2016/04/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 酒場」にマリアージュさんが現れました。
マリアージュ > コップを拭くお店の方の姿を、スツールに腰掛け見上げるのです。
ちょっと祈るでもするように、胸の前で手を組みまして。
猫さんの居場所を知っているかと。
ちらり、とみられるとびくっと少しするのですが。

暫くの間見上げておりますと、お店の方が声をかけてくるのです。
教えてくださる、と顔を明るくしますが、言われたのはこんな言葉。
――注文は?

(え?、注文?)

瞬きをゆっくりするのです。

マリアージュ >  
えと、あの、と。
お店の中を、棚を。きょろきょろと見てしまいます。

「あ、あれ。あれをお願いしますの。棚の2つめ、右から4つめにありますの」

瓶の中に入った白い液体、ミルクだと思いお願いするのです。
そうしたら教えて貰える、と思ったら。
クリスタル細工のグラスに丸い氷を入れられて、その中身をグラスに半分ぐらい。
グラスとお店の方を見比べます。

(コップの方が飲みやすそうですわ‥‥)

マリアージュ >  
お店の方とグラスを見比べてから、恐る恐るとグラスに両手を伸ばして。
そっと持ち上げて、顔を近づけてくんくんとお鼻を動かします。
――ちょっと眉がよってしまいます。
ちょっと臭みのありますけれど、甘い匂いもある感じ。
恐る恐る口を近づけて、小さな舌を伸ばしてちょっと舐めますと。
‥‥いやぁん、というしかめた表情になってしまいます。

中身はお酒。
風邪でも引いたことがあれば、母親が沢山のミルクやショウガと一緒に煮詰めて風邪薬にでもしたことがあるでしょうが。
マリアージュは風邪ひとつ引いたことのない子なのです。
ちらりとお店の人を見れば、肩をすくめさせるだけ。
そして、それでも1杯50ゴルド、と言われますと。
きょとんとした顔で言うのです。

「――まあ、そうなのですの?。ありがとうございますわ」

ちいさく頭を下げるのです。

マリアージュ > 目を大きくされた店員さんのお顔。
きょとん、とした顔で首を傾げさせてから、にこっと笑顔をお返しします。
美味しくありませんけれど、飲み物を出してくださった親切な方なのです。
――相手がどう思っているかは別として、なのですけれど。

マリアージュ > 何か、睨まれている気がするのです。
‥‥肩を小さくして、美味しくないミルクを。
舌でちろりちろりと舐めるように。

なんかふわふわしてきて‥‥。

ちょこっとしか飲んでいないのですが。
くらくらと目を回し始めて、こてん、と意識を失うのでした。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 酒場」からマリアージュさんが去りました。