2015/11/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族のサロン」にフレイさんが現れました。
■フレイ > 貴族の悪趣味なサロン。
とはいっても、店を持つ人間ならばそれはそれでいい商売になるのだろう。
自分は淫魔であるが故に人間の所有する財に興味はない。
興味があるのはその欲望。
特に店を持っている訳ではないものの、まぁ色々と有って貴族相手の商売という現在に至っている訳で……
フードで顔を隠してやってくるものの、貴族の集いはいかがわしいものが多く、そういう風体のものも少なくない。
貴族に渡されていた通行手形を私兵に見せれば門を通してくれる。
足取りは迷うことなくサロンの中へと。
「皆様、いつもありがとうございます。アグリレーテ主人、フレイでございます。
今宵はどのようなお薬をご所望でしょうか?」
ざわめき、大喜びでやってくる馬鹿な人間たち。
勧められたテーブルの上に美しいガラス瓶を並べ、効能を説明する。
金額はかなり吹っかけているものの、何も考えずに出す当たりが馬鹿な貴族らしいと言おうか……
(精々楽しむがいいさ)
心の中でほくそえみ、無表情に『商売』を始めていくか。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族のサロン」にアルマゲストさんが現れました。
■フレイ > 何の労力も使わず、ただ搾取するだけの貴族という輩。
無論、話題の中心は今起きている動乱の事。
閉ざされた国に何が起きたのか
突然の宣戦布告の意図するところは
真なる神の声を聞いたと言うのは本当か
我らの信じる神は本当に信じるに足るものなのか
いや、あの巫女姫がおかしくなっているのではないか
憶測ばかりが飛び交い、いつもとはどうも勝手が違うようである。
(こいつは一度、あの国を見て来なきゃならないかねぇ……)
(ああ、でもめんどくさいねぇ……)
気まぐれな姫王、とはよく言ったもので……興味が湧けば動くもののいつまで続くか一切不明。
今はこうして興味を持っているものの、サロンを出ればその興味も失せるかもしれず。
請われるままに媚薬を売り、相手の希望する効能を記憶に留める。
先だって、魔族の森で摘んできた薬草で当面材料の心配はない。
とはいっても、そろそろ人間の精気は欲しいと思っているもので……
(ちょいと小細工をして……暫し淫気の中で現実を忘れて貰うのも一興か)
さて、どうしようか。
相変わらず表情はないままに、フードから覗く細い、冷ややかな瞳でサロンの中を見つめて。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族のサロン」にアルマゲストさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族のサロン」からアルマゲストさんが去りました。
■フレイ > 媚薬を買い求める貴族に、奥の方では淫行に耽っている男女。
無論、女性同士、男同士で淫らな快楽を貪る者もいる。
ちょいと弄れば、恐らくはまたサロンの中は淫行を貪る連中でいっぱいになるのだろう。
ここにいる貴族どもは、軍を率いるなどと言っても最後尾で指揮官を気取り、危機が迫れば真っ先に逃げる部類の者。
失策は部下に擦り付け、栄誉は掠め取る。
悪魔だ何だと呼ばれる自分達よりも、余程悪どい連中。
この連中を王族が使う事があるのか。
ティルヒアは中々の強国と聞く。
(まぁ、戦場に行っても、すぐに逝っちまうんだろうねぇ……)
その方がよほど平和な気までしてくる。
どうやら持参した媚薬は、動乱のお陰もあって良い売れ行きの様である。
戦乱のお陰で不安にかれれた馬鹿どもが、一時忘れる為に媚薬を買い、淫行に耽る。
(こちらとしては、ありがたいがね……)
こちらの肩を抱き寄せようとする不届きな男の手をぴしゃり、と打って冷ややかに睨み付けて見せる。
毎回毎回、こういった輩が出てくる。
あしらいも慣れてきているのに複雑な心境ではあるのだが。
■フレイ > 皮袋に溜まって行く金貨。
代わりに減ってゆくガラスの小瓶。
どうやら魔法を使うまでもなく、淫行に溺れてくれそうである。
もっとも、戦乱ばかりが続いては疲弊してしまい、精気も不味くなる。
何処の世界も同じく、程々がちょうどよいのだろう。
どの道淫らな行為に溺れているのだから、と………
あちらからも、こちらからも少しづつ精気を頂戴していく。
吸うのは片方ではなく、両方から……
そうすれば、吸われる事による快感を、互いの性感の高まりと勘違いしてくれる。
もしくは、今しがた買い求めた媚薬の所為だとも。
部屋に響く嬌声が、快楽の呻きが高まって行く。
ヒトの淫らな宴はまだ終わらない。
売り物もほとんど売り切った。
最早ここに用はない。
「ご贔屓いただきありがとうございます
……またのご用命を」
この部屋には魔法の道具が仕掛けてある。
人の声を拾い、こちらに届けてくれる道具。
また呼ばれれば彼女は姿を現すのだろう。
今宵はここまで
護衛の私兵の横をすり抜け、マグメールの街中へと。
そして物陰に進み手を翳せば、目の前には時空の裂け目。
そこにするり、と身を滑り込ませて……異空間がパチン、と閉ざされる。
あとは何もなかったかのような喧騒のみ。
サロンの中は終わる事のない欲望と快楽の宴。
上級貴族や王族しか知らない淫らな会合は、恐らく朝まで……いや、陽が高く昇っても続くのだろう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族のサロン」からフレイさんが去りました。