2022/02/26 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にプリシアさんが現れました。
プリシア > 最近は学院のお友達と遊び回る毎日で。
此の九頭龍の水浴び場にも時々一緒に遊びに来ている。
そして、今日も仲の良いお友達と共に姿を現した。

そうはいっても、此の小柄な少女は遊び回る依りも、こうした場所では寛いでいたい派で。
はしゃぎ回るお友達を遠目に、外の景色を楽しむ為に露天風呂に入るのだが。

タオルを傍らに肩までお湯に浸かる。
壁に背を預けて、足を投げ出す様にして寛いでいた。
因みに翼は小さく折り畳んで背を預けるのには邪魔に為らない様に。
尻尾はお湯に浸かっているので見えないが、頭の上に二つのお団子で纏めた髪の間から覗く角が、彼女がドラゴンで在ると解らせてしまっているのだけれども。
略常連と為っているからか、其処迄周囲の注目を浴びる事も無くなっていた。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 音程と調子の外れたご機嫌な鼻歌を洩らしながら露天風呂へと足を踏み入れる中年冒険者。
身体に刻み込まれた大小様々な傷に温泉の湯が良いという名目の下、
足繁く、この旅籠へと足を運んでいるのだが、実際の目的は当然、別にある。
少女と同様、常連である彼の目的は、密かに囁かれる黒い噂の方であり、
手拭いで前を隠しながら、露天風呂内を見渡せば、獲物を狩る肉食獣のように
三白眼の双眸を細め、だが、少ない先客の姿に気付けば、瞬きしながら表情を和らげるのだった。

「やぁ、プリシアちゃん。此処で逢うのは久々だな。
 今日もお友達と一緒に遊びに来てるのかい?」

親しげに温泉に浸かる童女に声を掛けると手拭いを頭に置きながら、
何の躊躇も遠慮もなく、自身も湯の中へと足から身体を潜らせて、
相手の隣りへと腰掛けながら両手両足を大きく伸ばせば、ふぅ、と大きな吐息を洩らして。

プリシア > そもそも注目を浴びていても其れに気付いていなかったのもある。
だから彼女にとっては大した変化と云う訳でもないのだが。
其の変化は考え方次第ではとても大きなものだっただろう。
小さくともドラゴン、其の存在が普通に受け入れられているのだから。

そんな少女へと掛けられる声に、寛いだ姿勢の侭で其方に眼を向ける。
其の声は聞き覚えの在ったものだし、其の声の主も見覚えの在るものだった。

「あ、トーラスおじさん、おひさしぶり…なのかな?
うん、プリシアね、お友達と一緒、なの」

ニコッと笑顔を浮かべ乍、隣に浸かり腰掛ける男性を見上げる。
そして一緒に来たお友達はあっちだよ、と指差して伝えるのだった。

トーラス > 中年冒険者と幼さ残る童女。
傍から見れば事案ものの組み合わせであるが、
幾度も顔を合わせて言葉も交わして、顔馴染みの間柄。
寛いだ様子の少女が屈託のない笑顔を向けれくれば、
その頬傷を歪ませながら、彼の方も微笑みを返す程の仲良しである。

「前に会ったのは、学院内だったかな。
 そっか、相変わらず、お友達と仲が良いようで何よりだ。」

彼女が指を差す方角に目を凝らせば、はしゃぎ廻る子供達の姿が視界に映る。
迷惑極まりないかも知れないが、子供のやる事に目くじらを立てる大人も少なく。
そんな子供らしい少女達と露天風呂で寛ぐ彼女の落ち着きの対比に口端を緩め。

「ははっ、プリシアちゃんは独りで温泉かぁ。流石、大人だねぇ。
 ……なぁ、プリシアちゃん。おじさんは、今日、泊りでさ。
 部屋を取っているから、一緒にそっちで遊ばないかい?」

湯の中でそっと彼女の尻尾に手を伸ばすと、表面を軽く撫でながら囁き声を耳元に残して。

プリシア > 其の眼を覗き込まれなければ、其の小さな少女にドラゴンとしての特徴が見受けられなければ。
同じ黒い髪の2人は似てない親子、としても見られたのかもしれないが。
常連の客や2人を知る誰かが居たなら、確かにそうした組み合わせと思われるかもしれないだろう。

「え、っと……だった、かな?
うん、みんな、仲良し、なの」

其れなりに通い慣れた温泉、お友達も怒られる程の無茶はしていない。
例え文句が出様とも、周りに窘められる事と為るか。
そんなお友達の事を伝える小さな少女は何処か誇らしげにしているのだった。

「えっとね、プリシア、こうしてる方が良いの。
追いかけっことか、ちょっと、苦手だから…
トーラスおじさん、お泊まり、なの?
うーん…っ、あ…えっと…あのね…」

ドラゴンだからと身体能力の全てが高水準という訳ではない。
ちょっと困った様な表情を浮かべ乍そう伝え、男性の言葉に小さく首を傾げるも。
其の手が尻尾に触れて撫で回され、耳元への囁きを与えられれば、ピクンッと身を震わせてしまい。
少しばかり考える様な仕草をした後に小さく頷いてみせる。

トーラス > 彼女が頷く様子を見せれば、口端を緩めてほくそ笑み。
少女と共に湯から上がると、その細い腰に片手を廻して
身を寄り添わせながら脱衣場へと姿を消して――――。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からプリシアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフェリーチェさんが現れました。
フェリーチェ > 多種多様な湯が楽しめるという宣伝文句に嘘はなかった。
そう心のなかで評したのは、最近色々とあった疲れを癒そうと宿に一泊中の少女である。

真っ白い薄手の浴衣を羽織ったような湯衣姿で踏み入れた場所は、自然の谷底をほぼそのまま利用した温泉。
少女の背丈を超える岩がそこかしこに立ち並び、周囲を囲う崖からは小規模の滝がいくつも流れ込んでいる。
滝によって生じた湯気と飛沫で10m先さえぼやけるモヤが掛かった光景は、幻想的とさえ言える。

そして、自然の風景ばかりでなく温泉施設としても上等なものだった。
華奢な裸足が傷つかないくらいまで削り丸められた岩場は、しっとりと濡れて温泉の暖かさを伝えてくる。
ブドウの房みたいに連なった多数の小池が小区画の湯船となっている。
それぞれの湯船に勢いよく湯が流れ込んでは戻り、それはまるで天然のジャグジーである。

湯衣をたくし上げた少女は、まずは一つの湯船の縁に腰掛けて足湯の要領で温泉に脹脛までを浸ける。
小さな泡と共に緩やかなお湯の流れを感じていると、少女の口から無意識の溜め息が溢れる。

フェリーチェ > じっくりと足を温めたら、次は掛け湯。
手でお湯を掬って、膝、下腹部、お腹全体、胸元、それから肩まで。
白い肌は薄っすらと桃色に移ろい、お湯を吸った湯衣が張り付いて控えめな凹凸も見えてくる。
線が細く局所的には目立たないまでも、まだ幼くわずかに出っ張る下腹や膨らみかけの胸の小山は分かるくらいに……。
無毛の割れ目はたくし上げた湯衣の厚みのおかげで辛うじて見えない。
それから、下腹部には加護の文様もうっすら透けて、白い湯衣越しには薄い水色の様相。

岩と霧のおかげで開放感が有りながらも通常の露天風呂より目隠しが多く、その姿が気になることはない。
なんなら上機嫌の少女は、鼻歌まで歌い出す始末。

「るるるー★〜〜〜〜……ーーっ〜〜〜■△★〜〜♪
 らんららふふ〜んーーーーー〜〜♪」

温泉の滝が飛沫を上げる音に、少女のソプラノがBGMとして加わる。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタマモさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイリヤさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイリヤさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタマモさんが去りました。
フェリーチェ > なんやかんやで、じっくりと温泉休暇を楽しんだ少女は、ほろ酔いのよな気分で宿へと戻っていく。
明日からは心機一転、商売も目的も気持ちを新たに邁進することだろう。
【フェードアウト】

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフェリーチェさんが去りました。