2021/11/25 のログ
ボブ > (デッキチェアに座り、何も考えないようにボーーっとし上げていた男だったが、
いい加減身体も冷えてきて、逞しい身体をブルッと震わせていけば)

「おおぉ~~~、寒っ! 身体の熱さを冷ますのもこれくらいにしておいた方がいいな。
これで風呂に入った時にもっと風呂が楽しめるってもんだ」

(冷えた身体を震わせながら、デッキチェアから立ち上がれば、露天風呂へと続く順路に従い、その姿を消していった)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からボブさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 木々の葉の擦れる音や、風の吹く音が心地よい外気に舞う湯けむり。
その夜空の下、てちてちと柔らかな裸足が岩肌に音を立てて入り込んできて

「ん~…どのおふろに、しよっかな。
…熱すぎるのはニガテだしー…こないだのなんて、お酒の混じったお風呂だったし…
でも、ちょっとオモシロイお風呂のほうが、楽しいし…」

入浴前に、手頃な浴びせ湯で身を清めながら、湯けむりのむこうのさまざまな天然温泉に目移りする。
その香りや湯の色からして、薬師である少年の知的好奇心もそそる温泉もいくつかあるだろう。

そのなかから、うっすらふわりと鼻孔をくすぐった、なにやら花めいた魅力の香りにつられて

「~~~~っ…あ、…ちょうど、いいかもっ…」

きゅっと目をつむり、ぷるぷる震えながら湯へと小さな体を沈ませる。

お湯の温度は38度に満たないぬるま湯が丁度気持ち良いお年頃。
ぱしゃぱしゃと頬にお湯を染み込ませれば、ほんわかと上気した赤い頬がつやつやと潤うそのお湯は、
上流のある花の蜜が発酵したエキスが染み出す…簡潔に言えばハチミツ酒のお風呂のようなもの。

肌を切り傷や火傷、湿疹や荒れから保護し、潤いや清潔さを保つ、少しトロみのある温泉。
当然、湯けむりに混じってアルコール分もあるために、ふにゃふにゃと幼子は無自覚のうちに酒気を帯びて、
ご機嫌にお風呂の岩肌にべったりとしなだれかかって、ふー、ふー、と息を荒げる子猫のように仰向けで寝転んだ。