2021/10/25 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリコリスさんが現れました。
■リコリス > 「はぁ……」
静かな浴場、一人のシェンヤン系の女が温泉に深々と浸かり、その温かさに声を漏らしている。
彼女、リコリスはあまり人には言えない一仕事を終え、この宿の浴場に浸かりに来ていた。
彼女の故郷の血が騒ぐのか、温泉に関してはマグメール人より愛好している。
「…相変わらずいい湯だ」
何やら妖しい湯もあるらしいが、そんなものに浸かるヘマはしない。
そもそも、リコリスの体に効くかも定かではないが。
頭にタオルを乗せながら、リコリスは肩まで湯に浸かり、ぼんやりと湯気を眺めている。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリコリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都マグメールの平民地区に存在する老舗の旅籠。
その名物は宿の名前の由来にもなっている、遠く九頭龍山脈から
魔導機械を用いてはるばる汲み上げているという温泉である。
宿泊客は勿論、日帰りの入浴客にも解放されている温泉は、
日々の疲れを癒そうとする人々に好評を博している。
「ふぅ、……いい湯だなぁ、っとくらぁ」
そんな宿名物の露天風呂に浸かるのは中年の冒険者。
少々音程の外れた感のある鼻歌を口ずさみながら透明な湯に
肩までを沈め、両手両足をだらしなく水中にて伸ばし切る。
ごつごつとした岩で作り上げられた混浴の露天風呂には、
彼以外の客の姿が見えず、事実上の貸切状態を存分に堪能していた。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトーラスさんが去りました。