2022/01/02 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > ちゃぷーん、ちゃぷーん。温泉の中に、響き渡る音。温泉のお湯が流れる音がする。
 今日は、静かだなぁ、と、少女は思うのだけども、それはそれで仕方のない。
 
 こういう場所は、にぎやかな人、そうでない日の差が激しいもので、今日は人が少なめなようだ。
 だからこそ、一人で大きなお風呂を独り占めと言わんばかりに、両手両足を伸ばして、ゆっくりできるモノだと思う。
 今日のお湯は、ラベンダーの匂いがする、温泉のお湯だ。
 とても落ち着く匂いで、良い匂いね、なんて思いながら、紫色の湯を自分の体に掛ける。
 白い肌は、其れなりに温まっているようでほんのりと紅くなっているのが見える。
 ふふ、と楽しそうに笑いながら、誰かこないかしら?なんて、淡い期待を胸にして。
 ちゃぷり、ちゃぷり、とお湯を体に掛けて肌を温める。

リス > 人の少ない温泉……だからこそ、誰かが来れば直ぐにわかるとおもう。
 とは言え、一人でいるのは寂しいので、誰かしらと話をしたりしたい所。
 周囲を見回してみるけれど誰もいないし、何処かに移動したほうがいいかしら、とか、考えてはみるのだけども。
 会話が出来そうな相手は見つからなくて。

「しーん……な状況、ね。」

 ふむ、と小さく息を吐き出して見せる少女。
 もう少し待ってから、お風呂から出ていこうかしらね、と考え、時計を見やる。
 もう少し、にどれだけの時間にしようかしら。
 ちゃぷり、ちゃぷり、肌にお湯を掛けて身を揺らして。
 うーむん、と悩む少女。

「よし。」

 もう少しはもう少し、気分がそう言う風になったら上がりましょ。
 という、そんな結論にたどり着くのだった。

リス > 「よし、今日は、そろそろ上がりましょうか。」

 のんびりお風呂に入っていたが、特に誰か来るような様子もない。
 あまり長くお風呂に入っていても、体が茹ってしまうので、上がる事にしないといけない。
 今日は一人きりで、お風呂に入る羽目になったが、仕方のない事になる。
 こういう事も良くあるし、それを気にしてもしょうがないのだ。

 ざばり、と音を立ててお風呂から出て。
 そして、のんびりした足取りで、脱衣所へと歩いていって。
 体を綺麗に吹いて。
 さっぱりとしてから少女は、そのまま温泉から出て、家路に戻るのだった―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。