2015/11/23 のログ
リーシャ > 「ま、まさかお皿が切れるとは思わなかったんだよぅ……」

(普段はのんきな少女も流石に焦り気味。なにせ、この皿は非常に高そうな誂なのだ。返す金などないし、主に迷惑をかけてしまう。お仕置きの口実が出来るのは嬉しいが、其れ以上に心苦しくなるのだ。ともあれ、アワアワと慌てていると、目の前の彼女は何やらテープのようなものを取り出した。何をするのかと思えば、テープで皿を繋いでしまう。そんなんじゃバレちゃうよ、と思った刹那に、切れ目がなくなっていくのが見えた。驚愕である)

「おぉ、す、すごい――!えへへ、また助けられちゃったんだよ。この御礼は今度しっかりするからね?うん、お店にもよらせてもらうよー」

(笑顔で肉をパクり。そして、ふと時計を見ると、少女の表情が名残惜しそうに変わる。どうやらそろそろ外出時間の終わり、いわゆる門限というやつでちょうど食べ終わったものだから、苦笑しながら席を立ち)

「ん、えへへ、ありがと。ただそろそろ帰らないと起こられちゃうんだ。だから、また会おうね、フランネル。絶対だよー?」

(それじゃ、と手を振ると、金貨を置いて、少女は店をあとにする。タタタ、と軽い足取りが、夜の道へと消えていく――)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 劇場前広場」からリーシャさんが去りました。
フランネル > 可愛らしくも騒がしい彼女を見送り、メニューをめくって一息。
ベルを鳴らして給仕を呼ぶと、そこからようやく自分の注文を告げる。

「……またお会いできるでしょうか」

ふふ、と、小さくひとつ笑うと、テラスの向こう、町の往来を眺めて……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 劇場前広場」からフランネルさんが去りました。