2022/10/31 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアストラさんが現れました。
アストラ > 冒険者として生きて日々を過ごす中、疲れた時には休息したいのが人間というもの。
お金があれば時間に縛られない自由な職業。
休みたい時には休むのが鉄則なのだ。というのはアストラの持論だ。
──なので、奮発して異国情緒あふれる老舗旅籠へとやってきた。
温泉という大衆浴場があると聞いたので、ふたなりの呪いでついていた肉棒はぱぱっと解呪してきたので久々の女性そのものの体。
ちょっと勿体なかったかな、などと思ったりもするが、それはそれ。これはこれ。
冒険していればまた呪われたりしてついちゃう時もあるわよね、という楽観思考主義者である。
それほど思い入れもないのだ。

ふんふん、と鼻歌交じりに部屋に入って、いつもの服から着替える。
ユカタを着るときは下着をつけないのがマナーだってこちらの宿をご経験の先輩冒険者から教えてもらった。本当かどうかは知らない。
白い素肌に豊満な乳房をそのまま包むように袷を閉じて、細い帯できゅっとくびれのあたりを締める。

「ええと、確かたくさん温泉があるのよねぇ」

緩く編んでいた長い銀の髪を解いて腰まで下ろす。
タオルとフェイスタオルを手に、楽しみさを表面に出しながら部屋を出た。

広々とした廊下を雪駄というこれまた異国情緒溢れる履物をからころ鳴らして歩いていく。
しかして中々に慣れない館内では、迷子にもなろうというもの。

「ん~…どっちかしら?」

看板とかあればいいのだけれど、それらしきものがない。
通りかかる従業員か、同じお客さんがいれば尋ねようと周囲を見渡して、人の姿を探した。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」に紫苑さんが現れました。
紫苑 >  宿の中をカラコロと歩く。こういった服装は慣れているから危なげはない。
 しばらく歩けば前方に見えるのは1人の女性の姿。ふむと頷いて。

「貴女も温泉かい? 色々とあると聞いているから楽しみだな」

 なんて言いながらゆっくりと近寄る。
 その服装は白と灰色の着物。まるでいつも着ているかのようにとても着慣れている印象を受けるだろうか。
 少しだけ笑えばそちらに視線を流す。

「ところで、辺りをキョロキョロとして何かお探し物かな? 良ければご一緒に探すが」
 
 探している物が何かはわからないが、こちらとしてはいい機会かもしれないと。少しそんな事を聞く。

アストラ > 「あら、ちょうどよかったわ」

声を掛けられたことで振り向けば、そこには背の高い男性。
頬に手をあててにこりと微笑みながら金色の垂れ目を上へと向けて目線を合わせ、
困っていたというように、素直に貴方へと助けを求めた。
和装も着慣れているし、ここの従業員──ではないにしろ、通い慣れている常連さんだろうと見当をつけた。

「温泉のある浴場への行き方がわからなくて。何しろここへ来たのは初めてなの。
 探索気分であちこち回ってもいいのだけれど……それは温泉に入ってからでいいかなぁって。
 貴方、ご存じ? 良ければ案内していただけないかしら」

一目でわかる豊満な胸の前で両手を合わせて、軽く小首を傾げて見せる。
ちょっとしたおねだり、みたいな仕草で、貴方の都合を尋ね。
引き受けて貰えたなら、喜んで貴方へついていくだろう。

紫苑 >  相手を見て、十分自分の獲物なりえると感じる。
 
「丁度良かった。私も温泉に行く所だ。ご一緒しよう……ああ、勘違いしない欲しい。ご一緒にって混浴って意味じゃないから」

 なんてニコニコと笑うが、既に洗脳の魔力を気が付かれない程度に流し始める。温泉に到着するまでに絡めとれば十分だろう。内容は自身への好意、および発情だが。まだまだ微量。すぐには効果は出ない。
 警戒されないように相手に完全に背中を見せる3歩前。その位置から声をかける。

「それにしても、ここは随分と面白い場所だ。色々と変化する風呂場だとか。行ってみるまでどんな風呂かわからない。貴女はどんな風呂がお好みかな?」

 ゆっくりと歩くのも話しかけるのも全てが作戦。早く付きすぎれば洗脳が中途半端に終わるかもしれない。故にそう遠い位置でもないのでゆっくりと歩き声という形で接触を与えながら記憶に潜り込む。自身に好意を感じるように。

アストラ > 「ふふ、面白い方ねぇ。混浴もあると聞いていたけれど、本当にあるのねぇ」

くすくすと口元に手を当てて控えめに笑いながら、前を行く彼の背を追って歩き出そう。
たとえ微量といえど、身へと流れてくる外部の魔力の気配はなんとなく感じ取れた。
これでもそれなりに経験を積んだ魔術師なのだ。
それが彼から向けられてはいることを理解するも、それがこちらを害するものではないと分かれば(何かしらねぇ?)くらい。
これが害するものへ変化するならば相応の対応にもなるが、半身にながれる魔族の血は、心地よく受け取っている。
ただで餌を貰っているようなものなので、素知らぬふりだ。優しい人ねえ。

「まあ、そうなの? 変化するのは知らなかったわ。
 そうねぇ……綺麗だったり気持ち良かったりするお風呂かしら…。
 でも、貴方のおすすめを聞いてみたいわ。貴方の好みも、教えて貰えるかしら?」

歩幅に気を遣ってゆっくり歩いてくれる優しい人。
楽しませようと話題を振ってくれる優しい人。
聴き心地のよい声音が鼓膜から脳へと信号を送る。
魔力がじわじわと入ってきて心地が良い。白い頬がゆっくりと火照っていく。
貴方の洗脳は少しずつ効いているのが、声に乗ってくる艶で分かるだろうか。

──が、恋愛感情に疎い女である。恋愛感情を孕む好意は期待できないだろう。
そもそも自覚を持つことがない感情は芽生えることはないのだ。

紫苑 >  
「あるかもしれないからな、混浴にいきなり誘ってくる男に案内などされたくはないだろう?」

 とフフと笑う。別にこちらは気にしないが、普通は気にする。
 こちらの趣味はふむと考えて。

「そうだな、時期がかみ合わねば味わえないが。雪見湯は好きだな。時折吹く風が少し寒くもあるが心地よくてな。そろそろ時期だから楽しめるかと今から楽しみで仕方がない」

 これは作戦でも何でもなくただの趣味。実際そういう風呂は大好きだった。なのでその声は自然と跳ねるような声になっているだろうか。
 声からかかり始めている事を知った。それならば、少し後ろを振り向いて。

「失礼、速足ではなかったかな? どうにも女性と歩く機会など少なくてな。あまり慣れていなくてね」

 等と言いながら目を見る。接触の機会を増やす。
 視線によって記憶の中に潜り込む。そして錯覚によってさらにその洗脳を強める。
 好意といっても何も恋愛感情だけではない。極論、体を許す友人程度の好意でも問題はないし、そもそも今日1日持てばこちらとしては十分目的は果たしえるわけで。

「そこを曲がればすぐだ。進もうか」

 そうしてもう少しゆっくり。歩調を合わせるように歩く。

アストラ > 「あら、欲望に素直な人も嫌いではないわ。誘いに乗るかどうかは別としてね?」

回りくどい言い方よりもすぱっと「あなたの裸に興味があります」と言われたりすればそれはそれで面白い。
何せおつむが良い方ではないので、わかりやすく伝えて貰えれば理解も早くて助かる、程度の楽観さ。
にこにこと笑いながら、声を弾ませて語る貴方の声に耳を傾けて、心地よさそうにとろりと金の垂れ目を揺らめかせる。

「素敵ねえ、あったかいお風呂の中なら寒さも気にならないかしら。
 むしろより一層体が温まって、景色も相俟って楽しそうだわ」

うんうん、と頷き、その時期は是非利用しようと心に決めた。
振り向いて歩幅を合わせるように隣へと来てくれる貴方の顔を見る。
狐のように細められた目線から覗く瞳を見つめ返す。
この女冒険者の記憶の中は冒険者人生に彩られているだろうか。
多くの人と出逢ってきたし、関わってきた。貴方一人が記憶に入り込むことはたやすいこと。
何せ洗脳は殊更効きやすいのだ。

「ええ、大丈夫よ。
 ……あら、私ったら、何だか忘れていたみたいだけれど…貴方に見覚えがあるみたい。
 ごめんなさいね、どこかで会ったことがあったかしら?
 私はアストラ、冒険者をしているの」

温泉の脱衣所までもう少し──というところで、錯覚によって貴方の記憶が完全に刷り込まれた瞬間だった。
思い出したわ、と言わんばかりに貴方を見上げる。
優しい貴方にすっかり心を許してしまっている。
流す魔力をより強めて、一層貴方の都合のいい記憶を植え付けても簡単にかかってしまう状態だと察せるかもしれない。

紫苑 > 「流石は女傑といった所かな。男も女も強者は色を好む者が多い」

 なんてクスッと笑う。
 案外洗脳が浅くとも問題なかったかもしれないが念には念をだ。
 
「そうとも、それに涼しいのもあってのぼせにくい。だからいつまでも入っていられるのも利点だな……まぁ、そうすると結局のぼせてしまうが」

 等と苦笑いをする。これも実際に経験したこと。魔王という肩書ではあるが色々と抜けているし甘い人物なのだ。
 記憶に入り込めれば書き換えやすい相手であると理解する。
 素直な謝罪に対してはこちらも笑って。

「いやいや、私も旅をしている身。どこかで出会っていたかもしれないは私も同じだ。私は紫苑。今後はお互いに忘れる事のないようにしよう」

 等と言って人の好さそうな笑みを浮かべる。
 様子からしっかりとかかっている事を理解する。最後に書き換えるのは理性の面。つまりは感情の操作と同時にしかけていた発情のタガを外す物。
 そうしている内に浴場の入り口につく。出入口はいくつかある。

「ふむ、ここだな……さて、男女別に分かれて入るが。そうだな、貴女は欲望に忠実な人は嫌いではないといった。では恐れず仕掛けてみようか。どうかな? こちらにご一緒に」

 と目線を向けるのは個人浴場。1人で入ったり家族だったりで入るお風呂。今は空いているようだ。

アストラ > それは確かに、と神妙な表情で頷いてしまった。
強い人には性的に惹かれるものである……アストラ持論である。
さておき、そんな風に移動の合間も楽しく会話を弾ませて、だいぶ貴方に好印象を抱いた様子。
それが洗脳であることなど気づきもしないお気楽さでにこにこと終始笑顔である。

此方の落ち度で忘れてしまい、初対面のように振舞っていたものの、
人好きのする笑顔ですんなりと許して貰えれば安心したように胸を撫でおろした。

「スィオン? …すぃ、しぃ……うーん、シェンヤンの方の独特なイントネーションね」

此方の国では中々に発音しづらそうにしているが、そのうち慣れるだろう。
細い眉をきゅ、と寄せながら、沢山の出入り口がある浴場の入口へとたどり着いた。
こんなにあるなんてすごい、と目を瞬かせる。

「……んぅ」

思わずもぞりと内腿を擦り合わせた。
何だか急に人肌が恋しくなってしまった。理性の箍がかたりと外れて、耳に心地よく響く彼の声にきゅん、と下腹部が疼いてしまっている。
頬を朱色に染めて、ちらりと恥ずかし気に視線だけで見上げる。
浴場がどこにどうつながっているかは詳しくないが、欲望に忠実に誘われれば意味くらい理解する。

「……わたしの裸、見たいの?」

する、と浴衣の袷を少しつまんでずらし、うっすらと汗を滲ませた健康的で肉感的な谷間を、彼に見えるように広げて見せる。
ストレートに言って。と言わんばかりに、少しだけ唇を尖らせて。

紫苑 >  
「ああ、シェンヤン方面の言葉だ。花の名前で追憶や君を忘れないという意味があるらしい。中々洒落た名前だ。まぁ忘れられていたようだがな?」

 なんて少しだけ意地悪く笑って見せる。
 そして相手の様子を見れば内心ではほくそ笑むが笑みは見せない。だが、直接聞かれれば。

「そうだな、むしろ見たくない相手などいないだろう。貴女のような素敵な女性ならば」

 とほほ笑みを浮かべて。手を掴む。
 その手は線は細めではあるが、剣士らしいしっかりとした堅い男性らしい腕だった。
 手を伸ばせば着物の隙間から真っ白な胸板等も見えるかもしれない。

「反対しないのであれば……行こうか?」

 と手を引いてそちらの方向へと引いていく。
 抵抗しないのであれば個人浴場へと連れ込み、鍵をかけてしまう事だろう。

アストラ > 「うぅ、ごめんなさぁい…。もう忘れないわ」

意地悪く言われれば拳を握ってしっかりと記憶に刻み込んだ。
全てが彼の掌の上、発情してしまっていること自体、その理由にすら気付けないだろう。
急にしたくなっちゃったなら、それはそれ。そういう日もある。

素敵な女性と言われて嫌な気になる者はいないだろう。
言葉の裏もその意図も考えず額面通り受け取って、嬉しそうにはにかんだ。
女のそれとは違う、男らしさのある手に取られて、半歩そちらへと身を寄せる。
覗く異性の肌に、一層肌恋しさは募っていった。

「……ええ、是非」

今更遠慮する、という選択肢はないようだ。
浴場へと続く脱衣所へと入り、施錠されれば二人きり。
脱衣籠が数点ある中、異国情緒のある室内を物珍しさで見渡しつつ、むわりと温かな湿気と香りがする。
どんな湯かはわからないが、入ると決めたら戸惑いも羞恥もない。
するりと帯を外せば、袷は重なることなく広がり、白い素肌が覗く。
緩めれば華奢な肩が覗き、銀髪が素肌に重なる。
下着は元からつけていなかった為、薄い布地を脱いでしまえば、あっという間に全裸だ。

肩甲骨からしなやかなカーブを描くくびれた腰に、女性らしい丸みを帯びた白桃のような臀部。
肉感的な体を晒して、長い髪を束ねて湯に浸からない程度に結い上げる。
一応小さなタオルで胸元と恥部は隠し、準備は出来たと彼へと振り向いた。

紫苑 >  
「私も忘れていたからお互い様さ」

 と言い風呂の中へ。
 こちらもさっさと着物を脱いでいく。だが下着をこちらはつけていたので彼女よりは遅い。下着が無いのを見れば。

「随分と古風な着方だな。それも悪くない」

 そういって服を脱ぎ払う。こちらは隠す事等せず、堂々と。
 脱げば猶更体は露わになる。線は細いながらも余すところなく鍛えらえた白い肉体。
 言ってしまえばそれは抜き身の刀の様でもあり。
 湯はいたってシンプルな温泉。ほんのりと香る木の香りが精神を落ち着けるだろう。
 
「ふむ、綺麗な体だ。やはり鍛えているだけはある」

 そう彼女を表すれば歩みを進める。
 そうして中に進めばまずは体を洗う。備え付けられた石鹸で体を擦り、前は洗う。しかし。

「折角だ。背中を洗ってはくれないか? なに、次は変わりに私が貴女の背中を流すとしよう」

 とタオルを見せて。

アストラ > 同じく全裸になった彼の姿をまじまじと見て、ほう、と熱の籠った息を吐く。
細く背が高い印象だったが鍛えられているのが分かる体つき。
異性の体を前にしてどきどきと胸が熱く高鳴っている。

「ふふ、ありがとう」

体を褒められれば、嬉しいと言わんばかりに笑顔が咲く。
脱衣所から浴場へと足を踏み入れれば、物珍しさにやはり視線があちこちへ。
木枠の中にたっぷりと張った透明な湯に、緊張するように昂っていた鼓動も多少は落ち着いた。
温泉の作法に詳しくないので、身体を洗う彼に習って木桶で湯を汲み、身体を洗うことに。
石鹸で泡立てたタオルを肌に滑らせ、こうして汚れを落とすのねと納得した。

「背中? ええ、わかったわ」

泡立ったタオルを受け取り、彼の後ろへと回って膝をつく。
その背中へとタオルを当てて洗いつつ、ちょっとした悪戯を思いついて、細い指先で背筋をくすぐるようにつつつ、となぞった。
怒られればごめんなさい、と楽し気に謝るだろう。

紫苑 >  
 タオル越しに触れる肉体は堅く、そしてしなやかな肉体だ。
 硬すぎず柔らかすぎず。厚みこそはないが、強靭な筋肉が詰まった体。
 タオルで現れているが。ツツとなぞられれは一瞬ビクッと跳ねて。

「まったく、悪戯好きだな……仕返しをするからな」

 お湯で体の泡を流せば彼女の方を見る。
 そして少しだけ笑うだろう。

「では変わるとしようか。次は私が君の背中を流そう」

 既に下腹部には血が集まりだしており、わずかに堅くなりかけている。
 だが、そうは見せず立ち上がれば椅子を空ける。

「座ると良い」

 手にはさらに石鹸をつけておく。

アストラ > 屈強な戦士や騎士とはまた違う、凝縮された筋肉の美とはこのことか。
悪戯が成功すればやっぱり楽し気に笑った。

「あらやだ、こわいわ」

仕返しという言葉に恐怖よりも楽し気な笑みを含ませて告げる。
洗い流した後、椅子に招かれればそちらへと移動しよう。
慣れたのだろう、多少泡に塗れた体を隠すことなく晒したまま椅子に腰を下ろす。

初めての温泉体験による楽しさと好奇心で薄れているが、今もまだ発情状態は続いている。
背後にいる彼へと視線を向けて、持っていたタオルを手渡さないとと思い出した。

「シオン、これを」

あれ、どうして手に石鹸を付けているんだろう?
きょとんとして目を瞬かせた。

紫苑 >  
「結構、タオルは不要だ」

 と後ろに同じように膝をつく。
 そして手を背中に合わせ。

「手で洗う方が細かく綺麗に洗える。私のように大雑把に洗うのならばタオルで良いが……綺麗な体だ。そんな雑には洗えんよ」

 と言って背中を手の平で撫でるように全体をゆっくりと洗っていく。
 そしてふとしたタイミングで。

「そして、この方が悪戯もしやすいという物だ」

 と言えば、後ろからスルリと手を回して腰より少し上。胸の少し下あたりに手を忍ばせる。
 そしてそのままその胸を下から持ち上げるようにして洗い始めるだろう。

アストラ > 「えっ、あの…──ひゃんっ!?」

背中であっても素肌に直に触れる手に、思わず体が跳ねた。
雑には出来ないと言って貰えるのはありがたいが、落ち着いたと思った鼓動がまた煩く騒ぎ出す。
羞恥に頬から耳、項までを赤らめて、きゅっと唇を結んだ。

「んぅ、んっ……ぁ、」

泡で滑る大きな手の平で、背中で撫でられる。
ぞわぞわとくすぐったさと、甘い痺れに似た陶酔感。
吐息と共に零れ落ちる小さな嬌声は甘く艶めいて、切なさが下腹部に落ちていく。

「ひぁっ♡ あ、ぁっ…そこは背中じゃないのにぃ…っ♡」

貴方の手が前に回ってくれば、甘い声が上がるのが抑えられなくなる。
貴方の手には張りと弾力のある乳房の感触や重みが伝わるだろう。
滑らかな素肌に、泡の滑りも借りて、指に力を入れたなら適度に食い込む。
掌には余るほどの大きさがある乳房に触れる手に、はしたなくも、もっと触って欲しいと疼く。

「ん、んぅ…♡ シオン、だめぇ…」

だめ、と言いながら、振り払って逃げることをしない。

紫苑 >  
「ああ、わかっているとも、背中がこんなに柔らかいものか」

 胸を弄ぶようにダプダプと下から持ち上げるようにするが、抵抗する様子が無ければそのまま上へと手を滑らせる。
 ゴツゴツとして、堅いその手はたしかに男の手。だが浴室内であってもなお少しだけひんやりとして感じるのはこの男が人ではない証拠なのだろう。その温度差が猶更その手という存在感を高める。

「ダメか、わかったでは違う方法を取るとしよう」

 石鹸が付き滑りが良くなったその手を下から上へと、そして胸全体を撫でまわすように触れていく。
 時折、その柔らかな双丘の先端を撫でていく。

「どうした、ダメならば抵抗してみれば良いだろう」

 体制は後ろに膝をつく形から後ろから抱きしめるような状態へ。背中にはしなやかな肉の鎧が貴女のその柔らかな身を抑え込むように抱えている。
 彼女の腰の辺りから感じる堅さと熱を持った物は彼の肉棒であると理解するのはすぐだろうか。

アストラ > 解っていて触れているのだと言われれば頬に熱が募る。
抵抗らしい抵抗も出来ないまま前に手を伸ばして、石鹸置き場などがある段差に手をつく。
否、元より抵抗する気などない。
ひやりとした手の感触が、熱くなる体に心地よく、かつ存在感を示して今胸を触られているのだと印象づけた。
気持ち良い、と白い喉を逸らして、吐息と嬌声を漏らす。

「ぁ、ぁ、ぁっ…♡」

か細い艶めく喘ぎ声。貴方の指が乳房を揉み、その頂きに触れる度に白い体がくねる。
乳首に触れる度、こり、とした硬さを貴方の指に伝えるだろう。
貴方の手で揉まれて、指先で撫でられて、はしたなく発情しています、と言うように。
優しく撫でる指先に、きゅうきゅうと下腹部が疼く。お腹の奥が、子宮が、切なげに泣きじゃくってる。

「んぁ、あぁあっ…♡ だめぇ…っ抵抗、できないのぉ…っ♡」

こんなにもどうしようもなく、欲しくてたまらなくなっているのに。
自分でもわけがわからないくらい疼いて痺れて、ぐずるような甘い声が上がる。

後ろから抱え込まれて、腰に触れる熱の塊が何かなど、言われなくても理解した。
椅子から腰が浮いて、膝をつく。

「はー…♡ はぁー…♡」

うっとりと淫蕩とした雌の顔。
ゆっくりと腰を上げて、本能のままにその姿勢を取った。
丸く白い尻を浮かせ、獣のような四つん這い。
体を離さずとも、貴方が腰を少し調整すれば、すぐにその女壺の口に宛がえるだろう。
だらだらとはしたなく濁った汁を垂らして発情した、雌の蜜壺へ。
顔だけ肩越しに向けて、金の垂れ目が濡れて貴方を見て淫らに揺らして誘う。

「────♡…挿れて」

もうぐじゅぐじゅに熱く疼いた雌孔が、貴方の欲望を欲している。

紫苑 >  
 彼女の声に合わせ揉みしだき、先端を指ではじき、時折指でクニクニと掴んで弄ぶ。
 石鹸で滑りが良くなったその手は、ヌルヌルとまとわりつくようにその双丘を撫で続けるだろう。

「抵抗できないか、それでは抵抗されるまで楽しむとしようか」

 耳を甘噛みしながらその責めは更に先端に集中する。
 スリスリと指先で撫でるように乳輪を撫で、ピンと指ではじく。
 そんな責めを繰り返している内に彼女が膝から崩れる。

「……ああ、良いとも」

 グッと自らの肉棒を彼女の蜜壺の入り口に宛がうとグッと奥まで押し込む。
 体はどこかヒンヤリしているのに膣内に侵入したそれだけは熱を持ち熱い。

「っぅ。良い体だ、本当に」

 後ろから抱きしめるような形はそのまま。両方の乳を手で責めながらゆっくりとピストンを開始する。
 細身の体に比較しそこは太く長い。奥まで容易に届かせ、さらにグイッと膣内を押し上げる。

アストラ > 「んっ、んっ! ぁ、あぁあっ♡ ゆび、そんな捏ねちゃだめぇ…、っ♡」

豊かな乳房を弄ぶような手つきと指の動きに甘く鳴く。
甘い快感が走る。冷たい指先が際立って、どこを撫でられ、擽られ、捏ねられ、弾かれているのか。
意識してしまえば一層、快感が押し寄せる。
耳から鼓膜へ響く声、甘く噛む刺激にひと際淫らな喘ぎが零れていく。

「ッ────んぁああぁっっ♡♡」

そうして耐え切れず誘った矢先に、肉棒の先端、丸みを帯びた熱が宛がわれ、捻じ込まれる。
熱い杭を打ち込まれ、媚肉を押し広げて奥まで掻き分けていくその快感に、全身が甘美な法悦で痺れた。
きゅううぅ♡と貴方の肉棒を包み、締め付け、腰を揺らして尻を押し付けてしまう。

「あぅッ♡ あんっ♡ すごいの♡
 あつくて、ふとくて、んぁっ♡ 奥、おくっ♡ もっとして♡」

ゆっくりとしたピストンで媚肉が引きずられる。
じゅぐじゅぐと熱く熟れて潤った蜜壺は歓喜して貴方の熱を飲み込み、奥を叩く度に締め付けは増す。
貴方の形を覚えるように、馴染んでいくように、もっともっとと貪欲に疼く奥を突いてとねだる。

紫苑 >  
「気を抜いてしまえばすぐに出てしまいそうだ……っふぅ」

 粘膜による接触を果たせば記憶の中へと深く潜り込む。
 自信の記憶を結びつけるためには快楽という形で刻みつけるのが早い。故に記憶の中へと潜り貴女がもっとも快楽を得る場所を探る。
 そして見つければ。

「ここなんて、どうだ?」

 その快楽の最も感じるポイントを突く。とはいえ快楽という記憶が混雑しやすい場面への干渉。もしかしたら1番快楽を感じる場所ではないのかもしれない。
 しかし記憶で見たその記憶を頼りにそこを突く。

「フフ、そろそろ外も寂しくなってきたのではないか」

 両手で胸を弄っていたが、その片手。右手をヌルヌルと滑らせるようにして貴女の下腹部へそして。
 肉芽に指を宛がう。

「こっちも一緒に……な」

 石鹸と愛液で濡れたそこは摩擦などないかの如くヌルヌルと滑る。
 突くたびに肉芽をクリクリと指で撫でるように弄っていく。そこから快楽を容赦なく押し込んでいく。

アストラ > 体を駆け巡る法悦の熱に喘ぐ声は浴場に反響してより大きく響くだろうか。
頭の中に何かが入ってきているような感覚。それが魔力だと認識するほどの思考力はない。
ただ気持ちが良い、快感ばかりが脳内を占めて、貴方の存在ははっきりと記憶領域へと刻み込まれるだろう。
記憶を探られ、はしたない痴態ばかりの記憶の中でも弱い箇所を探り当てられて──。

「あぁぁあっ♡♡ やぁ、そこはだめ、だめぇっ♡♡!」

熱い肉棒に突き上げられた箇所はGスポットあたりか。
下腹部から、膣から、子宮の奥にまで響くような快感に真っ赤になって高い嬌声が上がる。
それと同時に冷たい指先が、知覚を促すように肉芽に触れた瞬間、一層強く膣内が締まった。
快感神経が凝縮された肉芽への刺激と、弱点を突かれて脳内が焼き切れそうなぐらい快楽で溢れる。

「あぁあぁぁっ♡♡ やら、いっぱいしちゃだめぇっ♡♡
 イく、イっちゃう、だめっ♡ イくっ、イくイくイくっ♡♡

 イっ ────ぁあああぁぁッっっ♡♡♡♡」

がくがくと腰を震わせながらの絶頂──。
絶頂とともに許しを乞うように膣内が痙攣して貴方の肉棒を扱き、ビクビクとした収斂が繰り返される。
ぎゅう、ぎゅちゅ、ずちゅう♡♡と淫猥で粘着質な音を立てて、熱を、欲を、搾り取ろうとする動き。

紫苑 >  
 記憶に刻みつければ本来の目的は果たしたと言える。ならば後は自身の快楽だけだ。
 腰の動きは早く大きくなる。奥をそして快楽を感じるポイントを正確に何度も突きあげる。

「ダメか、貴女のそれは続けてくれという意味だと理解した」

 抵抗しないのだからなと言いながらその動きを続ける。
 肉芽を何度も擦りあげ、膣内を突きあげる。
 そして貴女が絶頂に達したその膣内の痙攣と締め付けは自身を頂きに上らせるに十分だった。

「私も、もう……っ!!」

 ドクンドクンと膣内で何度も脈動し、真っ白な精を吐き出す。それ自体に所謂一般的な精子の力はない為ただの栄養程度の意味合いしかない。
 だが、それでも膣内に入れられていた肉棒以上の熱が吐き出されるだろう。
 そしてズルリと中から抜き取る。

「フフ、本当に綺麗だ……まだまだ貴女を感じていたい。アストラ、貴女はどうだ」

 まだ自身の肉棒は堅さも熱も失ってはいない。
 崩れ落ちたのであればそれが貴女の眼前に差し出される事だろう。

アストラ > 「────ッッ~~~♡♡♡♡」

膣内に、自分の熱以上の熱が満たしていくのを感じる。
脈動する肉棒の形がわかる。その熱が吐き出されて、直にナカを白く染めていくのも。
声にならない嬌声と共に甘いアクメ。ぶるりと体を震わせて、はくはくと唇から艶やかな吐息が溢れる。
はぁ、はぁと荒い息遣いの中、弛緩した蜜壺から引き抜かれれば、
貴方の太さになじんだ桃色の膣口はくぱりと開いて、注がれたばかりの白濁を垂らし、白い太腿に伝わらせた。

力が抜けて倒れかけた体が無様に横たわらなかったのは、それなりに体力のある冒険者故か。
お尻を床についてぺたりと座れば、とろんと蕩けた垂れ気味の瞳が潤んで、眼前に差し出された肉棒を見つめる。
精液と、愛液とに塗れた太く逞しい雄の証。
そそり立って熱を持ったままのそれに顔を寄せて、ぷるりと柔らかい唇を押し当てる。

「──♡ …私もまだまだ、足りないわ♡」

淫らに微笑んで、裏筋から舌を這わせて白濁を舐め取っていく。
貴方の足から腰へと白く細い指先を這わせて、顔を埋めるように肉棒に押し当てる。
雁首をなぞり、亀頭を舐め、厚めの唇で食む。

唾液をまぶして綺麗に舐め取ったら、立ち上がって背の高い貴方の首へと両腕を回そう。
鍛えられた胸板で、散々貴方の手で撫でられた乳房をむにゅぅ♡と押し当てる。
柔らかなすらりとして柔らかな白いおへそで、貴方の肉棒を擦る。
そのまま足を抱えるなら抱き着くし、違う体勢を求めるなら従うだろう。

紫苑 >  
「っ! ……フフ、よかった。ここで満足だなんて言われていたら無理やりにでも襲ってしまう所だった」

 舐められ舌を這わされた時にブルブルと震えた。絶頂直後の敏感な肉棒にはその刺激は強かったから。
 抱き着かれればそのまま足を抱えて、入口に宛がう。

「まだまだ夜は長い。楽しまなければな」

 フフと笑いながらそれを奥まで挿し込む。
 体重がかかる分、さっきよりもより深くより億へと。そして先ほど見つけた彼女の快楽を感じるポイント。Gスポットの辺りを深々と突き上げた。
 同時に彼女にキスをする。

「んっ」

 舌を絡めるような熱いキス。
 そのキスと同時に上と下両方から魔力を流し込む。寄り強い熱を灯す為に。
 流すのはその今突き上げているそこに関する点。何度も何度もそこを責められて開発された。そう錯覚させる。それにより快楽は先ほどの数倍にまで跳ね上がるだろうか。