2022/12/30 のログ
リス > 火照った体に、果実水はとてもおいしくて、体の中に吸い込まれていくような感じがする。
 美味しいわ、と小さく笑いながら、くぴり、くぴり、一口一口を大事に、飲んでいくことにする。
 お値段的には、お安い方だけれども、まあそれはそれ、美味しいと感じる事や品物は大事だと思う。
 そして、サンドイッチもまた、美味しいわね、ともぐり、もぐもぐ、少しずつ齧っていく。

 特に、何か思い浮かばないし、お酒は……流石に一人で此処で飲むのは寂しい事この上ないわね、と。
 それなら、食べ終わったら、また、お風呂に入る事にしましょうか。
 決めてしまえばあとは楽だ、と、少女は看板を眺めやる。
 さて、次は、どんなお風呂に入ろうか、と。

 そんな風に、食事をして、ジュースを飲み終わった後。
 少女は広間を後にするのだった―――。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキールさんが現れました。
キール > 九頭龍の水浴び場で寛ぐ一人の大男。
今は露天風呂。
空を見上げれば靄の奥に瞬く星明りに、輝く三日月。
体が大きい故に分厚い胸板から上は夜風に吹かれ火照った身体には心地よい。
掌で湯を掬うと首元から肩、胸板や背中に湯をかけていく。
平和過ぎて面白みがない。

キール > 肉付きの良い女でも迷い込まないものかと周囲を見渡してみてから、ふと自分の体を見れば、広すぎる肩幅。分厚い胸板。巨躯。
余程目が悪くない限りは悪目立ちする、その事実。
ふむと小さくつぶやくと尻を滑らせ軽く寝そべる様に体を沈ませればずぶずぶと沈み、首から上だけを出してみる。 これで悪目立ちが防げるだろうかと、特に深い事は考えてもいない。

キール > 時間も時間であれば人気の少ない露天風呂にため息漏らし、男は湯の雫を纏いながら立ち上がりのぼせかけた体夜風で覚ましながら移動していくのであった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からキールさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
ドラゴン・ジーン > 九頭龍の水浴び場。場所は施設内のサウナ場となる。
木製の建材で緻密に建造されたこじんまりとした部屋の中は目も眩まんばかりの白い蒸気で満たされていた。そして奥側には休んで腰掛ける為の座席が並んでおり、何よりも目立つのは部屋の中央に台座のように置かれているブロック状に切り分けた石を組んだ、炉のような器となる。
中には大量の大き目の石が所狭しと詰め込まれていた。そして今も室内を満たしている上気の出所はその器からだという事も解るだろう。何故ならば此処に収納されている石はその全てが念入りに火に焼かれて熱の通う焼石であるからだ。
その器の直ぐ側には利用者ならば簡単に手に取れる柄杓に、街でもよく見かけるような水瓶が設置されており、その中にはなみなみと清水が満たされているのが窺える。詰まる所は此処から水を掬って石に投げ掛ける事で湯気がくゆり立ち籠って、窓すらもなく通気性の一切を断ち切った密室環境である此処が蒸し風呂の状態となる仕組みとなっている。

ドラゴン・ジーン > じゅわあ!とまた此処で水分に熱が入って蒸発する激しい音響が立ち昇った。
しかしながら今は部屋の中には利用者らしき人気は影一つ分も見当たらない。ならば誰が新たなる水気を焼べたのか。旧く複雑な建物には幾つもの出入り場所が存在する、人間では立ち入れないような僅かな隙間であっても小蟲や小動物…そして、不定形の怪物ならば、それを可能とする。

「………」

施設内に忍び込んだそれは最初は黒い大蜥蜴の形をしていた。此処でも時折に見掛ける事のヤモリを巨大化したような形状だ。だが今はそのような形をしていない。それはその怪物が自ら焼石の詰まった器の中に投身したからだ。
瞬く間に他の生き物以上の水分含有量を誇る構成物質の大半は蒸発気化、純白のミルク色の湯煙の中に混在して、焚火で何かを焼いたかのような黒い煙めいた蒸気が今は蒸し風呂内の天井近くに揺蕩い続けている。
…しかしながら注視して見ればわかるかも知れない。まだそれが『生きている』ということを雄弁に語りきは、霧状となって曖昧模糊となった輪郭が尚も中空を泳ぎ、あるいは天井に張り付いて這い回るように徘徊しているからだ。

ドラゴン・ジーン > 「………」

微細な粒子の寄り集まったそれは主に中央に据えられた焼石の熱から生じる気流に乗って、ふわふわと浮きながら部屋の中に満たされている。
基本的には拡散しているが一所に凝縮すれば…ごとりと音を立てて柄杓が持ち上がる、ひとりでに。否、それは違う。瞬間的に黒い霞が凝縮して尻尾のような形を成し、巻き付いた柄杓の柄からそれを持ち上げたのだ。
じゅわあ!!そしてまた付近の水瓶から清水を掬い取って焼石の中にへと投じる。このように物理的な干渉を可能としているのは拡散性が少なく行き来する風もない密室の中であるから。
水を供給し続けることで絶え間なく部屋内の多湿の状態を維持している。一つは気化した現状の肉体に蒸気からの水分補給を行う為。そしてもう一つは誰かが踏み込んだとしても易く見破られないように目くらましのチャフを撒き散らす為にだ。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 寒い冬の中でも、暖かな雰囲気の宿の中。この一年、仕事を頑張った自分を労うつもりで温泉へとやってきて、どこへ行こうかなと、ふらふら通路を歩きまわっている途中。
ここでのお気に入りは、服を脱がなくても利用できる足湯だったけれど、たまにはもっと違う施設も利用したいと考えていた。
そんなところで目にとまったのがサウナ部屋。すこし、興味はあった。けれど室内の暑さを想像すると、どうしても二の足を踏んでしまう。
迷いに迷った末に、また次の機会にと、より奥まった方へと歩いていって…。

ミンティ > 【移動します】
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からミンティさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からドラゴン・ジーンさんが去りました。