2023/02/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 薬湯温泉」にエルリットさんが現れました。
エルリット > 洗い場で身体を流し、少女風貌は湯気の向こうの濁り湯を見て「わぁ」と声を漏らした。

「薬湯温泉……興味はあったけど……
 わ、結構、とろっとしてるんだ……」

おそるおそる、という体-てい-で足を差し込むと、少し重みのある湯が迎えてくれる。
温泉とはいえ硫黄のような刺激臭ではない。
乳白色の湯にしては、森の中を思わせるような爽やかな香り。

ゆっくりと、身体を沈め……

「うあっ!?」

ぬるりとした湯に股間を撫でられ、迂闊な声が漏れた。
誰かに聞かれてはいないか、と思わず湯気に煙る周囲をキョロリと。

エルリット > そんなんだから『坊や』なんだよ、お前は。
と、学院での教官の言葉が頭をよぎって、水面を見た。

「……解ってるけどさ」

ため息をひとつ。

冒険者ならフルチンだろうがなんだろうが堂々としてろ。
魔物や賊はお前がメシ食ってようが用たしてようが構っちゃくれねえぞ。
そう言われるだろう、とは解っている。

良い香りの空気を深く吸い込み、ゆっくりと吐く。
落ち着こう、落ち着こう。自分に言い聞かせるように。

エルリット > 湯の暖かさと効能は、心も身体もほぐしてくれた。
ざばり。音を立てて、温泉を後に。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 薬湯温泉」からエルリットさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 寒い寒い冬、ぶる、と身体を震わせる。
おお、と声。大きな大きな大男が、軽く駆けて、風呂へと足を進めていた。
空気は乾燥して星空はきれいだが、とりあえず、おふろ。

「ふ、……ぅぅう……あー………。」

ようやく、浴槽に入れた。大きな大きな、露天で混浴の岩風呂。
大きな岩風呂だけれど、大男過ぎて、ざぶ、ぅと湯が溢れていった。
おお、しまった、なんて笑っていたけれど。
――湯気の奥に、ひとかげ。…ああ、そういえば先客を意識してなかった。

「お、あ。悪い、さむくてつい。湯、かぶってねェか。」

ちょっとバツが悪そうに、やっちまったって感じで声をかけた。