2022/06/02 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にハクさんが現れました。
ハク > 軽く鼻歌を歌いながら場内の露天湯コーナーをとことこと歩く。
先程まで壺湯を楽しんできたため、肌は湯に濡れしっとりとしている。
尾からも湯が滴り地面に水滴をこぼしながら、次に向かう先はまずは給水場。
軽く水を飲み、満足げに背筋を伸ばすと――

「サウナ、試してみるにござるかぁ」

尾をくねらせ、屋内の一角へ向かう。
そこはミストサウナと呼ばれる一室であり、あまり広くない室内に高温の蒸気が満ちているため、湯に浸からずとも全身あたたまるコトができる、と評判のものだ。
今まで未経験だったその部屋に入るために、まずはミストサウナ入り口の説明書きを読む。

「『以下に記載されている症状がある方はご遠慮ください。』
 ……ふむ、まぁそれがし問題ないにござるな。
 『中で気分が悪くなられた方は非常用ブザーを押してください。即座にミスト噴霧が停止し、救護員が駆けつけます。』
 なるほどにござる。
 『飲酒されている方はご遠慮ください。』
 そもそも酒飲んで風呂入るのは居ないにござろう。
 『貴金属を持ち込まないでください。火傷する可能性があります。』
 まぁ、それがし今はタオルしかない故問題ないにござるな。
 『横にある装置でミストに投入する薬液の変更ができます。現在は ミントハーブ になっています。』
 ふむ?なるほど、問題ないにござるな。……では、試してみるにござるか
 」

説明書きを読み終えた後、尾を揺らしながら扉を開く。
およそ10人程度しか入れなさそうな狭めの室内であるが、子供姿の状態であれば特に狭苦しさを感じるコトもないだろう。
若干薄暗く、またミスト濃度も濃いため中に何があるかあまり見えないが、少なくとも人の気配はない。
小さなタオルを頭に巻いただけの状態で、遠慮なくミストサウナ室に入って扉を閉める。
今回は薬液の変更は行っていないが、ここは九頭龍の水浴び場。勝手知ったる利用者であれば薬液設定の変更もまた自由にできることだろう。
そうとは知らず、ハクは小さなミストサウナ室の中で塩壺の塩を手にとり体に擦り付けはじめるのだった。

ハク > 「いやはや、これはまたいい気分でござるなぁ」

15分経ったタイミングで一度外に出て水を浴び、再度中に入って再び同じように熱気を浴びる。
繰り返すこと都度3度行うと満足してから少し長めにシャワーを浴びた。
すっかり満足した様子を見せると湯殿から脱衣所へと向かう。
どうやら気に入ったようで再度サウナ浴を考えているようだが……
ひとまずは水分補給と休憩と考えて外に出ていくのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からハクさんが去りました。