2015/11/02 のログ
■ルーキ > 「気にしなくていい。ほんの好意だよ」
とはいえいずれ会う日が来れば。
それがいつになるかもわからないが、記憶の片隅に留めておく。
「まぁ……今迄やったことは無いんだが」
差し出された瓶に、指を差し出す。
爪先で皮膚を切り、緩く力を篭めた。濃縮された魔力が数滴――
小瓶の底に滴り落ちる。
「―――…なんというか。不思議な心地ではあるな」
■ロト > 「わ、分りましたわ」
いずれ縁が交わる時が来るのならば
此方は忘れない、きょうみ 演技で騙している身としては。
「・・・」
此方もその光景を見るのは幾らかしかない。
この目で見られるとは思ってもいなかった。
濃縮にして混ざり物のない魔力の液体版。小瓶の中に滴り落ちたと見てから そっとだが丁寧に蓋をした。
それを大事そうにポケットに入れてから ゆっくりと立ち上がり
「…素晴らしい光景が見られましたわ。」
「ありがとうございますですの」
深々ーと頭を下げて 感謝の意を示そう。
■ルーキ > 次会う時は、互いに素顔で接することとなろうか。
此方も記憶力は悪くない身。覚えていることは容易だ。
「……それくらいで良いのなら。素晴らしい光景とは大袈裟かな」
ポケットにしまいこむ、その様を確認する。
一息吐いて、片手を振った。ひらひらと。
「次からは気をつけるんだな。わたしから言えるのはこれくらいしかないが……」
■ロト > 次は 素顔で逢いたいモノ。
時と場所が 微妙でない限りは。
「魔力の液体化は 大魔術師でも 生涯に一滴二滴絞れるかどうかですの。それを見られるのは珍しいのですわ!」
人レベルで言えばその位すごい事だと告げ、
お辞儀から頭を上げた後は 表通りの方へと去る前に手を振って
「ハイですわ、またですの!」
割れた代物はそのままに たっと走り去ってその場をあとにした―
■ルーキ > 素顔で会えるかどうかは、また別の話となろう。
「……ま。出来た理由としては……この身体のお陰でもあるのかな」
切れた指先を軽く拭い、雪のように白い肌を目にして笑う。
「……あぁ。またね」
その背を見送った。あとは己も踵を返し、夜の散策の続きといこう―――
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からルーキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からロトさんが去りました。