2015/10/20 のログ
ロゼッタ > 「はッ、何だい?写真でもあるのか?だったら最初からそれを―――」

(ただの平民の少女、すなわち人間であろうと高を括って、完全に見下した態度で鼻で笑う。二本目の煙草を取り出しながら少女を見ると、その足元で暗がりが泳いだ。ギョッとして息を飲めば唇に咥えかけていた煙草が落ち、ライターの火が手の震えと共に揺れ。何度も瞬きし、一歩後退り影の猫を凝視する。)

「……… フン、魔族の小童が。調子に乗りやがって」

(口の中で小さく呟くと、怯えと驚愕の滲む表情は消え。涼しげな笑みを繕い)

「いや、見てないな。力になれなくてすまないね。」

(そもそも小動物を気に留める余裕はない。片手をひらりと振る様子は謝罪の意図だが、追い払っているようにも見えるかもしれず。)

ノエルノート > 「ああ、見てないのか…役に立たないなぁ…まあいいけど。それじゃあ約束通り、報酬を支払わないとね…」

一瞬とはいえ自分に驚く姿に満足したらしく普段鋭く見える表情をにんまりと微笑ませて影を元に戻して。報酬と言っても何をしようかなどと考えながら徐々に距離を詰めて行って

「そうだねぇ、魔族の餓鬼が、お兄さんのお願い、一つだけ聞いてあげるよ。」

なんでもは聞けないけどと笑いながら言うとからかっているつもりなのか誘惑するように顎を手で撫でてみて

ロゼッタ > (”役に立たない”の単語が気に障り、眉頭を僅かに痙攣させ少女を睨み。足元に落ちた煙草を踏みにじり舌打ちをする。何だ、その余裕の笑みは。このガキ――― 警戒を解かず、距離を詰められればその分後退るが、後ろは建物の壁。自然と追い詰められ、しかし下衆な笑みを崩さない。 焦るな、魔族だろうとただのガキだ。いざとなれば用心棒を呼んでやる ―――― )

(次いで、不意に顎を伝う手つきに一瞬にして笑みを消し、引き絞った矢のように目つきを尖らせる。少女が警戒して身を引かなければ、その手を払いのけるように引っ叩くだろう。)

「無礼者。小汚い貧民が、私に気安く手を触れるな。」

(茶化しているのか本気か分からない今、易々と誘いには乗らない。少女の反応を窺うように睨み続けて)

ノエルノート > 「あれ?そんなお願いでいいんだ?はい、もう触らないよ~」

相手が内心腹を立てていること、そしてやはり自分に対して恐怖を覚えていることが目に見えて分かったため満足そうに手を離して。こちらを睨みつける様子にへらへらとした笑いを崩さずに風になびく髪をくるくるともてあそんで余裕を見せ付けて

「まあまあ、魔族とはいえ餓鬼相手にそんなに睨んじゃあだめじゃないかな?お兄さん?」

そういうとくすくす笑って見せて。からかいがいがあるなぁと内心ご満悦で次はどんなことでからかってやろうかと思考を巡らせていて

ロゼッタ > 「貴様のような貧民に強請る報酬などありはしないね。」

(口角を歪め言葉を吐き、内心では少女の真意が測れずにいた。普通の少女ならば、大の大人に罵倒されれば多少怯むものだが。魔族だからこその余裕か、猫探しは口実で何か他の企みがあるのか。分からない。分からない故に、相手の笑みが更に苛立ちを煽る。少女の追撃の発言により、とうとう怒りを露わにに激しく舌打ちし)

「低俗な輩相手に何をしようが、私の勝手だ。……なァにが魔族だ、ガキのくせに。大人をナメると、痛い目を見るよ?」

(とポケットに手を入れて。中には護身用の折り畳みナイフがある。至近距離で振るえばいくら魔族とはいえ子どもの力では――― 柄を握り、いつでも突き出せる状態で)

ノエルノート > 「ああそっか。じゃあお兄さんはもう用無しだね。…と言おうと思ってたけど、ちょっとカチンと来ちゃったなぁ?」

徐々に怒りをあらわにしてくる相手の様子にケタケタ笑いながら面白がっていて。しかしからかうのにも飽きたらしくそのまま立ち去ろうとしていたが餓鬼のくせにという一言に対して挑発し続けた自分が悪いにも関わらずむっとした表情になって。人間と戦闘できないことも忘れて殺気を露わにして表情も鋭くなって

「ちょうど状態の良い死体がないか探してたところなんだよねえ…お兄さんのでいいかもしれないね」

相手がナイフを手にしていることなどつゆ知らず無警戒にもジワリと距離を詰めて行って

ロゼッタ > 「用無しだと?……本当に生意気なガキだな。痛い目に遭わないと、立場さえ理解できないか?」

(茶化すような笑い方に沸々と怒りがこみあげてくる。魔族だろうと関係はない、この手で制裁を加えてやらなければ気が済まない。子どもだからと容赦するつもりはなく、嗜虐的に笑みポケットの中のナイフを握る――― が、変貌する少女の雰囲気に身体を固め。強かな殺気に血の気が引き、思わずのけ反れば背が建物の壁にぶつかった。ひ、と僅かに息をのむ。――― 死体? まさかこのガキ、 ―――― 咄嗟に折り畳みナイフを取り出し、鋭い刃を向かってくる少女に突きつけ)

「来るなッ!!それ以上近づいたら、殺すぞ………――ッ!」

(叫び声は裏返り、怯えていることが明らかだろう。殺意など無い。最初から脅すだけのつもりだったのだ。)

ノエルノート > 「ひっ…銀っ…!?待ってっ、私が悪かったからそれだけは許してっ…」

突き付けられたナイフを見つめるとその銀色の反射に思わず後ずさって。どうやら銀が弱点でそのナイフが銀製だと勘違いしているようで。こちらも本気で殺意を見せたわけではなかったためまさか相手がそんなものを持ち出してくるとは思ってもおらず、さらに少し冷静になると今の自分がどれだけ本気を出したところで並みの少女以下の実力しか出せないため負けることは目に見えておりようやくそのことに気付いたのかさっきまでの余裕は感じられず見た目相応のか弱い態度で涙目になりながら震えて

「お願いっ、何でもするから銀だけはやめてよぉ…」

ロゼッタ > (このままでは殺される。子どもとはいえ魔族は魔族、ナメていたのは此方だった。いかにして逃げるかに思考が移りかけていたとき、突き出したナイフに対する少女の反応に思わず面食らい。え?と間抜けな声を出す。先程までの殺気はどこ吹く風で、年相応の少女、否、それより弱弱しい態度で涙を見せる少女を真顔で見据えた。どうやら銀と勘違いしているらしい。銀製ではないのに。 ―――勝機を得たり! にやぁ、と笑みを深めて、ナイフの少女の鼻先に突きつけながら、弄ぶように刃先を揺らし)

「はッ、やっぱりただのガキだな。愚鈍な弱者が、私のような貴族に逆らうからこうなるんだ。」

(命乞いのようなことを言う少女を嘲笑し、心の底では憐れんだ。何でもする、か――― そうやって生きてきたのだろう。 ナイフはしまわず、突き付けたままで、冷え切った笑みに僅かな苦みを滲ませ)

「言っただろう。貧民に強請るものはない。」

ノエルノート > 「あぅぅ…やだっ…銀だけはだめなのっ…」

鼻先に突き付けられてひぃっと小さな悲鳴を上げながら身体を縮こまらせて完全に立場が逆転した相手を恨めしそうに睨みつけながらもナイフが怖くて身動きすら取れず。しかし最後の頼みも聞き入れてもらえず、その表情は絶望の色が濃くなって

「待ってっ、お願いっ…しますっ…なんでもいうこと聞きますっ、お兄さんっ…!!」

ロゼッタ > (ひどく怯える少女に対しても、刃を引っ込めることはない。ただ望みの潰えた少女の瞳を見据え、黙っている。いつしか笑みは消え完全なる真顔で居た。 なんでもする。 懇願の言葉が頭を巡り、やがて――――)

「お嬢ちゃん、それしか言えないの? ―――何と醜い。 憐れを誘うね。」

(見下し、吐き捨てる。これだから低俗な身分は嫌いだ。金はない、身なりは貧相。身体を差し出せばどうにでもなると思っている。こういった生物を食い物にしている自分を見せつけられている気分になり、居た堪れなくなった。ぐ、と唇を噛み、 ナイフを折り畳み、盛大に溜息をついた。)

「ああ、気分が悪い。 テメェの所為だよ、小汚ェガキが。」

(突如口調を変貌させ、ナイフの柄で彼女の左頬を殴ろうか。)

ノエルノート > 「ひゃっ…いった…何すっ…いえっ…なんでもないですっ…」

ナイフを折りたたむ様子を見て一瞬表情がぱあっと明るくなったものの、直後ナイフの柄で頬を殴られて一瞬何が起こったかわからず呆然として。しかしすぐに明らかな殺意のこもった眼で一瞬睨みつけてしまうものの抵抗すればまた銀の恐怖にさらされることに気付いてすぐにしおらしくなって

ロゼッタ > 「ピーピーうるせぇ。テメェなんざもう怖くも何ともねぇんだよ、ばぁーか。」

(殺意を向けられたところでナイフが彼女の弱点と知った今、怖がる必要はない。ふすんと鼻を鳴らし偉そうに胸を張って、これ見よがしに手の中でナイフの刃を、出したり引っ込めたり。さてどうしようか。店で娼婦として売りさばこうか、奴隷船に乗っけようか。―――魔族であることが引っかかる。隙をつかれたらお終いだ。自分は魔族を無力化する力を持っていないのだから。)

「はあ…… テメェどうせ金もねぇんだろ?そんなカッコでこんな場所フラフラしやがって、何なんだよ。」

(ポケットから出した小型の通信機器でどこかに連絡を入れながら、少女を面倒そうに眺め)

ノエルノート > 「私の種族はもともと服を着る習慣がないから…その…着飾るなんてそんなはしたないこと…できるだけしたくないから…」

ナイフをこれ見よがしにもてあそぶ相手に体が縮こまって動けなくなりながらもある程度冷静になってきたようで口ぶりも先ほどよりかは幾分か平静のものに戻ってきて。どこかに連絡を入れ始めた相手が隙を見せたら逃げ出そうと考えているらしくその鋭い瞳は相手から離れることはなく

「お金ならあいにく持ってるよ。魔族とはいえ貴族の出だしね。それに今は捕虜とはいえ冒険者みたいなものだし、結構小金もちだと思うけど」

バカにされるのは自尊心が許さないのかまるで自慢するかのように自分語りをはじめて。めんどくさそうに思われていることなど意に介さずにぺらぺら話し終えて得意げになっていて

ロゼッタ > 「ふゥん。服着るのがはしたないなんて、随分と大っぴらな種族だね。面白ェ。」

(小馬鹿にした態度で言いつつ、脅しにも飽きたのかナイフを弄ぶのを止め。しかしポケットには戻さず手の中に置いたまま、通信機器で二言三言会話をする。少女が此方を睨むのなら自分も睨み返し、眉間にしわを寄せて舌を出し。まるで子供が威嚇するような仕草で。やがて通信機器を切り、背後の建物の扉に歩み寄って)

「捕虜になってんなら没落貴族と同じだろ。つーか、金あんの?今?そんなら置いてけ。有り金全部な。」

(扉に背を預け、ナイフの刃を相手に向けた。台詞も相まって、強盗のようである。)

ノエルノート > 「そんなんでいいの?安いもんだね」

ナイフを再び向けられて声を上げながらも金銭を要求されて訝しげに首をかしげて。少女からすると金銭にあまり強い執着がないらしく言われた通りに割とずっしり重たくなっている財布を影の中から取り出して相手の足元に放り投げて

「大っぴらな種族は人間だと思うけど?こんなはしたない布きれを体に巻きつけて…まるで変態みたいだし」

つい本音が出てしまったといった感じでぽろっと悪態をつきながらも扉に歩み寄っていく相手に訝しげにして

ロゼッタ > (地面に財布が落ちると重い音がする。随分と溜め込まれているようだ。ナイフを構えたまま相手を睨みつけ財布ににじり寄る。泥棒もびっくりの素早さで財布を取ると、してやったり顔でナイフを閉じ)

「世の中金なんだよ、お嬢ちゃん。いつか分かるさ。……下賤な民には高貴な種族が変態に見えるのか、覚えておこう。」

(いつのまにか元に戻った口調で皮肉たっぷりに言うと、大きな扉を細く開け。中から伸びてきた手に財布を渡し、交換で厚手のバスローブを受け取り)

「郷に入れば郷に従え……低俗な君は聞いたことがないかな?人間の世で生きるなら人間の摂理に従え、という意味だよ。つまりは―――」

(つらつらと芝居めいた調子で語った後、嫌悪剥き出しの表情でバスローブを少女の足元に投げつけ)

「服着て帰れ、バーカ!!目障りだッ!!」

(叫んですぐさま扉の奥に引っ込んでしまおう。はしたなさを強要したのは、散々からかわれた仕返しだ。少女を売り物にするのは、今は止めておく。ある意味従順そうだがある意味で面倒そうだから――――)

ノエルノート > 「かっ、家畜種族が偉そうなっ…てっ、ひゃああっ!?」

下賤と散々言われて言い返そうと口を開いていたが投げつけられたバスローブが顔にかかって言葉をさえぎって。バスローブをどけてみるとそこには相手の姿はなくいーっっとあかんべーをするとせっかくのバスローブを破り捨ててしまいそのまま闇にまぎれてどこかへと消えていき

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からロゼッタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からノエルノートさんが去りました。