2023/04/02 のログ
リス > 岩盤浴と言う物が、あるらしい。リスは、店員に珍しいお風呂があると言う事を聞いて、興味を持った。
 普段使う、ふたなり湯の浴場にもあるのか、と問いかけたところあったので、岩盤浴を試してみる事にした。
 大きなタオルを持って、案内されたのは――――。

「ほんと―に、岩ねぇ。」

 真っ平で、大きな岩が、幾つか並んで居る部屋、サウナのような蒸し暑さを感じる部屋だ。
 店員に訊いてみれば、まずはお風呂に入って汗などを流してから此処に入り、岩盤の上で寝転ぶらしい。
 成程、成程、と、納得する少女。
 矢張り、岩があるだけで、大体は、サウナのような物らしい。
 物珍しい、と言う事も有るので、少女は試すことにする。
 まずはお風呂で汗を流してから、岩盤浴の部屋に戻ってきて、大きなタオルを、受付で渡されたそれを岩の上に敷く。
 そして、バスタオルの上で、横になるのだ。
 ぺとーんと、柔らかな肌を岩盤の上に、そして、天井を見つめる。

 天井のシミを数えてる……とか、なんか、そんなのあったかしら、と益体もない事を考えた。

リス > 岩盤浴、岩の上でごろんと寝転がって居れば、汗がたらり、たらり、と垂れていく。
 全身から零れ堕ちる汗が心地よくて、疲れが堕ちていくような感じを覚えて、息を吐き出す。
 吐き出される息に、ブレスを持ってないわねぇ、と思う、リス自身は、ブレスとか、無いのかしら、と思う。
 何か一つくらいはドラゴンらしさが欲しいわぁ、とおもうのだけども、と。
 リスは心地の良い疲労回復を感じつつ、身を起こした。

「あ、と。」

 そう言えば、汗を流してから、少し水分を取らなければいけないと、聞いていたのだ。
 普通のサウナでも同じような事をしなければいけないとも。
 まずは、リスは水分を取るために、岩盤浴の部屋から出て、備え付けの水飲み台に近づく。
 冷たい水を一口二口してから、水風呂へ。
 体を冷ます。
 肉体がしゃっきりしていくような気がしてたまらない、ああぁ、と全身を弛緩させて水風呂の冷たさを感じて。
 暫く堪能してから、岩風呂へと再度戻っていく。

 むわっとしている空気を全身に感じながら、岩のベッドの上に、再度寝転がる。
 今度は俯せ。

リス > 暫くの間岩風呂で、のんびりと汗を流して、水風呂に入って、体を冷やす。岩風呂で、体を温める。
 岩風呂、水風呂の繰り返しで、体の汗を流して、汗を水で流していく繰り返し。
 疲労を、老廃物を溶かして流して、さっぱりしていくのを感じていて。

「さて、この辺で、良いかしら、ね。」

 岩風呂を堪能してから、全身の体の疲労が抜けきったわね、と大きくを身を震わせる。
 ぶるぶるぶる、と震えてから、大きく体を伸ばして、んー、と体を解せば体が軽く感じた。
 柔らかな体が、軽くなったわ、と嬉しそうに目を細めてコキコキと節々を鳴らす。
 よし、明日からも頑張りましょう。

 満足そうに目を細めて頷いてから、少女は服を着て、そのまま去って行く―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。