2022/07/25 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフィアランさんが現れました。
フィアラン > こうして何の用事もなく王都をぶらつくのも久しぶりかもしれない。
日々の暑さに耐えきれぬ者は水遊場に向かい、汗を流そうとする者はこの水浴び場を訪れる。
女もまたその内の一人。数多あるうちの大浴場の中の一つ、そこをほぼ貸し切りのような状態にして入浴していた。
最も、本当に貸し切りにしているわけではないのでいつでも他の客は入ってこられる。

「はぁぁ………沁みるねぇ……」

肩まで丁度いい温度の湯に浸かり、頭を縁に凭せ掛けて寛ぐ。
両脚は気兼ねなく伸ばし切って、豊満な乳房がぷかぷかと浮き沈みしていた。
誰の目も気にすることのない空間。

「ま……たまの贅沢も悪くないよね」

ふ、と口許に微笑を浮かべる。
ほんのり染まった頬を緩ませ、片手でお湯を掬ってぱしゃぱしゃと顔にかけた。

「それにしても毎日暑いな。私もいい加減へばってしまいそうだ」

愚痴めいて呟きながら、視線は外気──露天へ続く扉の方を見遣る。

フィアラン > 「……さて。十分汗も流せたし、そろそろ上がるかな」

呟くと、ざばぁ、と湯を波立たせながらゆっくり立ち上がる。
踵を返し、大浴場の方へゆるりと消えていった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフィアランさんが去りました。