2022/04/03 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
■リス > 九頭龍の水浴び場、ふたなりの浴場。
本日の温泉は、ミルク風呂で、この国にでは一般的な形の温泉であった。
ちゃポーンという音が、温泉に日惹き渡るのだけど、なんでこんな音が響き渡るのかしら、と裸の少女は考える。
お風呂の中に、肩までゆっくり浸かり、白いお湯に身を湯だ出る肌も白く、きめ細やかな人の肌。
紅い唇は、はふ、と熱を逃がす様にと息を吐き出しつつ、少女はのんびりとした所作のままに、湯煙の中を見渡す。
温泉は、浴場は今回も広く、海原を連想させるような広さ。
見える場所はという所なのだ、この国の一般的な温泉の形は。
魔術って、凄い物ね、と、しみじみ関心をしながら、ゆるり、と手を自分のお湯に掛けるように動かして。
「今日は……予想外だったわぁ。」
今日はもう少しばかり色々と予定が詰まり、忙しい筈だったのだけれども。
あれよあれよと予定外の勢いで予定が熟せてしまい、思った以上に早く戻ってこれてしまった。
手持無沙汰というか、何と言うか、ついついいつも通う温泉に足を運んでお風呂で一息。
疲れた体に染み渡るお湯の感触に、あぁ、生き返るぅ、なんて呟いて見せ。
視線をクルリと見まわしてみる。
こう、ワンダリング可愛い子的なのはないのだろうか、とか。
美しい人、でもいいのだけども。
少女は、ちゃぷり、とかけ湯をして、その乳房をプルン、と震わせた。
■リス > 温泉のお湯に体を預けて、お風呂の縁に体をゆったりと背中を預けた様子で、はふぅ、ともう一度吐息を一つ。
お風呂のお湯は、体に浮力感を与えてくれて、だからこそ、楽になる。
これでも、其れなりにポチャッとしている肉体だから、鈍重な肉体でもあるのだから。
嫁達とか、すらっとした人たちを見ると凄く羨ましく感じるのである。
「だから、なのかも。」
ふと思うのだけれど、ゼナも、ラミスは、筋肉質というか、腹筋が割れているカッコいい系。
アラミルは、女性的ですらっとしてとても、美人。
自分が、持っていないものを持つ美人が多いなぁ、と思う。
でも、自分がない物を持つから羨ましいのと、愛おしく感じるものなのね、と。
フェチかも知れないわ、と思うのだけど、まあ、この国の中ではどこでもある思考だと思うし。
まあ、それはそれで、と思わなくもないのである。
とは言え、誰も此方に来る気配のない温泉、一人はちょっと寂しいので。
こう、お話相手でもいないかしら、と考えなくもない。
少し、動いてみようかしら、丁度いいから水風呂で、体を少し引き締めよう。
と、じゃぶじゃぶ、とお湯を揺らしながら、お風呂を進む。
■リス > じゃばりじゃばり、とお湯を掻き分けて移動していけば、その先に見えてくる水風呂。
そして、その隣に見えるのは、サウナ。
「そう言えば、サウナか……。」
余り、サウナを使った記憶はない、流石に、人竜であるリスは、熱などに関しては人よりもとても、耐性がある。
なので、意味がないのだろうか?と思って、あまり入って居なかった。
しかし、ふと考えてみれば、自分の師匠であるミリーディアならどう考えるだろうか。
何も体験せずに、決めるのは良くないというだろうか、それとも、情報収集をしっかりすれば、体験は必要ないと考えるか。
どっちで考えるのだろうか、と考えてみれば、すこし好奇心が沸いてきた。
人竜の自分は、サウナに入ってみたら、どうなるのだろうか。
流石に倒れたりはしないだろうし、人と同じような生き方をしているのだ。
「おじゃましまーす……。」
と、先に誰かいたら、それはそれで、なので、ちゃんとあいさつしながら、サウナの中へ。
サウナルームの中は、とても熱くて、そして、蒸気がすごかった。
ど真ん中にある、意志が真っ赤に燃えている台、熱を巻き地足しているのはあれなのね、と思い。
氣で作られている部屋、濡れたタオルが敷かれているベンチ。
それらを見ながら、そそくさ、と扉を閉めて、中に入り、ベンチに腰を掛ける。
「ぁ。」
蒸し暑い、というのだろう、全身を包み込む熱気。
むわっとしているその空気を感じて、肌から汗が滲みだしていて。
その感覚に少し驚きつつ、自分の手を、足を、汗を掻く肌を眺める。
■リス > 全身を包み込む熱気は、じりじりと自分の体を温める。
温泉などとは違う感覚であり、汗がたっぷりと出ているのが判るのだ
そんな様子を、自分を見ながらも、フェロモン漏れてるのかしら、とか、どんだけ汗が出るのかしら、とそんな感想。
全身からあふれる汗、額に滲む汗をぬぐうように頭を擦って、ふぅぅ、と大きく長く吐息を吐き出す。
しばしの間、慣れぬ熱さを耐えるように座っていたのだけれども、そろそろいいか、と頷いて立ち上がる。
「それでは、お先に失礼しますわ。」
先に居たお客さん、知らない人だったのと、余り食指が沸かなかったのもあるので、声は掛けて居なかった。
しかし、挨拶は礼儀なので、ペコリ、とお辞儀をしてから、扉に手を掛けて、去って行く。
その後に、ロウリュという、サウナのチョットしたイベントがあったのだけれども、それを知らぬままに。
少女は、サウナを出て、水風呂で体を冷やしたのちに。
脱衣所に戻り、着替えて家に帰るのだった―――
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。