2022/02/10 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > ちゃぷーん、ちゃぷーん。
 九頭龍温泉郷に有る、温泉のお湯が揺れる音がする。
 とても、とても広い温泉は、其れこそ果てがなさそうな、そんな広い場所、湯船につかっているものの、視線を巡らせて、果てが見えない。
 魔術で、空間を広げていると聞くのだけど、どれだけの広さになっているのだろう、少女は考える。
 店を外から見れば、普通の温泉宿という程度の大きさの場所だけども。
 然して、中に入れば、こんな風に広く、大きくて、トゥルネソルドラゴンの、本当の姿でも、何匹でも入れるのではないだろうか。
 白い肌にお湯を掛けて、ふぁぁ、と軽く欠伸を零し、目の端に涙を浮かばせて少女は再度考える。
 んー、と大きく伸びをする少女、ぶるぶると震えれば、其れなりに自慢のお胸がプルンと震えて、ちゃぷーんと、揺れる。
 今日も、少女はお気に入りの温泉宿に入って、温泉でのんびり。
 これで、一人でなければ万歳、なのだけども。

「それはそれで、贅沢……なの、かしら。」

 幸せな時間、一人の時間。
 誰かと享受して、のんびりお話をしたり。
 誰かと一緒に、エロエロしたり、そんな風に居られたらいいなぁ、と。
 その願望/欲望が、少女に、性交許可された場所に足を運ばせる。
 獣(どらごん)は、じーっと、誰かいないかなーと、獲物を探すのでした。

リス > 魔法で作られた空間だから、か。それとも、何らかの魔術を掛けられているのか、判らないが。
 少女の目には、竜の目にも、この湯気の先が見通せなくて、だから、誰もいないのか、誰かいるのか判らない。
 それはそれで、判らないという状況は、どきどきわくわくさせてくれる。
 多分、こんな空間だからこそ、隣でずこばこしていても、気が付かないのかもしれない。
 大広間に見えて、個室、のような場所なのかもしれないわね、と少女は考える。

「―――何か、商売で、使えるのかも。」

 ふむ?と少女は、思考を滑らせる。
 例えば、商売とかでは、秘密の会合をする必要が出ることもあるだろう。
 商品の値段を決めたりするのとか、お客さんと秘密の取引―――とか。
 寧ろ、そう言う場所を貸すという名の、サービスもあるだろう。
 空間を切り取って作る空間を貸すというのも良い。
 ドラゴン急便のように、速度で時間を短縮するというサービスもあるのだから。
 良いかもしれないわね、と、秘密の空間のサービス。

「それはそれとして。」

 だれかこないかなー?もう一度、少女はむう、と目を細めて、周囲を確認する。
 せめて、誰か来て欲しいなー?と願いを込めて。

リス > ちゃぷん、ちゃぷり、白い肌に、お湯を掛けて、己の肌に暖かなお湯で身を温める。
 温泉の中で、長く入っているのだから、白い肌もほんのりと桜色に染まって来ている。
 はふぅ、と吐息を吐き出して、肌に、体に溜まってきている熱を吐き出し、少女は汗を滲ませていく。
 汗をたっぷり、以上温泉に注いだら、ドラゴン出汁の温泉が出来上がってしまうのかもしれないわ、と、少女はお湯を眺める。
 温泉に、たっぷり以上のドラゴン出汁を滲ませたら、この温泉どうなるのかしら、とか思う。

「―――うーん……?面白いこと、になります?」

 でも、そうなると、温泉は、どうなるのかしら、とか。
 食べ物になる積りはないけれど、どうなるのかしら、という好奇心が出てくる。
 じぃ、と温泉を眺める。たっぷりと、汗をにじませた温泉のお湯。
 そう言えば、元々の温泉の湯質は、なんだったのだろうか、と、首を傾いだ。
 気にしてなかったわ、と、視線をきょろきょろ、湯質は何処だっただろうか。
 見つからない、見えない、うーん?と少女、悩んだ。
 ま、一か、と思考を辞めて、温泉をゆっくり堪能することにする。した。