2023/01/14 のログ
■カティア >
「ふふ、そうかもね」
手慣れている、と言うよりは一生懸命さが勝る手つきだが。
秘所の愛撫も強引さはなく気遣いすら感じられる。
ただ、少年の興奮の強さが感覚を刺激して、陰核がヒリヒリと熱を持ってしまい、熱のこもった吐息が零れる。
「ん、はぁ――んっ!」
手の中で陰茎が震え、腰まで震わせながら精が溢れ出す。
力んだ少年の指に、一瞬強い痛みを感じて眉を顰めるが、痛みだけでなく、ツンとした刺激が五感に走って声が漏れた。
手を染めた白濁は、味覚に甘辛い味を広げていった。
「ああ、ん、これはこれで、美味しい、かも?」
味覚をじんわりと染めていく少年の精の味は、好みとは言えなかったけれど、悪くない味わいだった。
「あ、もう――甘えん坊さんなのかしら?」
蕩けた顔で頬をこすり合わせてくる少年を、抱くように腕を回して頭を撫でる。
「よしよし、いい子、ね。
そんなに気持ちよかった?」
と、快感に蕩けている少年へ、耳元で問いかける。
■ハシュレイド > 大きく震え射精した後で、はふ、と大きく息をつく。
カティアの美味しいとの言葉に、一瞬疑問を持ちつつ、それよりも強い快感に流されて。
「カティアさん…んっ」
頬擦りして、甘えていると言われれば、そうなのかもと自分で納得しつつ。
その後に続く言葉に、何度も頷き。
「凄く、よかった…この間、カティアさんに見られた時よりずっと、気持ち良かった」
抱き締められて、頭を撫でられると、素直に言葉を返す。
耳から入るカティアの声に、屋台の時より何倍もと、告げて。
「カティアさんも、気持ち良くなって、くれてる?」
自分で頑張ると言いながら、先に果てた事を気にしているのか、そんな風に尋ね。
とはいえ、今出したばかりの陰茎はまだ硬さを保っていて、もっとできるとカティアに見せるように揺れる。
「今度、は…もっときちんと、頑張るから、その…いれて、良い?」
指で撫で、愛液で濡れているのは確認し、準備もできているとは思うが。
元からなのかそういう性質なのか、吹っ切れるまでは相手に許可を求める様な部分があって。
いまもそれがでて、kティアへと許可を求めてくる。
精液と先走りの混ざった液体を、鈴口から洩れさせ。
抱きしめられ、密着した中で、陰茎をカティアの太腿や、秘所の上に擦り付け。
小さく腰を動かしながら、じっと瞳を見つめて。
■カティア >
「ふうん、そんなにいいものなんだ。
男がイク時って、一瞬だけど凄いって聞くけど」
女性の自分には少々わからないところだが。
はじめての相手もそう言えば随分とよさそうだったな、なんて思い出す。
「ん、上手ね、いい感じ。
――くす、準備万端、って感じじゃない」
問いかけられながらも、体に擦りつけられる陰茎は、しっかりと主張したままだ。
少年がそれだけ興奮しているからなのか、少年から感じる優しさや押しの弱さとは、まるで別の生き物のように雄を象徴して猛っているようで。
「ふ、ぅ。
――ん、大丈夫。
け、ど。
あんまり焦っちゃだめよ?
ゆっくり、そっと。
できる?」
と、見つめ返しながら、自分の手で少年の先端を自分の入口へと合わせる。
■ハシュレイド > 「…うん、そうだね、男だと出し切りまでが凄くて、その後少し残る、感じ。
だから、いっぱい出せると、その分すごく気持ち良い、よ…そのさっきもう我慢限界だったから、凄かった」
男、雄としての射精は出している間が凄くて、終わった後はそれの名残に近く。
我慢のぎりぎりまで、溜めたさっきは凄かったと、ぼうっとしたまま答えて。
これも言わなくてもいいのかもと思いつつ、気持ちよさの前には止める事も思いつかず。
「ん、そ、か…よかった上手くできて。
――だって、カティアさんみてから、もう奥からこみ上げてきてる、から」
抱き着き、陰茎を押し付けて、んっ、と声をあげる。
「うん…そ、っと、だね。
ゆっくり、あせらず…若、った、その、頑張るから」
カティアの言葉に何度も頷く。
自分の先端を、カティアの入り口に導かれれば、嬉しさと興奮で、押し込みそうになる。
それを、カティアの言葉に従って、ず、ず、と小柄な体に狭い秘所を押し広げ入り込んで。
「ぁ、ぁ…はい、ってく、ょ…カティアさんの中に」
自分の体をカティアの体にこすりつける。
薄い胸同士が擦れ、先端が互いに押し合って、腹も腰もくっつけ、こすりつけて。
ゆっくりと腰を進めて、カティアの秘所をかき分けていく。
■カティア >
「ふぅん?
うん、覚えておくわ」
なかなか、こうも赤裸々に教えてもらえる事は少ない。
経験としてしっかり覚えておけば、後々も使えそうだと考えつつ。
「もう、ほんとに素直ね。
まあ――がんばりやさんは、嫌いじゃないから――んっ」
頭をぽんぽん、と撫でてあげながら、体の中に入ってくる異物感を、熱と奇妙な痒さを感じつつ受け入れていく。
「は、あ――そう、そう。
その調子で、ゆっくり――」
頭を宥めるように撫でながら、声を掛けて。
押し広げられていく感覚は、自分の狭く短いナカを、しっかりと埋めて奥まで進んでいく。
けれどそれも、そう長くは続かず。
「んっ、はあ。
――よく、できました。
ほら、ちゃんと奥まで入ったわよ」
圧迫感と、五感全てを占有しようとする少年の熱に、重たい吐息を零す。
自分の一番奥を押し上げられている感覚は、何度か経験しても、奇妙なものだと感じる。
「どう、かしら。
避妊もしないで、女に挿れた感想」
なんて、自分が落ち着けば、余裕を見せるようにそんな意地悪な事を耳元に囁く。
■ハシュレイド > 「うぅ、自分で言ったことだけど、覚えておかれると、恥ずかしいかも」
カティアの言葉に、恥ずかしさも覚えつつ。
けれどそれ以上に興奮が上回って。
「そう、かな?
うん…カティアさんと、気持ち良くなりたい、から」
頭を撫でられ、嬉しそうに微笑む。
「ん、ぁ…これ、気持ちよすぎる。
ぅん、こ、うでいい、よね」
声を掛けられ、狭い秘所をかき分ける。
互いに小柄な体の二人、幼いとも言える体を重ね、カティアの胎の奥へ突き進む。
しばらくして、狭く短いナカの奥へたどり着く。
「うんっ、はいってる。
カティアさんの、中に入ってる。
こ、こ…一番奥、だよね?」
はぁ、と熱い息を吐き出す、奥へ入った事への満足感を感じ。
目の前の女性の中を制圧したような、高揚を感じて。
「ぁ、ぁ…そ、か。
そのまま、いれた、から…ぅ、ぁ…ごめん、カティアさん、その、ね。
凄く、興奮してる、駄目なのに」
耳元でささやかれる言葉に、駄目な事だからこそ、興奮が勝ってきてる事を素直に告げ。
謝りながらも、抜くという事は思い浮かばず、ぐいぐいと、狭く短いナカの奥、子供をつくる部屋。
子宮を、押し上げる様に、腰を押し付けて。
■カティア >
奥を切羽詰まったように押し上げる少年の耳に、熱のこもった吐息を吹きかける。
あっさりと達してしまいそうなほど興奮しているのが、触れ合っている部分全てから伝わってきていた。
「んふ、私でこんなに興奮するなんて――悪い子よね。
これが見た目通りの女の子だったら、一生ものの傷になっちゃうわよ?」
そう、悪い事をしてるという罪悪感、背徳感を煽る様に言葉を重ねていく。
「それどころか、避妊も我慢できなくなっちゃうなんて。
なあに?
私の事、妊娠させちゃいたいの?」
と、押し付けてくる腰に合わせて、緩く自分の腰を引いて。
小さな動きだが、熱く吸い付くような鍛えられたカティアの中は、しっかりと少年へと快感を与えるだろう。
「精子で、私の子宮いっぱいにしちゃいたいんだ。
赤ちゃん孕んじゃうかもしれないのに。
まだ責任だって取れない男の子なのに――無責任に、赤ちゃんつくるセックスしちゃいたいんだ?」
そう、意地悪く――けれど、甘く優しく耳元で繰り返して。
■ハシュレイド > 耳元に感じるカティアの熱い吐息を感じ。
先ほどでも限界に見えた陰茎は、今にも精を吐き出そうと、硬さを増している。
狭い秘所に入れた事で、普段被っている皮がむけたのも、その快感に拍車をかける。
「ぁ、だってカティアさん、一寸意地悪な事いうけど、可愛いし、興奮するよ。
それに。。良い匂いもして、何度も想像した事がいま、ホントになって。
そ、ぅ、だけど…ぁ、でも同じ年の子でも、こんなになったら、我慢できない、よ」
見た目通りの年、自分と同じくらいの年齢の相手なら確かに傷つくだろう。
けれど、こんな快感を受けて、知ってしまっているから、こんな状況になったら我慢は出来ないと、告げる、
「ん、ぁ…だ、って、これまでは、その、相手が準備してたり、だから。
さ、せた、い…させたいけど、んぅ、ぁ」
カティアが腰を引くと、少し前に腰が出て。
狭く、けれど吸い付くようなカティアの中で、陰茎が動けば、それは快感で。
「だしたい、だしたいよ…これでも雄だから、カティアさんていう、雌に注ぎたい。
あ、ぅ…赤ちゃんでき、たら、でも。
でも、気持ち良くなりたい、子作りセックス、したい、カティアさんの中に、俺の精液注いで、お腹の中いっぱいにしたいっ!」
甘い声で囁かれ、葛藤しながらも目の前の相手に出したいという思いを止められず。
そんな思いに従って、少し腰を引き、奥へ突き入れる…最初は揺れる様な動きが、止めなければ少しずつ大きく速く、強くなっていくだろう。
■カティア >
「あーあ、悪い子になっちゃった。
くす――いいよ、赤ちゃん、孕んであげる」
葛藤しながら、欲望を抑えきれない少年の理性に、トドメを刺すように囁く。
そして、動き始めれば、きゅうきゅう、とナカを締め付けながら、動きを合わせて互いの恥骨をぶつけ合う。
浅い湯が立てる水音が、だんだんと大きくなっていく。
「んっ、はぁ――っ!
じょう、ずよ、その調、子」
今の少年にゆっくり動こうというのは、酷な話だろう。
激しくなる動きに、しっかり体を合わせる。
入る時に腰を押し付けて、引くときには剥けて敏感な亀頭をいじめるように、強く締め付け。
「ふふっ、はっ、んっ。
これなら、セックスでもっ、ちゃんとイケそう、ね?」
緊張や、自慰との刺激の違いから、セックスでイケない男もいると聞いていた。
けれど、少年から伝わってくる感覚は、今にも決壊寸前なところで、ほんの少しでも長く気持ちよくなっていたいという、あまりにも正直なもの。
「ほら、ほら、もっと我慢して、いっぱい、動い、て?
我慢、すれば――はぁっ。
もっと、気持ちよくなれる、でしょ?」
そう、少年を煽りながらも。
自分もまた、息が弾み、興奮しているのがわかる。
カティアはあまり声を上げるタイプではないが――言葉の合間に、快感の熱が籠った吐息が混ざっていく。
少年はカティアの五感を落ち着かせてくれる相手ではなかったが、少年の正直すぎる感情や言動、そしてこうして重ね合っている体。
そこから伝わる感覚は、騒がしくとも、面白く、刺激的で、カティアの事もしっかりと楽しませているのだ。
「んっ、ふふ、まだ、我慢できる?
それとも、はあ、もう、おもらししちゃう?
赤ちゃん、作っちゃう?」
そう、またも耳元で熱っぽく繰り返して。
少年を動きと言葉で追い詰めていこうと。
■ハシュレイド > 「ぁ、ごめなさい、でも気持ち良くなりたい、カティアさん、犯したい。
想像より、妄想より、凄い事、子作りしたい」
囁きに、快感でぼうッとした頭で答える。
ゆっくりとした動き出しが、強く大きくなっていく。
そんな動きを捕える様に、カティアのナカが締まり、恥骨がぶつかって。
「カティアさん、んっぁ、ああ。
気持ちいい、よ、凄く良い、よ」
カティアの言葉に、今自分が感じている快感を素直に述べる。
湯をかきまぜて鳴る、水音と、肌が当たるパン、という音が響き。
腰を動かすたびに、剥けた亀頭が刺激され、水音も肌が当たる音も含めて、全部気持ちよくて。
「いける、よっ!
カティアさんとのせっくす、凄く気落ちいい、もん」
普段より素直に、子供の様な語尾で叫ぶ。
んっ、ぁっ、と声をあげ、カティアと体を押し付けあって。限界を迎えそれでも相手を気持ちよくしたいと。腰を振る。
カティアのナカで吐き出される我慢汁が増えているのが、その証拠で、今ではそれも粘つく程に濃くなって。
「んっ、んっ、ぁ…ぁぁ、うんっ、うんっ。
いっぱい、カティアさんのなか、かき混ぜるから。
きもち、良い…何度も、いきそうで、出さないのが、気持ちいいっ」
我慢してと言われ、何度も頷く。
幾度も出しそうになって、それを抑え込んで。
カティアの口からもれる、熱い吐息が、相手も感じているんだと教えてくれて。
だから、もっと頑張って動くからと、動きで示す。
「も、むり、かも。
カティアさんのなかに、おもらししちゃいたい。
子づくり射精、したいっ!」
耳元での熱い吐息と一緒に聞こえる言葉に、何度も頷いて。
もう限界だと伝える、陰茎はこれ以上ないほど、硬く、血管が何本も浮かんでいて。
先ほどから漏れる先走りだけでも、妊娠させられるほどの濃くて、多い。
■カティア >
「ふぅ、は――あ、は」
言葉からも、体からも伝わってくる限界のサインに、思わず笑い声が溢れる。
本気で孕ませるつもりになっている、きっと後で悶えるくらいの事を口走っている少年が。
必死で腰を振っている少年が、カティアの琴線に指をひっかけた。
「いい、よ。
おもらし、しちゃいなさい?
無責任、な、子作り射精っ」
言いながら、足を少年の腰に回して、快感から逃げられないように腰を固めてしまう。
そして少年が必死に腰を突き出すのに合わせて、思い切り引き寄せ、腰を押し付け――
■ハシュレイド > 「あぁ、ぁっ…カティアさ、カティアッ!」
自分が今から精を注ぐ相手の足が腰に絡み。もう後ろに引けなくなって、引く気も無くて。
思わずと言う様に、普段のさん付けや、お姉さん呼びでは無くて、名前を呼び捨てにして。
「でるっ、カティアの胎に中に、全部っ。
ぁ、ぁっ、ん、ぅっ。
孕施ちゃう、子作り精液、注ぎ込むっ!」
自分からも腰を押し付け、先端を奥へと送り込む。
完全に剥けきった亀頭の先、鈴口から濃く熱い精液が、びゅくん、びゅくんっ、びゅくんっ、と、吐き出される。
射精の間続く、ぁぁ、という声が寝湯の部屋に響く。
カティアの体を抱きしめ、青を首元に埋めて、甘える様にも見える姿で。
結構な量の精液を注ぎ込む、普段の少年に戻れば、どれほどの反応をするのか。
けれど今は、快感と、目の前のカティアという女を孕ませるために、精を放ち。
「ぅ、ぁ…すご、いっぱい、でてる」
射精の量自体が、本人が思った以上なのか、呻くようにそう呟いて。
多い精液は射精もそこそこ長く、カティアの体を抱きしめて全身を震わせる。
■カティア >
「ん、ぅ――っ!」
子宮に向けて吐き出される、重く多い熱。
それが一瞬、カティアの五感を焼いて、頭の中が白く染まる。
「は、んっ、ふふ」
余韻に震えている少年に身を任せてあげながら、頭を撫でて。
「あーあ、ほんとに子作りセックス、しちゃった。
ふふ、よくできました」
そう、甘い声で囁き。
「でも、ふふ、悪い子になっちゃったわね?
女の子に無責任射精しちゃうような子は、お仕置きしなくちゃ、ね?」
そう言って、腰に回した足を含めた下半身の動きて、達したばかりの少年をゆるく責め立てる。
射精して敏感な竿はもちろん、亀頭には痛いくらいの快感が奔るだろう。
「まだ、入浴時間はたっぷりあるし。
時間まで、じーっくり、お仕置き、してあげる」
そう耳元で言いながら、逃げられないよう少年を捕まえて。
宣言どうり、少年がどうなっても――言葉と体で、時間が無くなるまで『おしおき』を続けるだろう――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からカティアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からハシュレイドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
■ドラゴン・ジーン > 九頭竜の水浴び場。その施設内で、湯治客の為に趣向を凝らした薬湯の浴槽が在る。本来は透き通った清水の色も、湯底に敷き詰められた布包みの薬草から煮出された成分が染み出して、すっかりと濃い琥珀色にへと変じてしまっていた。人によっては独特に感じるかも知れないハーブティーのような香りが湯気に乗って入浴場内に籠り切っている。
湯温は調節されていて然程暑くはなく、寧ろ多くの人間の体感的には微温湯程度に感じる程だろう。それもその筈であり、石造りの浴槽内には、小さな小魚達が放たれ、群を成して泳ぎ回っているからだ。ドクターフィッシュの近種であるそれらは蛋白質を求め、浸かる湯治客達の余分な角質や汚れを啄んでケアをするように、調教されているという訳である。
「…………」
だが、今日はそれらの比較的に無害な魚類だけではなく、別のものもまた混在していることに殆どの浸かりに来た客達は気付いてはいない。刻一刻と時間が経過して行くに連れて継ぎ足しのペースの緩やかな薬湯の色の濃さに紛れ込んでしまい、そこには悠々と泳ぎまわる怪物の姿があった。
肉体の大半を構成する水分は薬湯を吸収してその色に限りなく近しくなり、カメレオンが色を変えて周囲に溶け込むがごとくに湯中に馴染んでしまっており、今も閉じられた部屋の中にくゆり続けている湯煙も相俟って何処に居るかを見通すのは難儀する始末になっている。
■ドラゴン・ジーン > この湯治場の一角に潜伏している理由の一つとして、自らの生きる目的でもある遺伝子の確保は勿論の事だが。外敵に対して吐き掛ける濃縮毒の原料を集積する為でも在る。生物の生理的濾過から濾し出される余剰な成分、あるいは廃棄して然るべき毒素である老廃物に在り付く為だ。
その為に、時折にドクターフィッシュ達に紛れ込んで、時折に薬湯に浸かりに来る客にへと擦り寄っている。皮膚の上に堆積されている垢は無論のこと、温められて血行が拡がり緩んでいる毛穴一つ一つに残留する穢れすらも不定形の手によればこそぎ落とすにはさしたる苦労も要さない。
外皮を中心にして指の股の溝や爪の内側に至るまでにアメーバのように包み込んで張り吸い付き、細かな歯牙やゼリー状のスポンジで磨き取るかのようにしてその一部を摂取、あるいは採取していた。湯治場というとやはり訪問している者達も寛ぎ油断する場所でもあるのだろう、現状においては察知されている様子は見受けられず、順調に搔き集めた成果物で肥え太り続けている。
呼吸すらも一切必要ではない為に、潜伏待機している際には薬草類の沈み込んでいる湯底で眠っているだけで事足りる。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からドラゴン・ジーンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にケーティスさんが現れました。
■ケーティス > 以前から何度か肌を重ねている客の一人に連れられて一晩を過ごした後。
"仕事"を終えたのだから一人の時間を楽しもうと温泉へと浸かりにきたのは数十分前のことで、運良く他の客はいないようで貸し切り状態。
因みに男湯ではなく混浴を選んだのはただの趣味だ。
「~~~~♪」
湯船から少し離れた木製のベンチに座っているその男は、上機嫌な鼻歌を響かせ、湯に火照らされた身体を冷ましているのだった。
従業員に頼んで持ってきてもらったトレーの上には水の入った急須とグラスで、水の注がれたそれを手に持って一口飲んで。
「…―― ふぅ。」
少し一息吐いた。
腰に申し訳ない程度にタオルで隠しつつ、ぼーっとするかのように天井へと視線を向けた。
「………水じゃなくて、お酒にしとけば良かったなあ。」
脳内の思考が垂れ流されるように口から出るのはある種気が抜けてしまっているせいもあるのだろう。そんな事を呟きながら、手に持ったグラスを揺らす。
■ケーティス > 少しの間のんびりした後はまた湯船に浸かりにいくか、それともたまたま一緒になった人と他愛のない雑談をすることになるか。
それは神のみぞ知ることで。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からケーティスさんが去りました。