2015/11/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にルーキさんが現れました。
■ルーキ > 一見華やかな富裕地区にも存在する裏の顔。
路地裏とも言うべき場所を歩いている。
貴族の裏でも覗ければ良いとか、そんな野次馬気分。
期待度は得てしてそのくらいだった。いわば散歩の類だ。
「……目に付く所には。何もなしか」
かつて王族として暮らしていた身。
父も時折、値打ちになるかならないかわからぬものを拾ってきたこともあった。
故に、思わぬ拾い物を、なんてつい考えてしまう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロトさんが現れました。
■ロト > 富裕地区の裏の顔…裏通りにヒタヒタコソコソと言ういかにも胡散臭い黒外套を纏った影が動く。
手には陶器で出来た酒瓶、中は空なのかそれとも違う液体で満たされているのか もしも明かりがあれば瓶の淵は血の様なワインの様な色合いで散って斑模様が描いている。
それを持ち キョロキョロとフード付き外套を纏って通り道を左右見てから ヒタヒタとー何食わぬ顔で
ルーキの傍を通り抜けようと― その胡散臭さな気配を漂わせて。
■ルーキ > その黒外套に気づいたのは間も無くだった。
胡散臭さ溢れる雰囲気には、否応にも目を引かれる。
己の傍を通り抜けようとした、その時に―――
「……衛兵の真似事をする気はないが」
「気になるものを持ってるね。見せてくれないか?」
検閲や不審者チェック等、そういった正義の行為ではないことを前置きしてから話しかける。
■ロト > 黒外套の少女は陶器製の酒瓶(中身不明)をちゃぷちゃぷ鳴らして
ルーキの傍を何食わぬ顔で通り抜けようとした が。
声をかけられた。 何が 一体。
びくっと黒外套の少女は 走り込みが徐々に歩きとなって立ち止り。
「な、何か?…わ、ワインですわ。こ、これはご主人様の命で持っているだけですの」
何時もの声音ではない、いうなれば可憐な少女のー演技用とも取れる声を口から発している。
例え外套を剥ぎ取られたとしても 顔はーロト本来のモノではなく可憐な少女的な顔に変化している。
そっとワイン?な陶器製の瓶をルーキに見せようと差し出そう。
■ルーキ > 止まってくれたのなら、一度頷いてみせた。
外套の少女に近寄り、まじまじとその顔を覗き込む。
「……ふむ。ワインか。入れ物は確かに……そうかな」
差し出された瓶を受取った。
よく見れば淵に斑模様が見てとれる。
「……変わった模様だな? これは元からあったものか」
■ロト > 此処で 逃亡してしまったら 彼女(ルーキ)は追いかけてくるだろう。
それだけは 此処では避けなければならない。
何のために王都で商売を始めたか分らなくなってしまう!、と。
彼女が瓶を持って調べ物をしている間 キョロキョロと視線が泳ぐ。視線が合えば びくっと怯えた素振りも忘れない。
「…赤ワインですわ、指定のメーカー品ですの」
…バレター。ちょっと粗相をして淵が斑模様になってしまったのだ、如何弁解しよう!?
少し間が空いたが 苦しい言い訳を口にして様子を伺いたい。
「ちょ、一寸 汚してしまっただけですわ、も、元からでは無いのですっ」
「…あまり時間をかけると ご主人様からお叱りを受けてしまいますので そろそろ…」
■ルーキ > 演技のお陰か、彼女の正体には未だ気づいてはいない。
存分に瓶を眺め回して――
「……なるほど。なるほどなぁ。……ま、そんなこともあるものか」
「――あぁ、すまない。衛兵でもないのに、引き止めてしまったな」
謝ってから、酒瓶らしきそれを差し出す。
「赤ワインか……飲んだこともないな。気をつけて」
■ロト > 何時ばれる 何時 中身に気付かれる!?
止め処ない心の汗が止まらない。外見と声は変えてみたが、魔力そのものは変えていない。
瓶自体 中身を空けて舐めれば その中身が酒ではないのは言うまでもなかったが
「…いえ。お勤めご苦労様です」
こちらこそ、胡散臭くて申し訳ありません、と示さんばかりに
酒瓶を受け取って大事そうに持ち
「…で、では 失…」と言いかけたが、
数歩歩いた所で 石か何かに躓いて外套の少女は転んだ、見事に。
≪ガシャーン ぱしゃ≫
辺り一面に 酒ならぬ それは血では?と臭いでもわかる芳醇な血液の香りがその場に広がり
それを撒き散らした転んで尻餅をついた少女は あわわっという顔で引き攣っている。
■ルーキ > 普段、大して魔力を探るといったことはしない。
故に今回も気づかず見送った――のだが。
後ろで転倒音やら、瓶が豪快に割れる音やら聞こえれば流石に振り返った。
途端、血の薫りが鼻をつく。
「―――おやおや」
去りかけていた踵を返し、尻餅をつく少女の下へと近寄って。
「……ご主人様は、物騒なものが好きなんだな」
「しかし……これじゃ台無しだ」
己も魔族の一員だというのに「物騒なもの」呼ばわり。
大丈夫か、と言いたげに彼女へ手を差し出す。
■ロト > 基本 魔族と言うのは魔力をどうにか操る生物である。
魔力の量は千差万別あるだろうが、如何に隠そうとしても隠しきれないと思う。
まぁ、隠しきってしまうのは魔王クラス位だろうか、真実かどうかは魔王クラスと面と向かって接した事がないので定かではないが。
彼女から追及される事なく逃れたーと安心しきって
離れようとしたら 気の緩みか転んで酒瓶を割った。
中身は血であった。如何にも逃れられない事実である。
「ご、ご主人様は 血がお好みですからっっ」
「…ど、どうしましょう…!?」
彼女(ルーキ)が目撃者だ、然し 物騒なもの と言うとは。
差し出された手を受け取るかどうか迷ったが 手は取ろう。
■ルーキ > かくいう己も、魔力を隠すことなくだだ漏らしていた。
魔王クラスとはまだ相対したことも無い為、真偽の程はわからない。
「……どうしましょう、とわたしに訊かれてもなぁ」
「どこかからまた採ってくるか……もしくは」
彼女を助け起こしながら、色々と考え巡らせる。
「そもそも、これはどこから持ってきたんだ…?」
問うて良いのかわからなかったが、とりあえずは。
■ロト > 彼女(ルーキ)の事は彼女の姿を見た時に気付いた。
で、顔と声を慌てて変えてみたのだが まだばれてはいない。
「ご、ご主人様に叱られてしまいますわっ」
「も、もしくは…?」
彼女の手助けのあって体を起こせたが、考えを巡らせている様子なので ドキドキとしながら待とう。
「こ、こちら? あちらの方で 採ってきましたの」
「快い 協力者がいましたので 採ってきましたの。」
あちらとは、富裕層地区の表通りではなく、平民地区の裏通り方面からである。協力者が居ましたのよ、と言っているが
真実かどうかは これまた胡散臭い。
■ルーキ > 「――素直にその、ご主人様とやらに言って許してもらうか」
正直者作戦。つまりは大した案があるわけでもなかった。
「……協力者か。まぁそれはともかく」
「叱られたくないなら、どこかで新しく採り直すしかないんじゃないか?」
そう言って辺りを見渡しても、獲物が都合良くいるわけもなし。
いつの間にか一緒になって親身に考え始めていた。
■ロト > 「そ、それは お仕置きをされよ、と仰るのですか!?」
そんな正直に言ったら 何をされるか分りません、と絶望と恐怖に彩られた顔で それは駄目ですぅ、とか喚き始めた。
「そうです、協力者…です。え、もとかくて」
「おりませんわね…か弱い乙女の血とか元気そうな血を持つ方とか…」
此処を通りかかる存在が居たら それはそれで手段選ばずに捕えたい。然し 現れる兆しがない。
…ちらりと彼女(ルーキ)を見たが、視線は反らした。でも また見た。
■ルーキ > 「お仕置き……されるのか。それは大変だな」
ならこの作戦は無しか、と呟いている。
かといって他に作戦があるわけでもなし。
「……元気そうな血…か弱い乙女……」
「冒険者が一番手頃なのかね。わたしにはよくわからんが…」
ちらちらと此方を窺う眼に気づき、視線合わせる。
「……ひょっとしなくても、わたしに期待してるのか?」
■ロト > 「さ、最近 粗相ばっかりしてしまったので 今度の今度はっっ!」
主に 警護大失敗と料理失敗の罰が待っている。それらは不問にされたが此度ばかりは ばれたらお仕置きものだろう。
さぁーっと白肌なのでこれ以上青くなったとしても青白くなるだけだが、もう血の気がない程に。
「べ、別に種族は問いませんの」
「手ごろなのは冒険者ですけど。ご主人様の好みは確か」
視線が合った! それはじっくり見ていたら合うか。
「か、…え、えと。」
言い澱んでいる、言うか言わないか迷っているらしい。
■ルーキ > 「……難儀だな。まぁ、わたしには頑張れとしか言えないが」
特別、此方からバラす気もない。
というか彼女の主に面識も無いのだ。知り得たとしても。
「……種族は問わない。ならばヒトでもミレーでも、魔族でも構わないか」
「………うん?」
聞き出そうとするかのよう、首を傾いで見つめる。
オッドアイの瞳が彼女を見据える。
■ロト > 「そんなぁ…い、いえ、頑張りますぅ」
すっごく見捨てるのですかぁ とかそんな声を発したが、
この演技上の顔と声をしている状態で遭遇したのは遂先程。
その状態では初対面である、何を期待していたか。
「まぁ、構いませんわね。種族問わなくて元気な方なら」
「ち、血の一滴でも宜しいので 下さいませんかっ」
「む、、無論 糸目はつかせません」
金の糸目はつかない、つまり言い値で報酬は払うという具合。
…あれ、彼女 オッドアイだったっけ??まじまじと見た事が無かったから はて、と首を傾げそうになった。
言いよどんでいたがが意を決してお願いを発す。手を組んで胸元で両手を添えて 御願いする素振りもつけ
■ルーキ > 演技を解いて素顔を晒せば、また対応も違ったのだろうが。
しかし初対面とはいえ比較的親切に接している方と言えなくもない。
「……わたしの血、か」
「……いや、別に金が欲しいわけじゃないんだ」
オッドアイである。
以前相対した際もそうだったのだが――その時は気づかれなかったのか。
「まぁ、他に手はないのなら……仕方ない」
■ロト > 演技はばれるまで、然しばれていないなら最後までやりきる、と決めている。
今の所ばれていないのだ 多分。違う状態で接してみればこんな素敵な顔が見られて満足。
彼女はこんな素敵で親切な方でした、と心の日記に認めておこう。
「だ、駄目ですかぁ…??」
「な、なにをお求めでしょうか??」
出会った場所 ほぼ 明るい場所ではなかった気がする。
きちんと目を見て喋ったのはあったか?多分気づいていなかった。
…
「こちらの小瓶に数滴…」
本当に小瓶だった、小さな曇りガラスの小瓶を取り出すと差し出して。
■ルーキ > 今の所はバレていない。鈍感と取れるかもしれない。
「うぅん……特に、対価を求めているわけじゃないしな」
気づいていなかったのなら良し。
あの時は此方も、彼女の顔に意識を向けていなかった。
一応記憶に留めてはいたが―――
「………っ、と」
そこでふと、大事な事実に気づく。
「…すまない。分けるのは無理そうだ」
「人形の身でね。この中にあるのは魔力……与えられるようなものじゃないな」
■ロト > ばれていないなら そのまま対応する。
「ならば 仰って下さいまし。」
一応 金に糸目は付けないと言うから持参はしている。
ただある程度しか持たないのは 防衛上の事か。
お互い 外見が特徴あると思うだが、こうも見ていないとは。
てっきり 頂けると思っていたのに
止まった彼女。首を傾げて不思議そうに首を傾げ
「わ、分けるのは無理!? 人形。魔力しかないのですかっ」
「魔力は高濃度で固めると液体に為りますわ…ただ そのようには身に宿していらっしゃらないのでしょうね。」
がくっとその場に膝を付いて手をついて項垂れたり。
■ルーキ > 「いや、本当にいいんだ。いわば無償で…だな」
かぶりを振った。
特徴ある外見はともかく、あの時は意識が手合わせに向いていたからかもしれない。
「……まあ。液体にすることは…出来なくもないだろうが」
魔力による血。片手を握り、開いた。
項垂れる彼女の傍らにしゃがみこむ。
「―――それでもいいのなら」
■ロト > 「無償…またお会いする時は 精一杯 お持て成しを致しますね?」
それ位しか出来無さそうである。
駄目メイドとして見られがちだが、次回合うときがあればと考えている事を口にしてみた。
「出来るのですか!? それはすごいですの。 あわわ」
無茶ぶりを言った気がする、どんな濃縮をする気か。
項垂れてはいたが 顔を上げ 持っていた瓶の蓋を取り 彼女に差し出そう。
「ど、どうかこちらに入れて下さいな」