2021/12/18 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイレーネさんが現れました。
イレーネ > 「さ、む~い……!けど慌てて入ると大変なのよね、うん、知ってる」

屋根付き半露天の、岩造りのお風呂場。白く綺麗な濁り湯が寒空の下で素敵に見える。身体にそのまま入浴する用の布は巻いているけれど、それ一枚で寒くないような時期ではない。
気持ち的には飛び込みたいぐらいだったけれど、そこは流石に子供でもあるまいし。着替えている間に冷えた身体で湯に入るのはそもそも色々と危ないのも知っている。
湯船の側に木製の手桶を見つければ、暫し丁寧にかかり湯を済ませ、熱すぎない適度な感じか確かめつつ、そっと足先から湯船に通していく。

「はぅ、いたた――やっぱり、最初は痛いのよね……これだけちょっと苦手」

冷えた身体を湯につけると、熱で痛いように感じる。身体が慣れてくるまでのそれは、どうにも苦手だったりもして。

イレーネ > 痛い、と言うのも本当は少し違うのかもしれないが、口から出る言葉はどうしても痛い、になる。ピリピリした刺激がじわじわ肌を通して広がって行くのを、暫し小刻みに身体を震えさせて我慢しているような格好になる。

次第に身体が熱に慣れてくれば、ようやくゆっくりと身体を伸ばして落ち着かせ。それでやっと一息。
ほんのり幸せそうに頬を緩めるも、ふと何か思い出したように身体に巻かれた布を気にする様子。

「……ん、やっぱりちょっと、これ一枚だと不安だけど。長物持ち込むわけにもいかないし、ね」

なんとなく、よからぬ噂のある施設なのは、聞いている。とは言え、他にぱっと思いつく大きなお風呂が無くて、冷えた身体に背に腹かえられぬと言う感じで訪れたのだが。
女湯、の看板もしっかり確認したけれど、それすらアテにならない時もあるらしい、と言うならば、気持ち的には剣の一本ぐらい側に置いておきたいような。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にトワさんが現れました。
トワ > 露天になった風呂の奥、岩の影から何やら水音がして。

「ん、誰か入って来たのかな」

そんな声がした後、ぱしゃぱしゃと小さくお湯をかき分けるような音が少し響き。

「こんばんは…?」

驚いた顔で挨拶してきたの、以前雨の日に出会った青年。
股間を手ぬぐいで隠し、服の上からは判らなかったが、予想以上に引き締まった体を晒しながら。あれ?という疑問の顔でイレーネを見つめ。

「申し訳ない、こちら男湯だったと思うのだけど?」

困惑した顔と声に、嘘は言ってない様に思える。

イレーネ > だいぶ湯に慣れてぼんやりしはじめた頃。ふと、人の声がして。半ば頭を使うのを止めていたタイミングだったせいか、どういう声だったまで考えが回らずに。
少し身体を起こすようにして声の方をなんとなく見れば、あ、見た覚えのある顔。なぁんだ、と一度安心しかけるも。

「あれ?――う、ひゃぁ?」

次に頭に浮かんだのは、ここが風呂だと言うことだ。驚いたような慌てたような、変な声が漏れた。何故か語尾が疑問形のように上がったのは、単に状況が飲み込めていないからだったろうか。
湯船の中で咄嗟に腕で身体を隠すけど、そもそも濁り湯だったから意味がない。

「……え、えぇっと……お、女湯だったのよ、うん、あたしが入った時は――」

知った人物だったこともあり、相手が嘘を言っているとは思わなかったし、こちらも嘘ではない。ああ、なるほどこういう事か、と色々聞いていた噂の一部を垣間見た気分で、頬を掻く。

トワ > 「ん……あぁ、誰かと思ったらイレーネか、あ、すまない」

慌てた様子のイレーネを確認し、即座に反転し、体を湯に沈める。
濁り湯のおかげで男の体はほぼ隠される。

「んん、時間…いや、あー…俺が入ったのはあっちの奥の入り口だったんだが、イレーネはどこから?」

男が示すのは岩の奥の方向で、見えにくいが出入り口があるように見える。
イレーネを見ない様に気を付けながら、手ぬぐいを軽く絞り、自分の肩に掛け。
流石に予想外だな、と小さく呟く。

イレーネ > 「ううん、大丈夫。だいぶ油断してただけだし……」

すぐ後ろを向いてくれるのを、気の遣える人、なんて思いながらついまじまじと見てしまうけれど、それもよく考えたら手ぬぐいで隠されてはいるけれど、他は素肌そのままで。うわうわ、とまた勝手に少し慌てて湯の中でわたわたしながら。

「あ、えっと。あたしは逆側だったけど――ここの温泉宿って、そういうこと、わざとやったりする事があるらしいのよね……それでちょっと不安ではあったんだけど」

早速やられたけれど、知っている人でよかった、とそこは一安心して。流石に完全に落ち着けるわけではないけれど、ひとまず湯の中にいるぐらいはしてても大丈夫そう、と力を抜いて。

トワ > 「いや、こっちも普通に男湯だと思って、声かけた感じだったから」

濁り湯で見えなかった…いや、逆に見えずに濡れた布が見えるのはある意味で男性に対しては中々効果の高い物で。
驚きと、少し得したような気分を持ちながら、頭を下げる。

「確かにそういう事するっていう話は聞くが、此処の場合は元々そういう作りな可能性もあるからな…普通の温泉なんかでも偶に出入り口別な混浴とかあるし」

苦笑しながら、そんな話をしつつ。手ぬぐいで額を拭う。

「しかし、透明な薔薇、だったか…そっちには風呂とかなかったのか?…ちなみに俺は用意が面倒だったんで、此処に来たんだが」

イレーネ > 言われてみれば、同じ入り口ですり替わったわけでもないし、奥で一緒だっただけかもしれないし。それはそれでこの先混浴とか書いておいてほしい、そんな看板はなかったはずなのに、なんて今更考えても仕方がない。

「あ、お店の方?……自宅も兼ねてるから小さいのはあるんだけど。寒い!お風呂入りたい!って言う時って、なんかこう大きいお風呂で思い切り足伸ばしたくならない?」

湯の中で伸ばした両足を、湯面を荒れさせない程度にゆっくりと、ゆらゆら動かして。
問いかけつつ相手を見れば、ああ、と一つ思い浮かんで、言葉を続ける。

「後ろ、向いてなくていいよ?……このお湯なら殆ど見えないし、なんか後ろ向きなままなのも、話すのにはちょっと寂しいし」

トワ > 「あぁ、なんとなくわかるな…家に風呂があるだけでも贅沢なんだが、結構小さいからな」

一人暮らしの家だけにそう大きなサイズではなく…とはいえ食べ物を扱う商売柄、風呂などで体を清める必要は高く。
結果、こういった場所やらを使う訳だがと、苦笑。

「それじゃ、失礼して…んー、さっきはちらっとしか見えなかったが…微妙に目の毒だな、保養でもあるんだが」

ばしゃりと音を立ててイレーネに向き直り、そう呟きながら苦笑する。
濡れた一枚布、濡れた髪など、男性を誘惑する要素が多い、その姿はとても魅力的に映るもので。
先日の雨の日と違い、これはこれで、と思ってしまう。

イレーネ > 「お風呂って贅沢品なのよね、わりと。あるのに慣れちゃうと忘れがちだけど……あたしのとこは、オーナーがお風呂ぐらい女の子なら欲しいでしょ、って用意してくれたから助かってるけど」

相手の方にも風呂はあるらしいと聞くが、体格的にもずっと狭く感じそう、なんて考える。
此方を向くのを見れば、やはり自分とは体つきからして全然違う。やっぱり男の人なんだなぁ、と思うと、なんだかまた少し恥ずかしくなってくる気がして。
続く言葉に、うん?と首を傾げるけれど、その意味まで頭に入ってきた頃にはほんのり頬を染め、少し目を逸して。

「あー……そういうの、言っちゃうんだぁ、トワさんも結構そういうの期待するのねぇ?」

責めているようには聞こえないように、わざとらしく声を作って。湯の上に出ている胸元辺りを軽く指先で隠すように押さえるが、濡れて張り付いた布のラインをかえって目立たせる形にもなりかねず。

トワ > 「なるほど、良いオーナーなんだな…確かに女性なら身綺麗にしておきたいか」

出来たばかりの魔道具店と聞いてはいたが、風呂も用意できるのなら、かなり財力があるのだろう。
イレーネの言葉に、頷きを返して、そんな事を考え。

「まぁ、俺も男だからな、期待しないというのは嘘になるし、開放的な場所だから隠してるのが漏れたのかもな」

その言葉を否定せずに、頷いて、苦笑しながら。

「ハンカチを持って行ったのも、縁になるかと思ったからだし…前も行ったがイレーネは魅力的だからな」

かなり本音だぞ、と少し視線をそらしながら言ってくる。

イレーネ > 「男の人でも、できるだけ身奇麗な方がいいと思うの。その方が安心だし……旅の間とかは仕方ないけど」

快適、とは言い難い土地では珍しいぐらいまっとうなオーナーとは思う。何を考えているかいまいちわからない部分もあるけれど。それはたぶん性格的な問題で。

「ん、あたしも褒められて悪い気は、しないし……。見られても、まぁ…減るものでもない、し――ここじゃいつ誰か来るかわからないから見せてあげられないけどね」

また会いたい、と言う意味を感じる言葉を聞けば、見えない湯の下で少しもじもじと何かの仕草があったけれど。
なんだか、取りようによっては場所次第では見てもいいような言い回しになっていたことに自分で後から気がついて。

「……あー、あたし、これは何かちょっとおかしなことになってる、かな……」

こういうのって空回りしたりするし、後で大変だから困るのよね、などと、小さくぽつりと呟く。

トワ > 「まぁ、それも確かなんだけどな、さっきイレーネも言ってたけど家風呂は贅沢品だからな。…宿に風呂がついてる所に泊れないレベルの冒険者とかはそこら辺厳しいな、暖かい時期なら水浴びでもいいんだろうけど」

此処の風呂は安いが問題もあるし、と苦笑し。

「んー、脈ありで良いのかな…その言い方は、こっちをその気にさせるんだが?」

じゃぁ、どこでなら、と返したらどうするんだ?と、聞きながら。

「おかしな、か…まぁ、俺も少しおかしな感じだけどな、空回りはしないんじゃないかね」

普段此処まで押すことは無いんだがと苦笑しつつ、そっと手を伸ばす。
距離的にイレーネには届かないが、イレーネが手を伸ばせば掴めそうな場所で。

イレーネ > 「うん、ここは宿付きで色々お風呂あるけど、お高いってことでもないみたいだし」

宿付き、のところに妙に意識が行ってしまう。そういう自覚がまたあって、あ、これはダメかもしれない、すっかり変な考えにばかりなってる、と目眩がするような気もして。

「うぅー……それこそ、なんだか都合よくお宿付きなんだし、お、お部屋なら?」

何を言っているんだろうあたしは、なんて思う。少し湯にのぼせているのかもしれない、と自分の中で言い訳してみるけれど、あまり意味もない。
そっと差し出される手に気がつけば、吸い寄せられるようにその手を取って。

トワ > 「風呂付で値段はそこそこだけど、その風呂に色々あるからな、此処」

そう言いながら、伸ばされた手をぎゅっと握って…軽く引き寄せる。

「ならしっかり温まってから…部屋を取ろうか?」

引き寄せる力は弱めで、少し抵抗すれば動かない程度。
それで、引き寄せられるのであれば、それは此方の思いと行為に同意したのだと考え。
イレーネの体が引き寄せられるなら、そのまま腕の中へ抱きしめよう、と。

イレーネ > 「実際……女湯って書いてあるの、アテにならなかったし……」

手を引かれるままに、湯の中ゆえもあってふわりと浮く身体。少しだけ身を竦めるような仕草こそあれど、手を離そうとするような様子もなくて。

「――あ。だ、だから……恥ずかしいってば……」

そのまま抱きしめられてしまえば、湯がなければもっと熱くも感じたかもしれない肌の温度。温まるどころかもう余計に暑いぐらい、と訴えるようにちらりと視線を向けて。

トワ > 「そういえば、そう言ってたな…とはいえ、そのおかげでこうしていられるんだけど」

柔らかい体を腕の中へ引き入れ、ぎゅっと抱きしめる。

「そうか…あー、うん少しは恥ずかしい気もするけど…嬉しくもあるな」

先ほど見た時にわかった通り、男の体はしっかりと鍛えられており、思った以上に胸板なども厚く。
腕の中にいれた、イレーネの体に、更に硬い何かが当たる、

「まぁ、こっちはこんな状態になってて…な、それも含めて恥ずかしい、感じだ」

イレーネ > 「雨の日に会った時も色々あれこれ考えはしたけど……いざこうなると、やっぱり恥ずかしいのは恥ずかしい、かも?」

抱きしめられる腕の中で、はじめは少しこわばっていたものの、次第に力を抜いていく。
が、何か硬い感触があれば、またぴくりと身をすくめるように小さく震えて。

「ちょ、ちょっと……当たってる、から。い、嫌なわけじゃないけど……お、お部屋取りましょ?」

自分に対してそうなっている、のはむしろ嬉しい気もする。そもそも、此方の方も見た目には分かりにくいと言うだけで、あまり違いはないような気持ちではあったわけで。
お湯からは、ひとまず上がろう、ね?……と、はやる気持ちをおさえるように。

トワ > 「…そうなのか、縁がとは思ったけどそこまでは…少し考えてかも」

あれこれと言う言葉に、こちらも色々考えたなと素直に言いながら。

「ん、そういう話だったっけな…誰かに見せるのもイヤだしな」

部屋をとの言葉にそういえば、そういう話だったと頷き、少し 本音を言いながら。
上がろうとの言葉に、同意して…女湯の入り口でえ待っているよう伝える。
入り口が違ったのだから出た後に合流しなくてはどちらかが裸でとなってしまう事にふと気づいたから。
子の宿であまり女性を歩かせるのも危ないので、迎えに行くと約束をする、

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイレーネさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトワさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 湯けむりの立ち上る露天温泉
建物は小さく、大通り――いわゆる一等地とは程遠いそこは温泉の広さだけは大手旅館にも負けない。いわば隠れた穴場だ
さて、寒い空気が肌にしみる中だと……どうしても遠いこの旅館には人が来にくい。
と、いうわけで……無色透明、クリーム色の鍾乳石で囲まれた露天風呂は、小さな男の子の独り占めである

「おーんせん♪ ふーわふーわ♪ しゃーぼんだまー♪」

足をゆらゆらさせて、半身浴。
見た目は女の子にも見える小さな子であるが、ちゃんと小さなおちんちんはついている。元気よく歌う声も、綺麗なソプラノボイスだ。
どちらかというと一人で温泉や夜の町にいれば結構あやういような少年だが、慣れた様子で半身浴をゆったりとたのしんでいる。