2023/03/28 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 九頭龍の水浴び場、リスはやってきた。
 何時もの様にお金を支払って、お風呂に入るためのセットを借りて、脱衣所を探す。
 毎日のように部屋が変わる場所だから、いつも同じ場所に温泉があるわけでは無い。
 木造の廊下をペタリペタリと歩いて進んで、今日の温泉の場所を探す。

「ああ、此処ね。」

 見つけたのは、ふたなり用の浴場で、何時ものように女性のふたなりが入るための場所。
 此処は、女性がふたなりの相手を、ふたなりが、女性の相手を見つける為の場所だった。
 がらり、と引き戸を開いて入っていけば、今日の場所は露天風呂らしく、大きく広い温泉だった。
 屋根もなく、夜の空を見上げる事が出来て、それでも寒く感じないのは湯気が沸き立つお風呂だから。
 広いその場所は、他にも客が数人はいるようで、思い思いの時間を感じているようだ。

 今日のお湯は、ピンク色の薔薇のようなお風呂で、温泉自体は岩風呂、と言った感じで作られている。
 東方の作りなのね、と思いながら、少女は髪の毛をまとめ、服を脱いで。
 洗い場で体を洗ってから、ちゃぷ、と温泉に身を委ねていく。

「んぅ。」

 お湯が身に絡んできて、暖かく、包み込んでくるので、はふ、と息を吐き出した。
 白い肌がほんのりと桜色に染まり、全身を弛緩させる。
 今日も一日、疲れた、とのんびりした様子で、夜空を見上げながら、暖かなお風呂の中で、伸びて、体を解していく。

リス > ぱちゃり、ぱちゃり、と体にお湯を掛けて、白い肌を優しくさする様に撫でる。
 お湯を刷り込んで、もっと綺麗になるように、マッサージをして、もっと綺麗になれる様に。
 最近は仕事の仕方を考えて色々とやっていることもあり、温泉に来る回数も減っちゃったなぁ、と思う。
 それでも、繁盛していると考えてみれば、良い事だし、もっと繁盛させたいと思う。
 他の支店の決定権は、父親に有るのだけど、他の支店も気に成るところではあるのだ。

「うーん、イケナイ兆候、かも。」

 仕事する事自体は良い事だし、仕事の事を考える事自体は悪い事ではない。
 唯、メリハリは必要だとリスは考えている。
 だから、仕事を家に持って帰らないとか、そう言う事は決めているのだけど。
 こんな、リラックスする場所でも考えてしまうのはいけない事ね、と頭を振る。
 水風呂か何かで頭を冷やそうかしら、と、ぼんやり考えていて。

「まあ、いいわ。リラックス、しましょ。」

 湯船に体を預け斬り、ふにゃぁ、と猫のような鳴き声を一つ。
 とろんと、全身の力を抜いて、温泉の縁に体を預ければ、むにゅ、と乳房が縁に押しつぶされる。
 はふぅ、と熱く火照った吐息を零しつつ、温泉を感じて瞳を閉じる。

リス > 暫しの間、温泉の中で、ゆっくりしていたのだけれども。あふん、と小さく欠伸を零す。
 眠く思ってきてしまって、ああ、このままでは眠ってしまいそうだ。
 うむ、と身を捩って、大きく身を震わせて、くあぁ、ともう一度欠伸。
 温泉で温まっていたからこそ、眠気が強くなってしまったのだろうと思った。

「眠っちゃう前に、帰えらないと。」

 少女は、んんんん、と大きくもう一度伸びをして、欠伸を零すのだ。
 眠いと思いつつ、温泉の中で眠ったら、大変だ、と言うか、この場所で眠ったら、特に大変だ。
 じゃばり、とお湯を溢れさせながら立ち上がり、プルンとした体を揺らしながら、のたのた、と脱衣所に行くのだ。

 脱衣所で、タオルで体の水分を拭って。
 それから、服を身に纏った。
 眠いからか、ふらりふらりと、こけそうになっても居た。

「うう、ねみぃ。」

 あふぅ、と欠伸が止まらないまま、リスは、眠そうに、温泉から去って行った―――。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。