2022/10/16 のログ
リス > 「んー……ちべたい。」

 ぽたり、ぴたり、と堕ちてくる水滴は、温まっている肌にとても、気持ちが良い。
 洞窟の様な温泉は、とても、非日常的で、のんびりして居たくなる、というか、何があるかどうか、わくわくしてくる。
 何か、イベントのようなものは……あるのだろうか、と思う。
 逢ったら、それはそれでとても面白いかもしれない、一寸考えてみる事にする。
 自分で、こういう時はどんなイベントをしてみようか、と考えてみる事にした。

「うーん、こういう時は、襲撃……という所かしら。」

 こう、何かしらの、脅かしを行う様な行為がいいのだろうか。
 と言っても、脅かしに関しては、程度が難しいかもしれないわね、とおもう。
 商人として考えてみるのだけども。
 流石に宿屋という商売体系流行ったこともないし、それが妥当とは思えない。

「難しいわねぇ……。」

 商売柄色々手を出すことは、有るのだけども。
 あまり手を広げ過ぎるのも問題はあるのだろうから。
 やめておいた方がいいわね、と。
 そして、縁に体を預けて、むふぅ、と息を吐き出して。

リス > 「色々と、商売の事ばかり考えるのは……やっぱりね。」

 職業病でしかないのよねぇ、と考えて、天井を見上げる。
 商売の事を考える事は、楽しいのだ、新しい商売などを考えるのも。
 それを成功させるために色々することも、お金を貯める事は大好きなのだ。
 ちゃんとした理由で使うのもまた、大好きだ、すかっとするし。
 今度、家族みんなで、何処か旅行行きたいわね、と、小さく伸びをしながら考えて居て。

「あら……?」

 階段の方から足音がして、視線を向けてみれば、どうやらお迎えの様で。
 思った以上に長湯をしていたらしくて。
 場所も場所なので、迎えに来たのだろう。
 この店の地下というのは、余りいいうわさなどは聞かないし。
 心配になったのだろう、戻るわ、とお迎えの子に言いながら、立ち上がる。

 脱衣所に行って、服を着て。
 そして、自宅へと戻るのだった―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。