2023/02/23 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 仕事を任されたお店と兼用の自宅である建物は、もうかなり年期が入っていた。おかげでたびたびどこかが雨漏りしたり、扉の建付けが悪くなったりと、定期的に補修を頼む事も珍しくない。
その工事が長引いている間は家の中を資材に占拠されたりして、仕方なく宿を取る事も何度となくあった。
寝るだけなら安宿を借りるのが出費もすくなくていいのはたしか。けれど、こんな機会でくらい、のんびり羽を伸ばしてもいいだろう。そう考えて温泉宿まで足を運んでみたけれど。
人前で肌を晒すのが苦手だから、精々足湯に浸かる程度で、なかなか大きなお風呂は利用しづらい。
それでも宿内のいろんな施設を回ってみているだけでも退屈しのぎにはなり、ついでに、異国風の甘味なんかも手に入ってなかなかいい休息日となっていた。

「んむ……」

行儀が悪いと思いながらも廊下をのろのろ歩きながら、串に刺さった甘い団子を口に含む。
ケーキやパンとは違った、もちもちした食感と、口の中に広がる甘さ。いつもは暗い顔をしがちな自分でも、つい頬が綻んでしまう。

ミンティ > 屋内散歩を楽しんでいると、またなにか気になるものを見つけて。そちらの方にふらふらと歩いていきながら、のれんがかかった施設の奥へと姿を消して…。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からミンティさんが去りました。