2021/12/28 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアークさんが現れました。
■アーク > 広い露天風呂。
冷えた空気に濃くなる湯気のヴェール越しでもその青空はどこまでも広がっており、解放感にあふれている。
そんな解放感と湯の温かさにつかりながらやや粘度の高いとろりとした湯の肌触りを楽しみつつ四肢を伸ばしぽけーっとしている。
「んぅぅーー 気持ちいい…」
等とつぶやきながらぽやぽやのんびりとしたひと時を楽しんでいる。
■アーク > 少しとろみの有る湯、温泉の外に出ている少年の細い首筋に湯を刷り込もうと小さな手のひらに溜めてからすりと自身の首筋を撫でる。
首筋から湯あみ服の上から肩腕先と滑らせ、手を組み伸びをしながら背中側の岩に体をあずけ視界いっぱいの空と湯気、雲を眺めている。
そんな少年は隙だらけで特に周囲に気を配ってもいないため、誰かが来てもすぐには気づかないだろう。
■アーク > そうして少年はしばらくのんびりとしたひと時を過ごしていった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアークさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリスさんが現れました。
■リス > 年の暮れも近い最近の話、久しぶりに家族と一緒に、九頭龍の水浴び場にやってきた少女。
とは言え、気性も気分も様々な彼女達なので、自由行動にして、後で落ち合ってお風呂に入りましょう、と伝える。
そしたら、全員思い思いのお風呂に行くのが見えた。
普段から一緒にいるからと、連れ立っていく子もいれば、ふだん一緒に居ないから、と、連れ立っていく子もいるし。
一人が良いから、と一人で去っていく子もいた。
そして気が付いたことに。
「ぽつーん……。」
自分一人が取り残されている事実。
後で合流するからと言う事なのだろう、多分。
まあ、良いか、と気を取り直すことにした、お風呂の時間は有限だし、後で集合するから、その時でも良い。
心配な子には、母親が付き添って居るだろうしと。
なので、一人でお風呂を楽しむことに決めた。
ナンパでもしちゃおうかしらね、と思うのがリスのリスたるゆえんでもあるが。
ぽてりぽてりと歩き、最初のお風呂はどれにしようか、と廊下を進む。
■リス > ぽてぽて、とことこり、少女は、きょろきょろ、と空色の目を右に左に。
よくこの温泉を使っているから、どのお風呂も目新しさは覚えない―――のではなかった。
毎回お風呂が違うのがこの温泉の凄い所だ、毎回来ても、毎回違う。
そして、足を止めたのは、一つの大浴場で、檜の間と書いてある、そして、そのお風呂からの匂いが、他のと違った。
初めて嗅いだような匂いで興味が沸いたので、温泉の説明書きを読むことにする。
「ヨウ素、温泉……?」
初めて見る温泉の湯質だ、そんなものもあるのね、と新しい物が好きな少女は其処にしてみることにした。
和風の、横開きの扉を開いて脱衣所に入り、服を脱いで裸に。
そして、温泉の浴場へと到着すると、目を見開いた。
「わぁ……。」
なんか、黄色い温泉だった。これが、ヨウ素、という物の温泉らしい、説明書きに有った。
ヨウ素、というのは良く判らないが、錬金術師が使う薬剤らしい。
健康にいいし、飲むこともできるようだ。
入る為のお風呂の脇に、飲む様に、水差し入れられている温泉もあるようで。
面白そうね、と思いながら、少女は体を洗い、汚れを落としてから、タオルで、身を隠しつつお風呂に近づく。
温泉に足を入れると、本当に黄色いけれど、色が移るわけではなさそうで。タオルは頭に移動して、髪の毛が濡れないように巻きつつ。
お風呂に肩まで浸かっていく。
■リス > ちゃぷん、ちゃぷん、とお湯を体に掛ける。白い肌に黄色いお湯を掛けて、自分の体を温める。
黄色いお風呂は、汗を流して、そのまま湯船に堕ちて往く。
温かいお風呂で、全身をのびのびと、足を延ばして、湯船の縁に体を預ける。
ぷかり、ぷかりと、胸がお湯に浮かんで、普段感じている重さが無くなって、楽になったわ、なんて小さく笑う。
ふと、視線をあげると、壁に掛けられている時計が目に入る。
「あ。もうこんな時間、なのね。」
そろそろ集合時間になる事を知った。
行かないといけないわね、と立ち上がると、ざばり、とお湯が流れる。
集合場所は近いけれど、先に動かないといけないから、と。
脱衣所にあるタオルで体をふいて、服を見に付けて。
ネックレスと、指輪を身に着ける。
「まずはご飯にして、その後に、皆でお風呂、で良いかしら。」
この後の計画を考えながら少女は、去っていく―――。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリスさんが去りました。