2022/11/11 のログ
リス > 「次は、女湯に、襲撃してみる事にしましょうか。」

 突撃から襲撃に代わって居る事、突っ込む人は誰も居ない、というか、人自体が少ない。
 それに、小さなつぶやきなので、広いお風呂の中に融けて消えていくのだった。
 今日のお湯は、エメラルドグリーンのお湯で、綺麗な色をしている、と思う。
 何のお風呂なのだろうか、お湯の成分を見るのを忘れていた。
 まあ、心地いいからいいや、と全身をダルーんと力を抜いて両手両足を伸ばして、湯船の縁に体を預けた。
 ぴちゃ、と堕ちてくる水滴に、ちめたー。なんて呟いて。

「今度、何処かに遊びに行きたいなぁ……酒場、とか、行ってみよう、かしら。」

 余り、酒場には行かない。
 酒が嫌いというわけでは無いだけど、一人で行くのもなんだかなぁ、というところが大きくて。
 序に言えば、大衆酒場とかは、危険が危なさそうな気もするし。
 そういう時は、ゼナとか、いてくれれば護ってくれるのになー、と、頬を膨らませる。
 有能な冒険者の彼女だから、何時も忙しくて最近会えてないのだ。
 寂しいな、と呟きながらも、まあ、元気で仕事してくれることが彼女の幸せなのだし、と。

「あー。」

 心地いいわぁ。
 全身を包むお湯の暖かさに、思考も蕩けて、ふにゃー、と力を抜いた。

リス > 「………よし!」

 ざばり、という音を響かせながら少女は、立ち上がる。
 お湯が流れて堕ちて、足元でばしゃばしゃと堕ちて滴が溢れていく。
 気合を入れて、さて、行くか、とジャバジャバ、お湯を掻き分けて少女は歩き始めた。
 湯船から出て、脱衣所に行き、タオルを体に巻いた。
 洋服は忘れないようにちゃんと籠ごと手に取って、脱衣所から出る。

 そして、其のまま、少女はふたなりの浴場から出て去って行くのだった―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。