2016/04/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 高級ホテル」にアヤメさんが現れました。
アヤメ > 今日の仕事は貴族からの紹介で、高級ホテルの料理担当だった。
シェンヤン料理をご所望とのことで腕を奮い、様々な料理を作ったのが先ほどのこと。
概ね満足した貴族達から報酬を頂いた後、翌日の朝食も頼みたいという依頼を受けて。
結果として、普通に生きていれば縁がなさそうな高級ホテルの客になってしまった次第。
場違いだなぁ、などと思いながらホテルのラウンジでそわそわと周囲を眺める。
毛足の長い絨毯はフカフカで、綺羅びやかなシャンデリアも壮麗だ。
ただ、その中でも特に目を引くものがステージの上にあった。

「う、わぁ……そ、そういうのも、するんだ……」

ステージの上にいるのは首輪をはめられた給仕服の少女と、高そうな服を着た男性。
少女は羞恥に耳まで真っ赤に染めながらスカートをたくし上げ、無毛の秘所を見せつけている。
一方の男は、自分が調教した娘を自慢するかのようにして、時折責め苦を与えていた。
その周囲には、杯を片手に、あるいは軽食をつまみながら鑑賞する人々の姿。
その全てが、少女のあられもない姿を期待していて。

場に馴染みきれていない少女は、壇上の少女に同情しながら、しかし興味からチラチラと視線を向けてしまう。
手元の杯に入れられていたお茶は、既に半分以上がなくなっていた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 高級ホテル」にボリスさんが現れました。
ボリス > 時をやや遡り、この淫猥なステージが始まる前。

男は、普段は、人当たりのいい一介の冒険者として過ごしていた。
その実、魔人として魔術で生み出した利権によって裏社会の一角にひそかに食い込んでいる。
その繋がりのある裏社会の有力者から、この淫蕩なイベントにご機嫌取りに誘われた形でやってきていた。

「調教具合のお披露目ですか」

微苦笑しながら概要を聞く。確かに麗しい少女が嬲られる様はよいものだが、その主人は知った名前で、彼の口上はせっかくの素材を殺してしまう。
さてどうしたものかと思った矢先、料理人として雇われたという少女が目に留まった。

瑞々しい姿態。
初々しい態度。
そして、夢がある者特有の瞳の輝き。

(こっちですね)

男は、このステージの主催者に耳打ちをした。



そして今、目をつけた少女料理人…アヤメと言う名の少女は、まんまとこの淫蕩なイベントに参加し、ボリスによって手配された茶を口に運んでいる。
豊穣の霊薬とある種の麻薬を、無味無臭に加工して混ぜ込んだその茶は、ヒューマノイドにとっては強い媚薬となる。
それも知らずに、壇上から目を背けるアヤメに、男は近付いていった。

「こうしたところは初めてですか、お嬢さん」

小さく囁き掛けた。

アヤメ > こくん、とお茶を飲みながらステージを見守る。
壇上の少女は犬のように振るまい、果てて、そしてその秘部からは小水がこぼれ落ちていく。
流石に食事を供する場であるからそこから先に進むことはなかったが、男性の方はどこか物足りなさそうにしているのが見えた。
全てが少女にとっては初めてのものばかりで、どう愉しめば良いのかと戸惑いが生まれる。
そもそも、楽しめるのかすら怪しいショー。その中でお茶だけは速いペースでなくなっていく。

やがて杯が空になった頃、壇上の少女は競りのような形で自由を売り払われ、高額の掛け金を払った者に群がられていた。
全ての穴を塞がれ、加虐の限りを尽くされる姿は、まさしく凄惨な事この上ない。
食事時も終わったからか、周囲の者達は酒とつまみに舌鼓を打ちながらその様子を楽しんでいた。
――自室に戻ろう。そんな思いが芽生えた頃に、男の声がかかった。

「……初めて、だよ。えっと、場違いだから、失礼しようかと」

立ち上がった時に、体がくらっと揺らめいた。
気づかぬ内に体はほてっており、足が萎えてうまく動かない。
服が擦れるだけで心地よくて、甘い痺れに声が漏れそうになる。

それが媚薬によるものだと知らない少女は、戸惑ったような表情で、得も言われぬ感覚に身を震わせていた。

ボリス > 「場違いとは、ご謙遜を。そんなことはありません。
 寧ろ、あなたこそが、この場にはお似合いです」

男は、人好きのする微笑みと共にそのまま歩み寄る。
既に媚薬の影響が全身に発露しつつある少女の体を支えるように腕と肩に触れた。

「お具合が悪いようですね。ここに初めて来た方は大抵そうです。
 大丈夫、すぐよくなります…」

触れることで、魔術はより強く効果を発揮するようになる。
抱きすくめるように支えた状態で、魔法を発動――。
霊薬によって湧き上がった性感を更に加速しながら、思考に靄をかけていく。

アヤメ > 「な、何を言ってるのか――や、やめっ……い、ひぅっ!?」

肩に振れる手。その刺激に体が跳ねた。異性であることを意識すると、それだけで雌の本能が目覚めてしまう。
強烈な発情にスカートの中はびっしょりと濡れそぼっており、粗相をしたのと変わらないほど。
めくりあげれば濃密で甘酸っぱい、蒸れた雌の性臭が広がっていくことだろう。

「ぐ、具合なん、て、悪く、なんか――あ、ぅ……」

魔法で思考を制限されていくと、夢を見ているかのような高揚が少女に襲いかかる。
抱きしめられたまま魔法をかけられると、蕩けきった思考は隠蔽魔術を維持できなくなり、黒い尻尾と耳が顕になる。
それは、高級ホテルではまず見ない、ミレー族である証拠。――この王国内で虐げられている奴隷民族である証。
周囲の人が気づくなら、口々に『そのミレー族の雌は貴方の奴隷か?』などと男に質問しに来ることだろう。
そんな状況もつゆ知らず、少女はただ荒く乱れきった呼吸をどうにか整えようと、弱々しく震え続けていた。

ボリス > 「しかし、妙な声が出てしまっていますよ、お嬢さん」

微笑みながら、愛撫にも似た手つきで肩や首筋、腕や掌を摩る。その肉体を高めていくべく。
だが、魔法が通った瞬間の変化には、流石に男も驚きを隠せなかった。

「おや……これは意外だ。奴隷種族のミレー族とは」

普通の生に飽いている男にとっては、予想外の事態は歓迎すべきこと。
酷薄な笑みを浮かべているところへ掛けられた声に、うなずきを返した。

「ええ……君は私の奴隷です。そうですね?さあ、自己紹介をしなさい」

頬をなでていた掌を頭まで動かすと、その指先を黒い耳の中へ、つぷっ、と突っ込んだ。
指先は最も魔力を放ちやすい部位。そこから、精神服従の魔法を直接頭部へと流し込む。

アヤメ > 「んひっ、ぃっ――ぁ、うぁ、ぁあっ♪」

体は意志とは無関係に際限ない発情の渦に飲み込まれていき、性感帯ではない肌ですら淡い快楽を感じてしまう。
発情しきった体に合わせて、耳も尻尾もぴく、ぴくっ、と跳ねながら、快楽を甘受していた。
ミレーの雌としての体は魔力を持つがゆえに親和性が高かったのか、僅かな魔法でも驚くほどの効果を発揮する。
今の少女は、致死量に近い媚薬を打ち込まれたのと同じ状態――それでいて死の危険はないという理性の蕩けきった状態だった。
その最中、頭に乗せられる手と流し込まれる意識の改竄。意志の力強ければ耐えられるそれも、変調を抱えた今では叶うはずもなく。

「ぁ……わ、たし……私、は、アヤメ、といいます……ご主人様の、奴隷として……あらゆる自由を、捧げた……雌、です」

ぼんやりとハイライトの消えかかった瞳から、一筋の涙が伝う。
しかしそれが床に落ちる頃には精神が服従を受け入れており、少女は文字通り、男の命令なしには何も出来ない奴隷へと変えられてしまっていた。

ボリス > 「よくできました、アヤメ。素敵な自己紹介でしたよ」

頭をなでる。何度も何度も執拗なそれは、愛犬家がペットにするものにも見えたが、実際にはこうして魔力を更に塗り重ねていたのだ。

「先の奴隷も中々のものでしたが、私の奴隷もよいものでしょう?」

たった今捕獲したばかりの獲物を見せつけながら、未だステージの上で狂宴に耽っている連中を尻目に事態を進行させてゆく。
アヤメの手を取り、上等なスラックス越しでもはっきりと怒張が分かる魔人の一物の上に置かせた。

「さあ、おねだりしてごらん。アヤメ。
 僕たちが楽しくなるように、できるだけいやらしくね。
 『きみは、いやらしいことがとっても大好きだろう』」

最早自分の思うがままになった精神に、勝手な嗜好を魔力で受け付けていく。