2022/07/07 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にティネさんが現れました。
ティネ > パタパタパタ……
どこからか迷い込んできたのだろうか、
一頭の蝶が、湯に浸かる少女の頭上を、鱗粉を散らしながら舞っている。

「うぁぁ~だって。おじさんくさ~い。ちっちゃいのに~」

その蝶はくすくすと笑うと、角の上に止まり、腰掛ける。
よく見ればそれは蝶ではなくて、蝶の羽根を生やした虫のように小さい少女だった。

「じつはおじさんだったりするの? な~んて」

フォイアルディア > 「――ん?」

ぱらりぱらりと。どことなく感じる粉っぽさ。そして、羽音。それに気付けば、自然と視線は頭上へと。
其処にいたのは――。

「んー? おじさんじゃあないよー。まぁ、おばさんではあるけどねー。年齢的に。こう見えてそろそろ60だからね~。」

事実。長寿だからこそ、まだ60でも肉体年齢は若々しいが――性格は僅かに老成気味。
故に、小さな少女からの軽口にそんな風に普通に、事実を織り交ぜて言葉を返し……。

「けど、言いたくならない?――うぁ~。とか、はふー。とか。なんかこう、お風呂入った時とかさ。……なんなら、君も入ってく? 桶にお湯張って、用意したげよっか。」
――と、頭を揺らし、角の上に座る小さな子に気付いてる素振りを見せて。

ティネ > 「60~!? 全然見えない。カンレキってやつじゃん!」

大げさに驚いた素振り。

「じゃあもうお孫さんとかいるの~?
 みんなきみみたいにちっちゃいのかな~
 今度紹介してよ~」

入ってく? と言われれば、入ってく!と返事をして、
角の少女の眼の前の湯面に、ぽちゃりと落ちる。

ぷか~と着衣のまま、気持ちよさそうにたゆたっている小さい蝶羽根の少女。
こいつに小さいなどと言われたくはないだろう。

「はふ~~~」

満悦の声。

フォイアルディア > 「まーねー。まぁ、さっき止まった角で分かるかと思うけど、我は魔物の血、入ってるから。
普通のおじいちゃんおばあちゃんとは違うんだけど、さ。

――ん?いないいない。そういう相手はいないねー。
一期一会でそういうことしても、其処までってのはないかなぁ……。

というか、責任持つような行為、するような人に見える~?」

ふわふわとした口調。そして、眠たげな伏し目がちな瞳が、ぽちゃんと湯面に落ちたのを見れば――。
ひゅんっ。と音を立てて振り切られる右手。其処から伸びるのは焔の鎖。
それは遠くにある木の桶を此方にふっとばし――彼女が沈まないように、ちゃぽんっ。とその身体ごとお湯を掬って見せる。絶妙な水嵩で。これで脱力しても沈まないわけだ。

「――ほら、言ってる。気持ちいいと出ちゃうよね、そういう声。」

ティネ > 「魔物か~。確かに魔物の人って、見た目より年齢あったりするよね……
 ボクはだいたい見た目通りですけどっ

 さ~どうかな~。責任持てなさそうな人のほうが、
 むしろぽこぽこ子供作ったりしてない?」

目にも留まらぬ速さで木桶が飛んできて、自分をすくい上げると、目を丸くする。

「うわ~すごいっ。今何やったの~!? これも魔物の力!?
 あ、ボクはティネ! 見ての通りの妖精だよ! 多分」

フォイアルディア > 「そうそう。長寿族だったり。魔物じゃなくても、エルフとかドワーフとかもそうだよねー。
外見は若々しくてもみたいな。……いや、ごめん。見た目通りって言われても小さくて、君の年齢がよくわからない……。」

伏し目がちな目を更に細め、小さい彼女の顔を見詰めてみる。
整った顔立ちだ。しかし、全体的に華奢。少しだけ推理する様子を見せ――。

「んー……14から16辺り? ……と。ま、そーね。君の言う通り。ヤりたい時にヤる。それもそれ。
我だってヤる時はヤるし。相手がそういう存在ならなおのことねー。」

―――相手が驚いている。

「ん?ただの焔の魔法。焔を硬質化させて、鎖にして、桶を引っ張ってきただけ。んー、どっちかっていうと魔物寄りじゃなくて、母親側……人間のチカラ。
……ティネ、ね。よろしく。我はルディ。本名は長いから、そう呼んでよ。」

ティネ > 「おっしい~。18です。多分」

さっきから自分のプロフィールの供述に微妙に自信がない。
眇めて見つめられたら、惚れるなよ~、なんてウィンクを飛ばしてみたりして。

「へえ! ほのおってそんなふうに使えるんだ。知らなかった、便利~。
 ボク妖精だけど、魔法はそんなに得意じゃないんだよね~

 ルディかあ! よろしくねっ」

友達の握手! とばかりに、見上げる相手に向けて手を伸ばしてみる。
握るにはちょっと小さすぎる手かもしれない。

フォイアルディア > 「多分かー。……なんか色々とありげね、君も。」

長寿族が自身の年齢が曖昧になるのはよくある話。
けれど、目の前の彼女はちょっとそれとは違う方向性に見える。
だからか、向ける目を僅かに細め、怪訝そうな表情を浮かべたが――。「惚れない惚れない」と手を軽く横に振って。

「一目惚れ。とかするほどのラブロマンスはもう50年前においてきたからねー。
 ……んー。多分、他の人はあんまり出来ないと思うよ。我は所謂、焔特化で。焔にいろんな属性が混ざってる感じだから、さ。

 はいはい。よろしく、ティネ――ん。」

流石に握ったら、自分の怪力では潰れてしまいそうな彼女の掌。
だからこそ、人差し指をぴっと伸ばし、その掌に逆に握らせてみせる。これもまた、友情の握手……だと思うので。

ティネ > 「わかる~? こう見えても波乱万丈な人生を送ってきてね~
 泣かせた男と女は星の数なんだよ……

 一目惚れするほど若くはないか……
 じゃあこれからゆっくり愛を育んでいかないとねっ」

ドヤ顔で言い放つ。
単にいい加減なだけかも……。

指を差し伸べられれば、意図を察して、その指先を両手でぎゅっと包む。

「ふふー! 友達友達っ」

人懐っこい笑顔。
シェイクハンドということで上下に振ろうとしているようだが
見た目通り全然力がないので、あんまり揺れないだろう……。

フォイアルディア > 「んー、わかるー。というか、いくら妖精族だからって、今みたいに軽ーく過ごし続けるとか、普通出来ないっしょ。
 ま、だから……色々と経験してきたんだろなーって。

 ……ま、そういう相手が出来たらだぁね。
 ここで割と長めに冒険者家業してるけど、そういうのってあんまりないしー?……ま、我が同じメンツとは長く付き合わないってのもあるんだけど、さ。」

自身の気質と、能力からか。複数PTで長くいることはないことを告げ――。
ドヤ顔を浮かべる相手の様子を見て、薄く微笑む。いい加減なだけかもしれないが、見ているこっちは、割と楽しい。

ぎゅっと握り締められる指先。其処から伝えるのは、普通よりも熱い体温。

「はいはい、ともだちともだち。――というか、ティネはさ。ここ、頻繁に入りに来るわけ?」

ふと、気になった事を人懐こい笑顔を浮かべる彼女に向けて見る。
揺れない指先を此方から軽く揺らし、握手の代わりにしてから。
――ふと気になった言葉の真意は、ここでは"そういうこと"がよくあるから。彼女のようないかにも弱い存在は、色々とあぶないのでは?と考えて。

ティネ > 「同じ相手とは長く付き合わない……
 そんな……ボクと愛が育まれる長期計画もないってこと!?」

握手していた両手を離して頬にあて、ガーンと驚く。
なんなら口でガーンと言う。

「ちょくちょく入りに来てるけど~? なんかいい加減な場所だから、ボクみたいなやつでも楽しめるし……
 ん? ひょっとして心配してくれてる? 愛だね……」

真意を完璧に汲み取った訳では無いが、ニヤ……と笑う。
運良くそういう目には遭っていないのか、遭っていても平気な顔をしているのか……

フォイアルディア > 「ガーンって言葉で言ってるの初めて見た。
 んー。付き合わないって言っても冒険とかのコト。普通に、一緒にお酒飲んだりはするし、遊びにいったりするし。
 なんなら、タイミング次第では数ヶ月置きぐらいに、一緒に冒険――いや、ティネは冒険とか無理かー。……なんかこう、吹けば飛ぶような感じするし。」

驚いてる素振りを見せる相手の掌から、するりと抜ける指先。
その行き先は彼女の頭。黄金色の髪の毛を指の腹で軽く撫でてみたり。
……眼の前の彼女に戦闘力があるとは思えないので、最後のは撤回した。

「いや、愛っていうか、死なないか心配なだけなんだけど。
 ほら、普通に。受け止めたら死ぬサイズでしょ、君。」

――妖精サイズ。普通の人間のサイズでさえ受け止めるのは難易度が高いと思って。
友人の命を心配するぐらいの友情は持ち合わせているのである。まる。

ティネ > 「あっそういうことか~ びっくりした……
 冒険いきた~い! 実質デートみたいなものじゃん」

屈託なく言い放つが、見立て通り戦闘能力はほぼないので、連れて行かないのが正解だろう。
指先が伸びてくれば、それに身を預けて、ん、と気持ちよさそうに撫でられる。
まるで警戒心というものがない。

「ん? あーーー。
 まあ、実は、何度か経験あるんですけど……
 結構なんとかなっているというか……
 案外……大丈夫なんだよね」

えへへ……と恥ずかしそうに目をそらす。
お互い何も具体的なことを言っていないが、大丈夫らしい。
本当に?

「ていうかそういうコミュニケーションはさー!
 挿れる以外の方法もいろいろありますしー!
 もー! 何言わせるのさー! セクハラ!」

ぺしぺしと掌でルディの指先を叩いている。

フォイアルディア > 「デートかはともかく……んー。おすすめはしないな。
 我の能力。さっきの通り、焔なんだけど。――割と範囲広いから。多分、危ないしー? ま、ご飯ぐらいならね。」

ということで、彼女を冒険に連れて行くつもりはない様子。
広範囲の火力。余波だけで目の前の少女がどうにかなってしまうのでは?と思うからこその。
擦る指先に伝わるのは、少しぼさぼさとした髪質。
けど、相手が心地よさそうにしてくれるなら、――まぁ、それでいいか、と。

「んー……なるほどね。
 ま、それを理解した上で来てるなら、我からはなんとも言わない、よ。
 納得した上で此処に来て……自分なりのコミュニケーションができてるってことじゃん。うん、ティネ。偉いねー。」

撫でる指先がぐりぐりと、ちょこっと頭皮を刺激するように。一応、褒めてる。
目をそらしてる最中もなでていたが、怒り始めた相手が、ぺちぺちと指先を叩いてきた。
それに合わせ、指先を引っ込め――。

「ま、ティネの言う通りだぁね。身体とか、口使ったり、とか。色々……は、ふ。
 さて、と。我は、そろそろ出よっかな。……ティネはどうする? 出るなら……牛乳とか奢ろっか?」

――多分、こんな時間に付き合ってくれたことへの感謝の気持ちを込めて。
ざばんっ……。と、しずくを飛び散らせながら身体を水面から出せば――。
眼の前にいる彼女に、引き締まった筋肉質な身体と、その股間に鎮座する、明らかに常人以上のサイズのものが見えるかもしれないけど、気にしない。

ティネ > 「え? なんで褒められてるんだろ……」

なんか褒められるようなこと言ったかな?
ちょっとバカにされているような……
でも撫でてくれるのはうれしいので気にしない。わーい。

「牛乳? 奢って奢って~~……
 ってうわあ!?」

思ったよりしっかりした腹筋……を吹き飛ばすインパクトの、それ。
このちび妖精の背丈なんか余裕で越えてるだろう。
それが真正面に現れたのだ。

「うわーすっごーーーい……お湯に隠れて見えなかった……
 さ、触っていい!?」

立派なもののすぐ前でブンブン飛び回りながら、なんか言ってる。

フォイアルディア > 「まー、色々な意味で。がんばってるねーって。頑張ってる若人には牛乳の一つでもおごりたくなるわけ。……んー……?」

――湯船から立ち上がった瞬間、相手が驚きの声を零した。
その視線の先には、自身のそれ。別に勃起などをしてるわけじゃない。
――が、萎えている状態でも普通の牡よりも一回り以上大きな、凶悪な存在。
その周りをふわふわと飛んでいる存在を、じーっと見詰めながら……。

「いや、ダメ。見るだけにしときなー。ほら、お風呂出たら身体拭いてあげるから。ふあぁ……」

――すでに眠気が勝っている様子。そのまま歩みを始めていた。
寝ぼけ始めてるので触っても別に怒ったりはしないし、牛乳も奢る。けど、多分しばらくしたら熟睡モードに入るに違いなく……。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフォイアルディアさんが去りました。
ティネ > 「え~~~っ……
 じゃあ、また今度ね~! おやすみなさ~い」

なかなか興味津々らしい。
大人しく牛乳を奢られて引き下がるけれども、
また触る機会を虎視眈々と狙うかもしれない。
まあまあスケベな妖精だから……

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からティネさんが去りました。