2022/08/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にヴェルソートさんが現れました。
ヴェルソート > 「……あ゛ぁぁぁ~…。」
そんなだらしない声が響くのは、九頭竜の水浴び場でも、隅の方にある人気の少ない…というより、ほぼない湯舟。
そこを独り占めするように体を浸しているのは、隻腕の男。別に独り占めしたいのではなく、隻腕を他人に見せないようにと考えたつもりだが…まぁ、独り占めが楽しくないとは、言わない。
だらりと湯舟の縁に身を預けて力を抜けば、じんわりと体に熱が、喉に湿気がしみ込んでくるのが心地良い。

戦場のいざこざで、喉を酷使した男としては、湯気に包まれ、喉をいたわれる風呂というのは、割と最高の贅沢であった。

「あー……気持ちぃ……そういや、ここ何の湯か見てなかったけど…まぁ、いいか。」
人目につかないことを優先していた男は、ここが何の湯舟だったか確認していなかったのを思い出したが、まぁ…大丈夫だろう、一人だし、なぞと考えていて。