2015/10/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 中央の広場」にヨナさんが現れました。
ヨナ > (王都は今宵も色彩豊かに輝き、沢山の灯で漆黒が翳む程。特に富裕層地域では、馬車の行き来が盛ん。
蹄の音を遠く耳に入れ乍、少女は広場のベンチに腰を下ろしていた。)

(煌びやかなドレス、上質な生地で造られた衣服を身に纏う、如何にも高貴な者達を軽く目で追ってしまうのは、
己とは別世界の人間で有るからか。行く宛ても無く、如何にしようかと軽く溜息に似た吐息が零れる。)

ヨナ > (所持金は今宵の宿代位しか残っていない。――ちら、と向くのは歩く貴族の姿。中年の身なりの良い男性。
歩いている姿を見ると、最悪の場合は貴族に身を―――と、思考を巡らせてしまった。)

……いけない。そんなこ、と。

(身を売る等、魔族としてのプライドが許さなかった。
でも、と巡らせてしまう思考に、表情がやや歪む。有り金の入る袋を見つめる。
眉が下がり、はぁ、と再び溜息が零れた。)

ヨナ > (あまり考えていても仕方が無い。今宵の宿に戻ろうと、ベンチから立ちあがる。
其の時―――、
ドンッ 鈍い音と身体に軽くぶつかった感触。急だった。
人がぶつかって来たのだ。
其れは、先程の様な高貴な身なりの者では無い。布切れ端を纏うだけの貧相な者。)

あ…!すみません…!

(思わず声を掛けるが、時既にもう其の者は漆黒の中へと駆け抜けて行った。
其れを追う紅の眸だったが、いなくなれば不意に掌に視線を戻す。
だが―――、無い。持っていた僅かな雀の涙程の有り金が。
原因は言わずもがな、だ。)

………な、い。

(絶句の後に、漸くそう呟いた。)

ヨナ > (只でさえ少ない所持金が、一瞬で無くなってしまった。
だからと言って、原因を追っかけようとしても最早漆黒の中。
さて、如何しようか。)

……貴族様、に……。

(再びベンチに座り、思考を回転させる。けれど、やはり思い付くのは最悪の結果で。
辺りを見渡せば、貴族の男性の姿が先程よりは減ったものの、未だ幾分か伺える。
この中の、人相の良い男にでも、頼んでみようか。
そう、少しずつ決心が固まって来て。)

………。

(重い腰を、ゆっくりと見渡して。辺りを見渡す紅色の眸。
人相の良さそうな貴族を、聞いてくれそうな貴族を捜して。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 中央の広場」にロトさんが現れました。
ロト > (カツカツカツ、と王都の広場に足を踏み入れる女。腰には形式上的な剣を帯刀し、沢山の明かりに照らされても違和感ないと思う貴族風な服装に身を包んで歩く。)

…眩しくて溜まらんな。…久方ぶりの王都は。

(馬車が時折通る、そして富裕層の広場だろうから煌びやかな服装に身を包んだ紳士淑女の姿も見える、やれやれ、と肩をすかして 邪魔にならない場所で一旦足が止まり)

…さて。どうしようかのぅ。

(改めて辺りをざっくりと見渡してみよう)

ヨナ > (目ぼしい貴族がいないか、辺りをきょろきょろと見渡す眸は、少々不審だったかもしれない。
そんな中―――、ふと映った端正な少女に、思わず眸が動く。
靡く銀の糸、黄昏の眸。下賤等近寄る事すら出来ぬ様な其の気高き雰囲気に、
何処となく吸い寄られていく様に近寄る。)

あ……あ、の………!

(喉を振り絞り、声を発すると同時に、気づいた時には身体が地面に吸いつく様に、
土下座の格好を取っていた。)

わ、私を………か、買って………買っ、 て………。

くだ、下さ、い………。

(微かに震え乍、そう、振り絞って声を出して。)

ロト > (広場をざっくりと見渡し、こんな所だったかのう?と首を傾げて
暫し突っ立っていたが、ふと此方に声をかけてくる少女に気付き)

…ほ? なにかの?…ちょ、ま、

(ざっくりと広場を見て居た為、スられないようにとかは警戒はしていたがその後の少女の行動に 
ちょ、まて、何が、と戸惑い、辺りを見渡して 土下座が向けられているのが自分以外に何か違うのではと思ったが、
土下座の後の発言に戸惑いと言うか何というか、な表情が浮かび)

土下座はやめい、…買う?一時の春を買えと?
買う買わない以前に理由を述べよ、理由次第では考えるが?

(声が震えているではないか、手慣れている娼婦ではあるまい、と推測し、落ち着いて理由を述べよ、と諭したい)

ヨナ > (彼女の戸惑う様子に、此方も何とか顔を上げようとするが、まともに顔が見れず。
結局、顔を下に向けた儘、土下座の体勢は崩れない。)

……あ、あ、の………。あ……。

(何とか言葉を出そうとするが、未知なる怖さと相手の気品漂う其のオーラに圧倒されて、出てこない。
諭す様に続く相手の言葉。顔を上げられぬ儘、暫し落ち着かせようとして。)

……あ、の……お…お金、が………ほしく、て………。
無く、て………。行く、宛ても………。

(生きて行く為に、と。盗られた事はあくまで彼女には告げないつもりで。)

ロト > (辺りを見渡し、仕方ないとばかりにファサと布地の音を立ててしゃがみこむと
土下座状態の彼女に対して先程よりは声が聞こえやすかろうと振る舞い)

…あ?…お金が欲しくて。なるほど。
無くて当てもないので、春を売りお金を得ようと。
…言葉の震えからして 汝 手慣れておるまい?

…そうじゃな、…買うとしようか。
じゃが、春以外で汝 何が出来る事があるか?

(見た目が黒髪で純白の着物だ、此処の界隈では珍しい服装に身を包んでいる。
只者でもあるかい、と本当に身を売りたいのかと 含ませたうえで、何か出来る事があるのかと続けて問いたい。)

ヨナ > (彼女が屈んでくれた御蔭か、少しだけ顔を上げ、目線を合わせようとする。
だが、やはり彼女との格の違いに、何処か目を逸らしてしまいそうになる。)

……手慣、れ……。

(此の様な身売りという下賤行為等、手慣れたいとは思わない。
然し、やはり其れに手を出そうとしているのも事実。
眉を下げ、唇をぐ、と軽く噛み、歪んだ表情を浮かべる。)

(続く彼女の言葉。あ、と間抜けな声を漏らし乍。
単純な思考回路を回転させ、やっと思い付いた様に零す。)

あ、の……。料理、とか……。家事は、一通り、出来ると………。
其の様な、事では、な、……無いで、しょうか………。ごめんなさ、……い。

(そういう事では無いのかもしれないが、己に出来る事は其の程度しか思いつかずに。
自信無さそうに恐々と答える。)

ロト > (格好に違いはあろう、彼女はなぜ顔をきちんと上げてくれないのか。素朴な疑問がどうも頭の隅っこから離れてくれぬ。
まぁ、少しだけ顔が上がった事は褒めおこう…言葉には出さないが)

うむ、慣れておらん。かなり短絡に言えば相当プライド傷ついておろう。

(身売りを買う事はあまり慣れて…そもそも眉をひそめてしまう方だ。
技術を売る、技能で持って商品を作り売るなどの事だったら喜んで買いたい所。
そんな春を売る以外に求めたのは 何か技能ないのか、という疑問 と思うだけでは埒開かず と、徐に彼女の手を触ろうとー触れられたら何かに気付くか)

…料理。家事…他に技能持っていないのか?

…えらく手が冷たいのぅ。…黒髪に着物…。
…気のせいかの。 

(何か見た目は人族だろうが、正体は、とじっと見つめて)