2022/07/28 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からローウェルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシーリーンさんが現れました。
■シーリーン > 店の外からは見えないが、風呂場からは外が見える露天風呂。
そこに一人の女がやってくる。
「わぁ……これは、綺麗ね。シェンヤンでも似たようなところはあったけれど、ここまで大きなお風呂はそうそうなかったわ」
そんな感想を口にすれば、かけ湯をして軽く体を洗ってから湯舟へと向かう。
そして、しばらく湯船につかりゆったりしようか。
露天風呂なので、熱くなれば体を晒して熱を冷まし、冷えてくれば湯舟につかって体を温める。
そんな使い方でたっぷり長湯を楽しむ心算。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にクルサオルさんが現れました。
■クルサオル > 「おや、先客がいたか」
そんな、女性とも男性ともつかぬ声ととも、入ってくる中性的な顔をした青年。
腰にタオルを巻いて、線が細いが結構鍛えられた体をしているというのに
不思議と性別に関する確信が持てない雰囲気だった。
「お隣、失礼しますね」
そんな風に、看板に書かれているように一度賭け湯をした後、自身の体を洗う。
長い紫色の長髪を洗った後縛り、その白い肌を湯に浸かる。
目を引くのは、顔の半分を覆うほどの眼帯だろうか。
■シーリーン > 丁度暑くなって上がっている時。
裸体を晒しているものの、特に気にした風もなく。
普段から晒しているような服装だというのもあるし、
仕事柄、裸体を見られて恥ずかしがるというわけでもない。
ましてやここは風呂屋である。
だったらみられるのも当然とばかりに。
近づいてきた青年に、ひらり小さく手を振れば
「あ、はーい。お気になさらずゆっくりしてってくださいな」
と言っておいて、自分は別に店員じゃないんだけどなと。
やけに店員じみた言い口だったからなのだが。
男性なのか、女性なのか。
正直どちらだか分からない。
タオルを巻いているので、体を見て判断するのも出来なければ、ちょっと気になる。
気にはなるのだが、あまり詮索してもかな、ととりあえず忘れることに。
大きな眼帯も気になるポイントだが、それが目の前の人物の見た目を損なうものとなっていない所は少し感心した。
そういう美形もいるのだな、と。
■クルサオル > 「ふぅ~、極楽極楽」
そんな風に、とても心地よさそうにお湯に浸かりながら空を見上げる。
風呂において重要なのはどれだけリラックスして緊張しないか、だ。
近くにいる美人もまた、非常に今の露天風呂においては目の保養にもなる。
割と気さくな感じなのも好印象だ。
「お姉さん、ここにはよく来るの?」
なんて、ナンパみたいなやり口で声をかけてみる。
自分と同じぐらいか、あるいはそれ以上に長い髪の毛。
浅黒い肌は非常に健康的で、実にそそられる。
胸は大きく、腰は細めのその裸体は非常に、そう非常に、情欲を煽られるが、今はそんな場ではないと自制。
「あ、この眼帯が気になるのかな?
いやぁ、マナー悪いかなと思ったけど、あんまり他人に見せられる顔でもないからさぁ。
もしかしたら気分悪くさせるかもしれないし、外せないんだ。ごめんね?」
■シーリーン > 自分の裸体に視線を向けられる感じもあるが、それもいつもの事。
流石にもっと見ろ、とばかりに胸を張ったりはしないけれど、
普通にさらしているものを見られる分には服を着ていて見られるのと女にと手は変わらないこと。
「んーん、今日が初めて。旅のついでに立ち寄って、ここの所少し長居しているけど、昨日の夜にこういう所があるよ、って教わったから物は試しで、ね」
普通に返した言葉は気さくに。
自分とは正反対の白い肌の人物に対して会話になれば自然と視線は向いていくか。
眼帯が気になるかと聞かれれば、くすっと笑いをこぼして見せて
「そうねぇ……気にならないっていえばうそになるけど、それつけてても綺麗な人だなぁって。あと、寧ろもっと気になるのはお兄さんなのかお姉さんなのかって事かしら。もしかしたら「おねにいさん」だったりするのかもだけど?」
普通に会話が進みゆけば、気になった事をそのまま切り込んで見せる。
言いぐさからして、別にふたなりでも気にしないけど、位の印象も与えるかもしれない。
■クルサオル > じっくりと見るほどではないが、しかし視線に気づけないほどでもないだろう。
こういう時の対応はさすがに慣れている、ということだろうか。
ま、こんな場所で隠すようなものでもないが。気になる人は気になることは知っているので。
「なるほどね。じゃあこうして会えたことに、その教えてくれた人に僕は感謝しなきゃだね。
美人なお姉さんと一緒にお風呂なんて、とても嬉しいし」
なんて、にこにこと笑って。
気さくな言葉に気分を良くして、ちゃぷ……と手を湯から出して頬に当てる。
「ふふ、綺麗なんてそんな。お姉さんの方こそ綺麗だよ?とっても。
……ん-、その質問には、”どれ”がお姉さんにとっては好みかによるかなぁ」
切り込まれたその質問にも、何気なしに答えるあたり、本人はそこまで気にしてはいないようだ。
「あ、僕はクルサオルっていうんだ、よろしくね。
せっかくだし、お姉さんの名前を聞かせてもらってもいいかな?」
■シーリーン > なるほど、そういう考え方もあるかと感心した。
人と人の出会いは絡み合う意図のようなものでもある。
だから、昨日教わったその人との縁で、今目の前の人物の縁が紡がれた。
「そういう考え方、好きよ。どこまでも縁が広がっていきそう」
楽しげに告げる言葉と返る言葉、それにありがと、などと笑って返しつつ
「どっちも綺麗でいいんじゃない?綺麗な人が複数いちゃいけなわけでもないし、別に比べる必要もないし」
綺麗な人は常に綺麗。どっちの方が綺麗とか始まるとそれはそれで面白くない。
……そういう世界にいたのも確かだけれど。
そうしていれば、返ってきたのは不思議な返し。
少し首を傾げつつ
「私の好みでどっちか変わるの?……それはそれで面白い体質してるんだね。
私は別に、どれでも好みかなぁ。
見た感じ、君はお兄さんでも綺麗だし、お姉さんでも綺麗だもの。
それに、私は性別に好き嫌いはないからね」
この辺りは元々からの性格でもある。
それに、過去のお客も色んな人がいて、いろんな考え方があると知っているから、女にとって、性別はサインのようなものでしかなかった。
「クルサオル、ね。よろしく~。
私はシーリーン。旅人よ……旅人、かも?まぁ、何でもいいわよね」
自分を名乗って何者かを言う時に、少し首をかしげたが、どっちでもいいかと笑い飛ばして。
■クルサオル > 「ふふ、そうでしょ?
縁は意外なところで広がって、新しい縁になって友達とか生まれるわけだしね~。
それが良縁であれ悪縁であれ、そこからまた拡がる。不思議だよね」
一度彼女から視線を外して、うんうんと頷きながら返事する。
流浪の旅を続けているうちに、いつの間にか生まれた考え方だった。
昔の友が今日の敵、なんてこともあれば、その逆もある。
だからこそ、今の縁はどれもこれも、しっかりと認めていこう、と。
「それもそうだね。まぁ醜い人でも僕は複数いてもいいんだけど。
……清潔感だけはいつもちゃんとしてほしいとは思うけどね」
にゃはは、と笑って。
見た目に貴賤はないが、汚いか綺麗かの意味では、後者の方がいいのは間違いない、と。
まぁ自分はよく泥や土だらけになるからこうして風呂をよく利用しているのだが。
「うん。その人が好きなカラダになれるよ?
ん-……どっちでもいい、ってなると僕の今の気分かなぁ。
ちなみに今の気分は”おにいさん”だよ」
なんて言いながら、さり気なく女性の肩に自分の肩を当てる。
どんな性別であれ色を好むことにはこの青年には変わりないらしい。
「シーリーン?なんか、珍しい名前な気がするね。
僕も旅の冒険者なんだよ、実はどこかで会ってたり、噂を聞いたりしたのかもしれないね?」
そう楽しそうに言いながら、一度彼女の方を見て。
「シーリーンはどうして旅を?」
■シーリーン > 「そうそう。良くも悪くも広がっていうっからね、ご縁ってものは」
頷いて合意を向ければ、続く言葉にあはは、と笑いこぼして
「綺麗な人でも清潔感無いのは確かに困るなぁ。それだと余計もったいないし。
醜いって言われてる人でも清潔感はしっかり頑張っている人の方が好印象ってのもあるかも」
これは娼婦の考え方でもあるが、一般的にも似た所はあるかもしれない。
勿論、一部の特殊な性癖たちは置いておいて。
「それはそれで興味深い感じ。
相手の好みを敏感に察して自動的に変わるの?
それとも聞いたりして意識的に変えてるとか?
なるほど~。じゃぁ、今は『お兄さん』で」
不思議な感じだが、それを特に怖がったり怪訝に思ったりも全くしていなかった。
目の前にあるものをあるがままに捉えるとでもいうのかもしれない。
肩が自分の肩に当たってくれば、えいや、とかわざとらしい掛け声と一緒に逆の肩を当ててまた姿勢を戻してみたり。
「この辺では珍しいよね。元々は大分遠くの出だし。あっちだとそんなに珍しくないんだけどね~。
あまり耳慣れないみたいで、詩琳(シリン)とか呼ばれてた時もあったっけな~。
……ふふっ。多分会ってたはないはず。私はこれでも人の顔や雰囲気を覚えるのは得意なんだ~。
でも、うわさはもしかしたら聞いてたかもね」
悪戯っぽい笑顔でそう返事をすれば、続く言葉にうーんと少し考えて
「……なんでだろ。楽しそうだから?」
あまり深く考えたことなかったなぁと腕を組んだ。
■クルサオル > こんな風に自分の価値観を面白がって話すのも初めてかもしれないなぁ。
なんて思いながら、彼女の笑顔を眺めて。
「だよねぇ~。綺麗な人は服も見た目もできる限り綺麗でいて欲しいよね。
逆に見た目が悪くても、清潔感があるだけで全然気にならなくなるし。
あ、そういうのちゃんと気を使ってるんだな。っていい印象も持てるしね?」
どこかその考え方に共感を得て、話が弾んでいく。
まぁ奇特な人もこういうものにはいるものだが。
「そうだね、敏感というか……いや、敏感だね。視線を受けて
それが”かっこいい”とかだと男に、逆に“美しい”とか”かわいい”だと女に。
そもそも男性への嫌悪感がある人って割と視線でわかりやすいからねぇ。
でも、意識的に変えることも出来るよ?お姉さんって言えばなくなるし」
どこがなくなるとは言わない。
こういうのも話題に違いないのだから、快く話すもので。
逆に当てられた肩に、ちょっと驚きつつも、嬉しそうに笑いかける。
「ふぅん、結構遠くから来たんだね。そっちの方に行くのも楽しそうだなぁ。
し、シリン…?へぇ~、シェンヤンとも違うのか。案外ここの反対側の大陸とかから?
おっと、まぁ僕の顔も割と眼帯のせいで特徴的だしね。見てたら覚えられるかぁ。
……まぁ、噂って言ってもどんな噂があるかわからないんだけどさ」
くす、と笑みを浮かべて。
「ふぅん、楽しそう、かぁ。……どう?実際、今日とか今まで、楽しかった?」
■シーリーン > 「清潔感の綺麗は見た目の綺麗とはあまり共通点あるとは言えないけれど、清潔感の綺麗はどっちかって言うと心の綺麗だからねー」
自分なりの持論を口にする。
だいたいそこは間違えていない気がしているから。
「そっかぁ、そういう敏感なのはいい事だとは思うんだよね。自分がどう見られているかを意識することって大事だと思うし。
……じゃぁ、私がかっこいいお姉さんで、かわいいお兄さんの両方!って思ったらどうなるんだろうね」
楽しげに笑いながら最後を付け加える。
この辺りは完全に興味本位だ。
何がという部分はまったく気にしている風でもない。
明らかにそういうことにはオープンなのだろうという印象を与えるだろうか。
「楽しいは楽しいけれど、砂ばかりでそんなに面白い光景ではないかもよ?人は楽しいけど。そうそう、だいたいそっちの方!」
大分小さいころに離れた故郷だが、生まれた所だから印象は深い。
続く問いにも少しだけ考えて
「そうだね……うん、旅はいつでも楽しかったよ。もちろん今も旅の空の上、楽しい事が続いているかな」
快活な笑顔ではっきりと言い切って
■クルサオル > 「うんうん。……両方ダメな人も割といるけどね」
あははは、と笑いながらそう締めて。
「そういうものなのかなぁ。でも、いいことだと思うのなら僕もそう思うようにするよ。
えー……?それだと、うーん……。最初の姿のままになるんじゃないかなぁ」
思ってもみなかったことを言われて、うーんと唸る。
本気で考えて、しかし答えの出ない質問であったために曖昧にしか答えられない。
自分でも自分のことをよくわかっていない部分もある以上は仕方がないのだが。
「砂ばかり?なんだか退屈そう。よくそんなところで人が暮らせるなぁ……」
なんて、素直な感想を口に出して。想像もできないのだろう、水もない砂漠の光景など。
「……ふふ、そっか。それじゃあ旅をしたのは正解だったってわけだね。
そういう風に笑う顔は素敵だし、僕も嬉しくなっちゃうなぁ。なんでか」
照れくさそうに後頭部をかきながら、同じように笑って。
「もし食べてないならいいんだけど。
よかったら、これからお昼ごはんとかどう?僕が奢るよ」
■シーリーン > 「え~、絶対いい事だよ。相手からどう見られているかを意識できるって。
お兄さんはお兄さんなんだから。……あ、この言い方なし。
クルサオルは、クルサオルなんだから!」
可変しそうな部分の呼び名で言ってしまってから、そこははっきり言いなおした。
自分自身が『クルサオル』である限りは、それはとてもいい事なのだ、と。
「人は生まれる場所を選べないからね。それでも何とか生きていく。
そういう意味では楽しい事もつらい事も悲しい事も嬉しい事もたくさんたくさんあるけどさー。
それでも、日々は刺激的なんだよ?
……こっちに慣れると退屈に思っちゃうかもだけど」
率直な感想に祖国を擁護する……が、最後は擁護しきれない部分が見え隠れ。
「うん。旅をしているのは正解だね……ふふっ、ありがと」
自分も嬉しくなると言ってもらえるのはシーリーン自身にとても嬉しい事。
だから自然とお礼が口を突いて出て。
「お昼?……そうだね。軽めでいいならお付き合いしようかな……って、ラッキー!おごりのご飯は3倍美味しいからね」
ばんざーい、と両手を上げて大喜びすれば、自分の近くにある腕をとって抱え抱くように。
胸があたるが気にしない。
寧ろそれはサービスです位の心持ちで。
■クルサオル > 「そういうのは、シーリーンが今まで生きてきてわかったこと、なのかなぁ。
……くす、うん。僕は僕だしね?ありがとう、そう言ってくれて」
とても愉快そうに笑いながら、気にするなと言いたげに彼女の肩をポンポンと叩く。
自分がそこまで気にしていない事なのだから、こうしている間は気にしなくてもいいのだ、と。
「……うん、そうだね。生まれる場所を選べなくても、生まれてきた以上は生きようとしちゃう。
まぁそれがいいこととは限らないけど、やっぱり生きるってのは誰しも備わってる本能だよね。
……あはは、まぁ、機会があったら、ね。
でもそこにいる人たちが楽しい人ばかりなら、興味はあるかな」
彼女の故郷なのだから、案外彼女みたいに気さくな人が多いのかもしれないなぁ、と考えて
「どういたしまして、なのかな。よくわかんないけど受け取っておくよ」
くすくすと、鈴が鳴るような綺麗な笑い声を出す。
「シーリーンみたいに楽しい人と一緒なら、なんだって美味しいしね。
そうだなぁ。ここだとソバとかどうだろう?」
なんて言うと、彼女の胸が自身の腕に当たり、少しだけ顔が赤くなる。
「のぼせたかな」とぼやいて、それから湯から上がるのだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からクルサオルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシーリーンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシャルティアさんが現れました。
■シャルティア > 人懐っこそうな子供が温泉に浸かっている。他には誰もいなさそうなとても広い露天の温泉。
まだ幼いようにも見える少年が一人、というのは少し危なっかしくも見える光景だが、少年はニコニコと明るい笑顔で足を大の字に伸ばし肩を揺らしている
「おーんせん。おーんせん。ぽかぽか♪ ひろびろ♪おーんせんっ♪」
顔をざぶんっと温泉にしずませ、泡をぶくぶく。 数秒後ざばーっと顔を出す。
何気のない遊びだが少年はとっても楽しそうだ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシャルティアさんが去りました。