2022/05/15 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都マグメールの平民地区に存在する老舗の旅籠。
その名物は宿の名前の由来にもなっている、遠く九頭龍山脈から
魔導機械を用いてはるばる汲み上げているという温泉である。
宿泊客は勿論、日帰りの入浴客にも解放されている温泉は、
日々の疲れを癒そうとする人々に好評を博している。

「ふぅ、……いい湯だなぁ、っとくらぁ」

そんな宿名物の露天風呂に浸かるのは中年の冒険者。
少々音程の外れた感のある鼻歌を口ずさみながら透明な湯に
肩までを沈め、両手両足をだらしなく水中にて伸ばし切る。
ごつごつとした岩で作り上げられた混浴の露天風呂には、
彼以外の客の姿が見えず、事実上の貸切状態を存分に堪能していた。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 大きめの仕事も終え、少し懐に余裕がある。というわけでそれなりに有名な宿へ泊りに来た。
 そして今はそこの露天風呂。大きな風呂で背中を岩に預け堂々とつかる。

「たまにはこういうのも良いなぁ」

 あぁなんて声を漏らしながら浸かっているいるのは1人の男。鍛え上げられたそれに付随してつけられた傷は戦士であると如実に表している。
 一応タオルを巻いているのはこの時間は混浴だったから。時々入れ替わったりするとのことで一応巻いておいた。別に自分は気にしないのだが相手が気にする可能性は往々にしてあるからだ。
 酒などを飲みながら浸かるのお有りなのだが、今回は折角なので温泉だけを楽しむ。のんびりとした時間。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレシエルさんが現れました。
エレシエル > 冒険者として仕事が終わり、ルンルン気分。
久しぶりに温泉で日々の疲れを癒そうとやってきた女。
今の時間は混浴という文字を華麗にスルーして大きな布を身体に巻きつけ
露天風呂へとやってきて洗い場でササッと身体にお湯をかけて。

いざ、向かってみたら堂々と浸かってらっしゃる人影。

「…あらぁ」

勝手に驚いて目をまんまるにさせたらすすす、と近づいてみて
不躾に彼のお体を鑑賞してみる。
なかなかいい筋肉ですね、とかついている傷も筋肉によく映えている。
とか一人満足そうに頷いてニコニコ、不審者である。

「お隣よろしいですか?」

しゃがみ込んで、彼の頭に視線を合わせつつ声をかけてみる。

クレイ >  
 話しかけられそちらに軽く視線を向ける。見えたのはまだ若い女。ふむと頷いて。

「いいぞ。別に皆の風呂だしな」
 
 聞こえた声にそんな風に反応して少し左にズレる。別に広い風呂なんだしズレる必要はなかったかもしれないが何となくであった。
 それからニッと笑って。

「それにしても物好きだな姉ちゃんも。俺って服脱いでるとお世辞にも話しかけやすい雰囲気じゃないと思うぜ? 特に若い姉ちゃんからしてみればさ」

 こんな場でパッと見どうみても普通の職業ではない、ムキムキしてて傷があるような男に話しかけるのは中々に変わってるなと素直に思ったのでそんな事を言う。
 まぁ気味悪がられるよりは余程マシだが。

エレシエル > 頷いてくれて、更に左にもずれてもらった。
優しい人であると認識し、ニコニコ笑顔のまま彼の隣へとゆっくりとお邪魔する。

「ありがとうございます。
 お一人の時間お邪魔してすみません」

なんだか寛いでいる風であったのでお邪魔をしてしまったと思うけれど
一人で入るよりは二人の方が良いかな、と後に纏めた髪を気にしつつ肩まで浸かってため息のような深い息。
寛げているようだ。

「物好き…ですか? ああ、そのお体のことですか。
 これでも冒険者ですので特に気にしませんよ。むしろ触ってもよろしいですか? うふふ」

普通の職業の方ではないな、とは思ってしまうもののそれはそれということで
両手をワキワキしながら少しだけ迫ってみる。
引かれるであろうけれど、その時はその時と割り切っている迷惑女。

クレイ >  
「だから気にしねぇって。1人でゆっくりしたいなら最初から1人の風呂屋いくしな」

 1人を邪魔したなんて言う彼女にはそんなことを言って気にするなと言ってからそっちに目線を向けた。 
 しかしその後の相手の反応を見て思わずブハッと笑ってしまう。

「その手のタイプならたしかに見慣れてるかもな。冒険者の奴らもかなり鍛えてるし傷も絶えないだろうしな」

 いわゆる無法地帯である傭兵とは違う世界。それでもその実力の高さは認めている。
 そして左手をスッとお湯からだして。力を籠める。
 メキメキと膨れがあり大体倍くらいの太さに。

「別に触るくらい気にしやしねぇよ……てか、あれか。姉ちゃんも前衛か? なんとなく筋肉とかに興味持つのはそっちのイメージがある。もしくは治癒術士」

 流石に筋肉の付き方で相手の職業を見抜く事は出来ない為なんとなくイメージでそんなことを。
 

エレシエル > 「ふむ、それもそうですか。しつこくてすみません」

こういう性分でして、言葉を付け加えたら此方に向く視線
岩に凭れている身体のまま彼と視線があって、笑った彼に首を傾げた。
色々と自覚はない様子。

「ええ、私も…今は隠れてますが、傷は結構あります。
 その口ぶりからすると、近いご職業ですか? まぁまぁまぁ…すごく素敵です…」

もしや近いご職業です? また首を傾げて彼を見ていたら
徐に左手がお湯から上がって、みるみる倍位の大きさに変貌した。
それを見たらかしげていた首を戻して目をキラキラとさせて
ワキワキさせていた手がその左腕にそろそろと向かう。

「ふふふ、前衛に見えてしまうくらいの風格ですか?
 ですが残念、私は後衛で弓を専門としております
 貴方はバリバリの前衛って感じです。風格があります」

誰も風格とか言ってないけど勝手に脳内変換されて少し胸を張ってみる。
だが、すぐに筋肉もりもりの左腕をさわさわと触れて。ふぉー、と満足げである。

クレイ >  
 職業の話になれば少し笑って。

「ああ、近い近い。というか闇冒険者みたいな職業の傭兵さんだ」

 依頼を受けて動くという点ではどちらも変わらない。
 とはいえ、冒険者に比べれば色々とダーティな仕事も多いのは事実だろうし闇冒険者という表現はあながち間違いではないだろう。
 そしてバリバリの前衛と言われればフンと自慢げな顔を浮かべる。

「その通り、バリバリの前衛だ。二刀流剣士だからな。流石にここに剣は持ち込めてねぇけど……ふむ、弓兵」

 自分の知り合いだと弓兵というのはもうそれはゴツい大男のイメージがあったが、目の前の女性はそれどころか華奢にも見えてしまう。
 
「いやぁ、魔法とかでどうにでも出来ちまうし種族もあるしな。ウヒヒ、くすぐったい」

 サワサワとされれば何となくこそばゆいのでそんな風に言って。
 それから相手の腕を見て。

「チェンジだ、チェンジ。俺の知ってる弓兵とイメージが違いすぎるから興味沸いた、少し腕触らせろ」

 ほら出せ出せと急かすように。

エレシエル > 「ああ、傭兵さんでしたか。それでは、対人戦がメインですか」

傭兵と言えば、戦争で活躍しているイメージが勝手に有る。
冒険者や教師以外の仕事はあまり知らない女は目を瞬かせながら問い。
自慢げな顔を見るに、正解だったと嬉しそうに拳を握り。

「二刀流剣士ですか。二刀流は物凄く格好いいイメージがあります。
 一対多でも軽々さばけるような」

二刀流と言うだけあってもう片方の腕もさぞバランスよく筋肉がついているのだろうと
左腕をサワサワしつつ、視線は湯の中の右腕に注がれた。

「おや、ごめんなさい。素晴らしい筋肉でしたのでつい」

実際、彼の筋肉はギチギチに詰まっており、自分の筋肉では明らかに太刀打ち出来ないだろう
ぱっと手を離して、両手を上にした所で視線が腕へと向くので
両腕を下ろして湯の中に浸からせて少し恥ずかしげに視線をそらす。

「いやぁ…私の筋肉は貴方のと比べて貧弱ですし…ですが、触ったのに触らせないのはフェアではありませんね」

急かされると、自分は堂々と触っておいて恥ずかしそうに腕を差し出す。
触ってみれば、見かけによらずに筋肉が詰まっているのが分かるだろうか。

クレイ >  
「まぁたしかに戦争も多いな。つい昨日帰ってきた所だし。でも魔物退治とか、店の用心棒とかもするし、依頼があれば船守ったりもするぜ。まぁ俺の場合は傭兵ってより腕っぷしの強い何でも屋ってイメージのが近いかもしれねぇ」

 自分のイメージとしてはそっちの方が正解に近い。まぁ実際戦争帰りなのだから何とも言えないわけだが。
 さて、話題が剣技に移れば肩をすくめて。

「代わりにサシになると1本の奴相手に苦戦するけどな。それをカバーできるくらい鍛えないとってやった結果がこれよ」

 防御に秀でている一方、1撃が軽くなったりしやすい二刀流は正面戦では1刀流に負けることも多い。では2倍鍛えてしまえば良いの理論だった。
 そして出された手を軽く揉むように触れて。

「ふむ……なるほどな、たしかに見た目以上にしっかり詰まってる。あれだな、堅い筋肉じゃなくて柔らかい筋肉だ」

 実際優れた筋肉というのは柔らかい事が多いという。あれが本当ならば彼女の持っている物は非常に優れた筋肉という事になる。
 とひとしきり揉んでから手を放して。

「いや悪かった。でも残念だな、冒険者って事は仕事を一緒する機会はほとんどなさそうだ。姉ちゃんみたいに良い筋肉した奴が一緒なら楽なんだけどなぁ」