2022/11/04 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にロスマリヌスさんが現れました。
■ロスマリヌス > 「らん、ららんら、らんら、らーん……♪」
子供のような甲高い声の調子はずれな鼻歌が、露天風呂から夜空に抜けていく。
やかましいと取るか愛らしいと取るか意見の別れそうなそのリズムは、湯に使ったピンクの髪の少女が歌うもの。
「ふん、ふふん、ふーん……♪」
その幼くも美しい容姿をした少女は、しかし周りの男達(露天風呂は今は混浴)からは敬遠されるように距離を取られていた。
それもそのはずで、その幼げな顔の下には異様な……よく見なければそれが乳房であると認識出来ないかもしれないほど大きな膨らみが湯にぷかぷかと浮かんでいたのだ。
彼女が日々の労働の対価として貰った僅かばかりの給金の多くは、こうして豪華な湯に浸かることに費やされている。
■ロスマリヌス > その労働というのはもっぱら娼婦としてのものだった。
従順である種の愛嬌はあるが手練手管に長けるわけでもなく、また控えめに言っても人を選ぶ容姿だが、一定の『需要』はあるらしい。
「はぁ〜……幸せです……♪」
安く買い叩かれても、こうして風呂に浸かりに来るだけの金さえあれば本人は満足……というより、それ以上の幸福や充足を知らなかった。
奴隷まがいの貧しい娼婦かそれ以下の生活を、『殿方にかわいがってもらって、その上毎日お風呂にも入れる』理想の暮らしと信じて疑っていないのだ。
「明日はどこに行こうかな……うふふ♪」
無邪気な笑みを浮かべながら、パシャパシャと湯をかきよせるようにして浮かんだ乳房の上側を温める光景は、傍から見たら一体どう見えるのやら。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」に紫苑さんが現れました。
■紫苑 >
元々風呂自体は好きな為に色々と便利なこの地に足を運ぶ事は多い。本日もそんな感覚でここに通ったのだが。
「ふむ?」
今は混浴のようだが、色々と奇妙な現象が起きている。なぜか敬遠されるように距離を置かれている少女の姿。
顔だけ見れば普通に可愛らしいのだが水に浮かぶそれを見ればなるほどとうなずく。人を選ぶ容姿ではあるのかもしれない。まぁ魔族である自分からしてみればその程度誤差の範疇だが。
折角だとその少女の傍に入り。
「失礼。随分と気持ちよさそうに入っているから興味が沸いてな。ここを借りてもかまわないか?」
肩までつかるのは細身で白い肌の青年。だがその体は引き締まった筋肉の塊だろう。
それが隣に座り、背中を縁に預けて座る。隠すつもりもなく堂々と。
■ロスマリヌス > 「ひゃっ!」
声をかけられるとは思っていなかったのもあり、ビックリして背筋を伸ばす。
しかし、相手がなにか怒っているとか、こちらに敵意を向けているわけではないということはすぐにわかったので、
「……あっ、はいっ!どうぞどうぞ、ここのお風呂はとっても気持ちいいですよ♪」
生来の従順さと子供じみた人懐こさで微笑みながら快諾する。
男に命令されたり要求されたりするのは自身の存在意義も同然なのだから、そこに不満があろうはずもない。
■紫苑 >
「ああ、それに色々な風呂が楽しめるのも良い所だ。同じ風呂ばかりでは飽きてしまうからな」
と、答えて少しだけ笑う。
話し方等から相手の性質が見た目以上に子供らしいとは見抜ける。種族まではわからないが。
そちらに目線を投げかける。
「ここにはよく来るのか? 様子を見るにかなり慣れている様子だが」
ここのお風呂は気持ちがいいという発言からしてもそれなりに来慣れているといった印象を受けたのでそう聞いた。
自分も都合が良いからと時折利用はするが、まだ慣れているという程ではないわけで。
■ロスマリヌス > 「ホントですね、広いお風呂ってワクワクしますし、うふふ♪」
クスクスと笑うのは男性との会話を心から楽しんでいるからで……というより、愛想笑いをするような器用さすら持ち合わせていなかった。
「はい♪お仕事終わりにはいつも……じゃあないかな、でもよく来ます。常連ってやつですね」
そう言っている間にも、浮かんでくる乳房を両手で上から押さえて湯に沈めようとしていた。
その様子はそういうおもちゃか何かで遊んでいるように見えなくもない。
■紫苑 >
「ほう、常連。私もそれなりに足は運ぶが、流石に常連と言える程ではないな」
そのレベルだったかとうなずく。
湯に沈めようとしている様子を見れば少し笑ってしまい。
「気になるのならタオルか何かで隠せば良いものを。所で仕事といっていたが……仕事をしているのか? 失礼だが、かなり幼い印象を受けたのだが」
本当の事である。話し方等で子供だとばかり思っていたのだった。
そこで出てきた仕事というワード。そっちも話を聞きたくて声に出してしまっていた。
■ロスマリヌス > 「えへへ、色々教えて差し上げますよ♪いろいろと詳しいので!」
えへん、と胸をはるポーズ。
実際のところ、風呂場以外の施設はほとんど利用したことがないので、『九頭龍の水浴び場』全体については詳しいという程でも無いのだが。
「えへへ、それならだいぶ大きなタオルが要りますね……あ、お仕事って言ってもお手伝いみたいなもので……えっと、いつも殿方に可愛がっていただいてます」
迂遠な表現になったのは正直に言うのが躊躇われたからではない。
自分のやっていることが世間一般では「娼婦」と呼ばれるものだということすらよく知らなかったのである。
■紫苑 >
「わからない事があったら頼むとしよう……それにしても殿方にかわいがってもらうお仕事か」
自信がある様子には少しだけほっこりとした気分になる。
その後の言葉、お手伝いでかわいがってもらっているという言葉から仕事を大まかに推測、そして大きなタオルがいるという言葉から胸を気にしているのかただ単に沈めたいだけなのか。
とりあえず胸をどうにかしたいという印象を受けた。まったくの無垢の少女というのならばともかく、それならばいいかもしれないと少しだけ悪戯が思い浮かぶ。
「ふむ、ではお湯に沈めるのを手伝うとしよう。こちらに来ると良い。私にもたれかかる様にな」
と足と足の間にここに来いと手招きする。
乗らないのならそれはそれで問題ないし、乗って来たら悪戯をするだけだ。
■ロスマリヌス > 「はい、みなさんとっても良くしてくださいます!大変なこともありますけど、とっても幸せです♪」
そう言っている間にも、ニコニコという微笑みを絶やさない。
自分の幸福と幸運を1度たりとも疑ったことの無い無垢な表情だ。
「え、本当ですか?えへへ、じゃあ失礼しまーす♪」
そして当然のように人を疑うことも知らないので、何ら躊躇うことなく立ち上がると、彼の脚の間にちょこんと座る。
もちろん、立ち上がった時にはその大きな乳房と、先端のピンク色の(その膨らみの大きさの割には控えめな)突起も湯から上がってあらわになるのだけど、それを気にする様子は全くない。
■紫苑 >
「なるほどな、がんばっているのだな」
なんて言いながら疑う事も無く足の間に座る様子を見れば。少しだけ笑う。
正直もう少し疑われるかと思っていたが、全くそういうこともなく。
「ふむ、じゃあゆっくりと浸かると良い」
確かに大きな胸なのだろうが、元の体もそこまで大きくない。
それならば手は何とか前の方まで回せるだろう。
沈めるのを手伝う。なんて言っておきながら手つきはそれだけにとどまらない。
上から下に手を滑らせるように揉んだり。沈ませるというよりはお湯の中で弄ぶような手つき。
周りは敬遠していたのもあって距離がある事、湯気などで今は気が付かれてはいないだろう。