひぃ……はへ、へっ」

絶頂して間もない敏感な身体が、容赦なく煽り立てられる。
“やめて”と言いたかったのかもしれないが、言葉にはならなかった。

音で感じるようになってしまった今、触れられずとも、
ファリンの声は絹の愛撫にも等しい。
特別なことをせずとも、ただ囁きかけるだけで震えて甘い声を上げる。
さぞや滑稽に映るかもしれない。

「あ、ひぃ、うひぃ――、ひぃぁあん……!
 ふぁりん、ふぁりんのしたがぁ……!」

淫猥に立てられる、舌なめずりの音。
同時に襲いかかるのは、濡れた舌が全身を飴のようになぶっていく感触。
脚の間や、尻、背中、胸、首筋、顔に至るまで。
耐えられるはずもなく、再びの絶頂に至ってしまう。
実際には、指の一本触れすらしてもいないというのに。

「ゆるっ、ひてっ……くだはいっ……」

身に余る快楽と恐怖に、涙をはらはらと落とす。
これ以上続けられたら、もう、ほんとうに戻ってこれなくなるかもしれない。

ファリン > 「ふふ、どうしたの?
私、話しかけてるだけだよ…?」

ただ囁くだけ。
それだけで2度目の絶頂を迎えた妖精を見ながらくすくすと笑う。
掌の上は汗と涙、そして愛液で美ちょびちょになってしまっている。
ぬめる池の上で妖精が一人で淫らに踊り狂う、その光景に愉悦を感じていく。

「許して欲しいの?……そう。」

懇願するように言われた言葉に、姿に似つかわしくない。
けれど、これ以上似合うものはないであろう、妖艶な笑みを浮かべた。

「じゃあ、許してあげる………どこまでも堕ちていくことを。」

ティネの頭の横に唇を近づける。
吐息がかかる距離で、ぼそぼそと囁き始めた。
同時に、逆側ではりぃ…ん、りぃ…ん、と緩やかに鈴の音が鳴り響き、意識をぼやけさせていく。

「気持ちいいのを受け入れて…?
頭の中、空っぽにして…とろーんてしちゃおう…?
ほら、どんどんよくなってくるよ…苦しくないよ…。」

ぼそぼそとした甘い吐息と、まとわりつくような快感と共に、堕落への囁き声が聞こえてくる。

ティネ > なぜ、音と声だけで絶頂するほどの快楽を覚えてしまうのか。
わかるはずもない。
わかるのは、いつのまにか、ファリンの言葉にはもう逆らえなくなっているということぐらい。

「ああ、あっ……」

ファリンの甘い吐息とささやき声が、頭のなかにこびりつく。
おなかの奥がもっと熱くなる。
もう、なにも疑問に思うことができなくなっていく。
体液を吸って張り付く衣服は、もう、ただ重いだけ。
ひとおもいに脱ぎ捨ててしまう。
眠気に誘うような優しい声が、砂漠に降る水のように心の足りない部分を満たしていく。

「ふぁりん……ふぁりんさまっ。
 すっごく、きもちいい、ですっ……えへへぇ」

そうして裸身を晒して、緩んだ笑みで、再び自らを慰め続ける。
法楽の奴隷と化し、何も余計なことを考えず、きもちいいことを受け入れた白痴の姿。
緩慢な動作のそれは、放っておけばいつまでも続けてしまいそうだ。
仮に自慰せずとも、音が鳴り続ける限りは果て続けるのかもしれないけれど。

ファリン > 「ふふ、いい子ね。ティネは。」

緩やかな快楽の奴隷と化した妖精を眺めながら、くすくすと笑う。
白い裸身を晒すと、いい子いい子、と褒めるように撫でてあげ、
こつ、と手に乗せたままの状態で歩き始める。
歩む先は、自らがこの王都で拠点としている場所か。

「今宵一晩…甘い甘い夢を見せてあげる。
よく覚えておいてね。…私の声は気持ちいいって事。

今日の事は夢と消えても…体が覚えておけるように…。」

堕落への囁きは続く。
連れ帰った後は、一晩かけてじっくりと快楽の海に溺れさせていくだろう。
そして夜が明ければ、それは夢であったかのようにファリンの姿と快楽の記憶は消えているだろう。

それはティネの肉体と、本人も思い出せない記憶の奥底にだけ残るように…。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からティネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からファリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 時計塔」にロレンスさんが現れました。
ロレンス > 欲望で賑わう富裕層の多いエリア。
そこにある背の高い時計塔の上に、蝙蝠の姿から人の姿へと戻りながら降り立つと、縁に腰を下ろしてあたりを見渡す。
人が小さく、蠢くようにしか普通には見えないところだが、今の彼は魔術で宿した壁を見通す瞳に、遠くの物音まで聞こえる耳と、生きる索敵装置の様に当たりを観察していく。

「王都に足を伸ばすようになり、絶えぬ程に思うが…欲深きは人と夜の住人、どちらだろうかな」

心を壊され、生きた屍となって抱かれていく少女。
何が彼女を絶望させたのか、裏路地には自らの心臓に短剣を突き立てて事切れた女騎士の姿まである。
これほど人の命が塵のように扱われる世界は、自分の領地では考えられないことだ。
それでも、呆れた冷たい笑みを浮かべながら観察はやめない。
欲望で囚われ、穢されそうになる女がいれば、自らを差し出して望む答えを問うのも楽しいだろう。
若しくは欲に狂って、淫らなことに勤しむ痴女がいれば、それを弄ぶのもいい。
血を得るための姫君探しというよりは、単なる暇つぶしで余興のような事だ。
目に飛び込む何かを、耳に届く知らせを求めて、夜風の心地よさに笑みを浮かべつつ夜の街を眺めていた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 時計塔」に魔王ベルフェゴールさんが現れました。
魔王ベルフェゴール > (時計塔と同じ程度の高さ。緑色の、布団が浮いている。
否、干された布団のようにぐでっとなったまま浮いている少女だ。
ゆったりふわふわと時計塔の方へと、クラゲのように流れてくる。)

「……むにゃ……すぴー。」

(近づけば気づくだろう。少女はテンプレのような寝息を立てながら。
浮いていて、微妙に移動している。このまま、時計塔で、眼下を見下ろす青年の方へと流れていくコースだ)

ロレンス > 夜の観察を続けていると、ふと何かが近づいてくるのに気づいた。
こんな高所でこちらに近づけるとすれば…同族か、あるいはそれを狩る者か。
少しばかり表情が引き締まり、流れてくる姿に目を凝らした。

「……おやおや、これは」

100年もの間、怠惰を理由に鳴りを潜めていた魔王の姿。
こんな人間の世界で遭遇するとは思いもせず、うわさ通りの姿もあってか、眉をひそめながらくすっと笑ってしまう。
どちらにしろ、夜空の真上でぐったりとしながら眠りこける少女が浮かんでいれば、見つかった瞬間に騒ぎになりそうだ。
普段なら緑色の薔薇蔦を紺色に染めて手から伸ばしていくと、棘のない蔦は少女を引き寄せて彼の傍らへと導こうとするだろう。
叶うなら、そのまま太腿を枕にさせるように横たえてしまう。

「怠惰の姫君、幾ら闇の王とはいえ…人里で空で就寝されたら面倒になるよ?」

年はこちらと同じか、若しくは向こうが上か。
けれど少女のような外見にそぐうように、優しい言葉でゆっくりと語りかけて、様子を見ることにした。

魔王ベルフェゴール > 「……んに……。」

(完全に眠りこけていたようで、そのまま引き寄せられて、太もも枕まではしっかり誘導された。そのあたりで、少し目覚めるように体をよじって)

「ん~……オトコノコの匂いがする……。」

(ロレンスの太ももで仰向けになり、うっすらと目を開けて。
ジト―ッと見上げる。誰だか確認したけれど、知らない人、というか見覚えのない人だった。)

「なんだ……おじいちゃんか……。」

(誰のおじいちゃんかは知らないが。相手の髪の色で、勝手に白髪と判断して。なら大丈夫だという謎の思考回路は、二度寝をするように目を閉じて、相手の太ももでうつ伏せになることになる。)

ロレンス > 太腿を枕に横たわらせると、フードから覗ける癖毛を解す様に指先が撫でていく。

「おはよう、とはいえ…見ての通りの夜だけどね。それはそうだろうね、男の膝の上で眠っているのだから」

こちらも噂でしか見聞きしていない存在だったが、これほど話通りの姿が現れると、確かめるまでもなかった。
こちらを確かめる視線に微笑んでいると、老人呼ばわれしても、クスクスと笑みを絶やさない。

「私のは銀髪、老いた白髮とは違うよ。それにしても……随分と気の緩い王女様だ」

知らぬ男の膝の上で、そのまま更に眠りへと落ちていく様子に呆れた様に笑いながらも、ゆっくりとフードをずらしていく。
緑色の髪を指に絡ませない程度に梳き通していき、子供を寝かせつけるように優しく撫で続ける。
うつ伏せになれば苦しくならないように位置に気をつけつつも、髪をなで、そのまま背中をなでてと可愛がるだろう。

魔王ベルフェゴール > 「……銀髪男の太もも……と言うか、股間。」

(酷い半寝言だった。うつ伏せなので、フガフガという感じ。
髪をすく様に撫でられると。眠気に弱い魔王は、起き上がれない。)

「王女じゃないよ……魔王です。
嗚呼……でも、女の子だから魔王女?……。」

(うつ伏せのまま神と背中を撫でられると。動きは完全に封じられた。)

ロレンス > 「…それは君からうつ伏せになって、近づいたからだと思うけどね」

股間に近いと言われれば、少しずれればイチモツのある場所に顔を突っ込むことになりそうだが…とはいえ、出会って早々にそんなところへ埋めさせるわけもなく、転がり込まないように足を動かしてずらしていく。

「それだと言いづらいだろう? だから王女とね…ただの言葉遊びだよ」

その意味を厳密に問うところではないと楽しげに微笑みつつ撫でていく。
意識が落ちていくのか、動きが泊まっていく様子に本当に緩い子だと驚きながらも、僅かに心配にもなるぐらいだ。
それでも撫でる手が止まらないのは、簡単に眠り落ちる姿を眺めるのが楽しいからで。

「さて…常に人里の夜空をベッドにしているわけではないと思うけど、今日はどうしてこんなところに?」

ずっとこうして眠っているわけではないだろうと思えば、漂流することになった理由を問いかけていく。
とはいえ、先ほどの寝言もあって確りとした答えが聞けるかは怪しいと思っている。

魔王ベルフェゴール > 「だいじょーぶです。ボクはどちらかと言えば男の子が好きですので。」

(なんだか敬語になりつつ太もも枕は堪能しているようだ。それでもちょっと話しづらいのと息苦しいので仰向けに戻って)

「浮いてたら……眠くなった。ので、うたた寝してた。以上。」

(移動中、会話中、食事中。途中でだいたい眠くなるのはいつもンことらしくて。どうしてと言われても首を傾げて見上げるだけで)


「ところで君はだぁれ?
何だかボクのこと知ってるみたいだけど?」

(そういえば知らない人だった)

ロレンス > マイペースな魔王様だと思いつつ、問いかけの言葉も予想以上のマイペース。
100年間のやる気切れというのも、寸分の狂いもなく会っていたようだと実感しながら、仰向けになった彼女を見つめる。

「あぁ、紹介が遅れたね。私はロレンス、月夜に生き、真紅を求める者達の主だよ。君からすれば…しがない小さな領地の主だね」

魔王と呼ばれるほど力を振るうことなく生きてきたのもあり、知られていないのも当然だろうと思えば、苦笑いのままに詩人じみた自己紹介を紡いだ。

魔王ベルフェゴール > 「…………。」

(見上げるぼんやりした表情が。ロレンスの言葉を聞いてほんの少し眉をしかめた。)

「すぅ君……もうちょっと、具体的に。ボクは理系だから、哲学とかポエムとか苦手だよ?」

(名前しか意味が解らなかった。とりあえず、何やら高尚な魔族だとか、吸血鬼っぽいとかはわかったけど。はっきりしないのがいまいち好きでないらしい。)

「まぁ、顔はカッコいいからそういうの言っても雰囲気は出てるけどね。」

(褒めてみた。というより感想を述べた感じだった。そういってから一度目を閉じて、『ロレンス 領主』で本拠のデータベースにアクセスし検索をかけたら、幾つか引っかかった。目を開けて。)

「君はアレだね。キューケツキって奴だね。」

ロレンス > 「それは失礼…吸血鬼の始祖の一人だよ、それと魔族の国にある小さな場所の領主でもある」

分からないと妻にも言われてしまったが、どうにもこの仰々しい癖が抜けない。
苦笑いをしながら言葉を訂正していくと、お褒めの言葉に口角がゆっくりと上がる。

「ありがとう、お褒めいただき嬉しいよ……そう、吸血鬼さ」

魔族の国の隅にひっそりとある静かな領地、魔族にしては温和な性格の者達が多い土地を納める領家の主。
そして、時折人間の女を口説き拐って愛でる、妙な吸血鬼と後ろ指さされることもある。
あまり魔族らしい欲深い情報はないかもしれない、褒められて素直に笑みを見せる辺りも魔族らしかぬかも知れないが。

魔王ベルフェゴール > 「なんだ、偉い子なんだね。前にもそんな子と会ったよ。
その子は女の子だったけど。」

(吸血鬼の始祖といえば魔族の中でも高位だ。以前出会った女の子の吸血鬼も城の主だったとかなんとかだ。そのまま、寝転がっているのも何なので、起き上がり。隣に座ると見せかけて、ロレンスを背もたれにして抱っこされる形をとる)

ロレンス > 「偉いという程のものじゃないよ、小さい領地に気のいい領民がいて、慕ってくれる。ささやかなものさ」

それこそ彼女の出会った女の子に比べれば、田舎の様な小さな場所だ。
始祖であることを誇りはしても、立ち位置はそれほど深く執着していないらしい。
緩やかに頭を振って答えると、起き上がった彼女がそのまま膝の上に座ると、少し驚くものの微笑みながら抱きすくめるように両腕で包み込む。

「随分と守りが甘いようだけど…人肌恋しいのかな?」

冗談っぽく紡ぎ、クスクスと微笑みながら囁きかける。
それこそ魔族らしい魔族なら、もう手を出してそうだというのに、何の警戒もない彼女が不思議に思える。

魔王ベルフェゴール > 「ん~……えっちぃことの話ししてるってなら。
確かに守りは甘いんだろうけど。君って紳士っぽいからね。
それに、ひと肌も男の子も嫌いじゃないし。」

(抱きすくめられるとより背もたれるようにして上を向いてロレンスを見上げて、ほっこりとした人懐こい笑顔を浮かべてから)

「攻撃的な話をしてるって言うなら。
ボク以上に守りの硬い魔王は存在しないよ。
攻撃力はともかく、防御力は、大罪随一って自称してるんだ。」

(おもちゃを自慢する子供のような屈託のない笑みを向けて。)

ロレンス > 「そうだね、男女の意味合い」

魔王と呼ばれる割には無邪気な子供のように微笑み懐く様子に、愛らしさを覚える。
魔王と一口にいっても色々あるものだと思いつつ、紳士だからと言われればクスクスと笑みを重ねる。

「確かに、吸血鬼の祖として恥じぬ振る舞いをと胸に刻んでいるけど……私も魔族で、男だよ?」

ずっと優しく包むだけでは無くなってしまうと、淡い警告じみた言葉を囁く。
力としての話を聞けば、それは頼もしいと呟き、見上げる姿に顔を近づける。

「危ない時は是非頼りにさせてほしいね…」

子供っぽい微笑みに目を細めつつ顔を近づけていくと、その額へと唇を重ねようとする。
触れる程度のじゃれるようなキスを試みつつ、両腕が小さな体を包み込みながらぎゅっと抱きしめて、体を密着させていく。

魔王ベルフェゴール > 「それを言うなら、ボクも魔王で女の子で、そこそこの年だよ?
……んに……」

(クスッと笑みを浮かべれば。近づいてくる顔に、目を閉じて軽い口づけを受け入れて)

「それは面倒くさいから断るよ。
魔族なんだから、自分のことは自分で何とかしてね。」

(頼りにするという言葉にははっきりとした断りを入れる。
魔族だから云々以上に。忘れてはいけない。怠惰を冠する魔王だということを)