2022/08/11 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 本日も、仕事の終わりに日課と言って良い、九頭龍の水浴び場のお風呂巡り。
 この温泉はとても広く、様々なお風呂があるので、飽きることがない。
 今日は、どんなお風呂に入る事にしようか、と少女はのんびりと、木の板の床を歩いて進む。
 この一角は、全て、ふたなりの温泉となっている。
 ふたなりと言っても、男性的な肉体の人もいれば、リスのような女性的な肉体のもいる。
 両性具有と言うのは、難しいものだ、男性の物も、女性の物もあるから、結局両方から忌避されてしまいがちだ。
 だから、両性具有が、気安く入りやすいこの場所に良く通う。

 此処に来る男性や女性は、両性の存在でも、大丈夫だ、と入ってくる……場所だ。
 ナンパ目的でもあるので、いい出会いがあればいいな、なんて、リスは思っている。
 ただ、今日は、どんな温泉に入ろうか、と右に、左に見まわしていて。

「んー……どこが、良いかしら。」

 人の声が多い場所に、行ってみようかしら、と静かな廊下をペタペタ歩いて進む。

リス > ぺたりぺたぺた、と、木の床を踏みしめて歩く。
 様々な温泉が見えるので、その中を軽く覗いて、人が少なければ、別の所。
 今回は、温泉よりもナンパな気分でもあるし、人の気配の少ない場所はやめておこうと思う。
 だから、と言うか、いつもとは違って、直ぐに温泉を決める事が出来なかった。
 此処もいない、此処もいない。
 まあ、両性具有と言う物は基本的に希少でもあるし。

 どちらから見ても、気持ち悪いとか思われたりすることもある。
 肩をすくめて、今日もだめかしら、と小さく苦笑を零す。
 汗でべたべたしてもいるし、そろそろ、お風呂に入る事にしたいと思いつつ。

「―――あ。」

 サウナが見えた。
 そう言えば、サウナとか、余り使ったことはなかったわ、と。
 物珍しさも相まって、サウナの方に近づいて、扉を開く。

リス > 扉を開き。
 むわっとする熱く濃厚な蒸気の詰まった部屋を見回す。
 誰もいないけれど、でも、試してみたいという少女の好奇心に従って、そのまま足を運んで。
 説明の看板を詠み乍ら、少女は、そのサウナと言う物を楽しむことにする。
 汗を流し、熱くなるのを我慢して。
 それから、水風呂に入って体を冷やして。
 再度、サウナに入って汗を流して。

 ―――すっきりして、さってく―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にヴェルソートさんが現れました。
ヴェルソート > 「……あ゛ぁぁぁ~…。」
そんなだらしない声が響くのは、九頭竜の水浴び場でも、隅の方にある人気の少ない…というより、ほぼない湯舟。
そこを独り占めするように体を浸しているのは、隻腕の男。別に独り占めしたいのではなく、隻腕を他人に見せないようにと考えたつもりだが…まぁ、独り占めが楽しくないとは、言わない。
だらりと湯舟の縁に身を預けて力を抜けば、じんわりと体に熱が、喉に湿気がしみ込んでくるのが心地良い。

戦場のいざこざで、喉を酷使した男としては、湯気に包まれ、喉をいたわれる風呂というのは、割と最高の贅沢であった。

「あー……気持ちぃ……そういや、ここ何の湯か見てなかったけど…まぁ、いいか。」
人目につかないことを優先していた男は、ここが何の湯舟だったか確認していなかったのを思い出したが、まぁ…大丈夫だろう、一人だし、なぞと考えていて。