2023/07/06 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にレムニンさんが現れました。
■レムニン > 「あ~~~~……」
湯上がりなのだろう、浴衣姿の翠髪の少年が魔導マッサージチェアに身体を預けて、されるがままにマッサージされている。
気持ちよさそうな声を出しながら背中を揉まれている様はけっこうじじくさい。
あまりちゃんと結んでいないのか帯が緩んではだけるたびに、自分で押さえている。
足元では彼の使い魔である小さい鳥のような生き物が、従順に足裏を押して足つぼを刺激しようとしている。
非力だからか満足されていないようで、時折足で踏みつけられてうめいている……
動物虐待かもしれない。
「風呂というのは脱ぐことと着ることさえ考えなければ、至上の快楽だな……」
■レムニン > 「ふー……」
ウィィィンと奇妙な音を出す魔導マッサージチェアの上で姿勢を変える。
浴衣はすっかりはだけっぱなしで、上気した肌と下肢を包む肌着が除く。
白いタイツを好んで着用する少年だが今日は湯上がりなので通気性のいいパンツだ。
「喉が乾いたな……」
足元で懸命に足つぼ奉仕をしていた使い魔を足で押しやって飲み物を持ってくるように要求する。
不憫な使い魔がとてとてとロビーを歩いていく……
別に飛べたりはしないようだ。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエマ・リチャードソンさんが現れました。
■エマ・リチャードソン > 「ほぅ……」
ぽんやりとした顔で歩く少女が男湯の脱衣所の方へと向かって中に入る直前ではっ!っと気付いた様子で慌てて回れ右をした。たまたま目が合ったチェアに座っている男の子に軽く頭を下げると女湯の方へ行こうとした。
女の子の一緒のお風呂が苦手過ぎてここに来たのだがいろいろお疲れでつい男湯に入ろうとしてしまっただけ……なのだけれど、そうと説明しにくい事情ではあった。
■レムニン > 「…………」
現れた少女を無言でけだるげに見やる。
人と目があったところでだらしない格好を止めたりはしない。
この温泉宿は男女のスペースの境目が怪しくなるのは日常茶飯事だ。
少年の姿をした魔法使いは怠惰なこともあり、近づかなければ何かすることはない。
しかし、女湯のほうを目指そうとした少女の足元に、
ちょうど少年に要求されたコーヒー牛乳の瓶をかついだ
小さな鳥のような使い魔がとことこ歩いてくる。
注意散漫であれば踏んだり蹴飛ばしてしまうかもしれないだろう。
■エマ・リチャードソン > 「ひゃっ!」
予想通りと言うべきかお疲れっぽい少女は鳥に躓いて盛大に前につんのめってしまった。疲労で注意散漫だったのもあるし胸が急に大きくなったので物理的に足元が見えないという事情もあった。
「いたぁ……」
転んだ衝撃で頭が真っ白になったエマがなんとか顔を上げ頭を振りながら立ち上がり。ようやく自分が躓いて転んだことに気付きコーヒー牛乳を転がして零させてしまったこと。その持ち主が目の前の少年であることなどを把握する。
「す……すみませんっ!!私に出来る事なら何でもしますから!」
ぶんっ!っと音がしそうなほど勢い良く頭を下げるお人よし。自分が何を言っているか自覚している様子は無さそうである。
■レムニン > 鳥の使い魔は思いっきり蹴飛ばされてピィ~という不憫な鳴き声を上げて壁にぶつかった。かわいそう。
当然瓶は派手に転がってフタが開き、あたりにこぼれてしまう。
「…………」
少年はというと鳥を回収するでも瓶を拾うでもなく少女に詰め寄るでもなく、
無表情に睥睨している。怒っているのかそうでないのか、判別は難しいだろう。
しばしの沈黙ののち、チェアに座ったまま手招きをする。
「じゃあ、そうだな。
君には代わりのものを飲ませてもらおうかな……
ぼくの飲み物がなくなってしまったわけだし」
軽い思いつきを口にするような声。
「とりあえず。下着を脱いでくれ」