2021/10/10 のログ
■ボブ > (遠くから聞こえる嬌声を気にしないように湯に浸かっていた男だったが、夜が更けるにつれて
男と女の肉体言語を交し合う人は更に膨れ上がったようでお湯の熱さで身体がのぼせ上がると共に
ムラムラとした身体の奥から湧き上がる実体はない熱も高まってくるのを感じてくると……)
「ああぁぁ~~っ! ダメだっ!!
これ以上ここに居たら絡み合っているどこかの二人の所に突っ込んで、男の方をぶん殴って女を奪いそうになっちまう。
さすがにそこまでの無頼者になる訳にもいかんし、とっとと上がろう……。
……はぁ~~、本当に頭に血が上りすぎてる……」
(ため息混じりに湯から上がり、腰にタオルを巻いていくが、いきり勃った逸物の盛り上がりは隠せず、
見事なテントを作り上げた状態で露天風呂脇の通路を通っていき、そのまま脱衣所の中へとその姿を消していった)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からボブさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴蒸し風呂」にエリゼさんが現れました。
■エリゼ > 宵も深まりつつある頃、宴会場の賑わいを尻目にひっそりと風呂場に顔を出す。
妙に人目を気にしてコソコソとしているのは、少女の裸身――その股座にあった。
たらりと垂れる小ぶりのそれは、植え付けられた後天性のふたなりと陰嚢だ。
お陰で、本当は身も心も女性であるにも関わらず、同性と風呂に入るのは躊躇われる。
或いは、男性に混じって――などと大それた事も当然出来ない。その結果が今の少女だ。
人がいなさそうなタイミングを見計らって、手早く楽しんでこっそり上がる。
折角の温泉なのに、とは思うが、無用な面倒を抱え込むよりはマシなのだ。
「――ふぅ、目論んだ通り、誰も居なくて良かった……」
手早く身を清め、髪を洗って結い上げる。この辺りは日頃から慣れ親しんだ所作だ。
それから、少女はふらりと気の向くままに浴室を彷徨い、短い温泉気分に浸る。
まずは甘い香りの白い濁り湯を堪能し、肩までゆっくりとお湯に浸かった。
そうして、心身を程よく緩めたら、ついで最近流行りらしい蒸し風呂とやらに滑り込む。
風呂場の奥手に備えられたそこは、扉を開けるとむわりと熱い蒸気が零れ出てくる。
足を踏み入れれば、じんわりとした熱が全身を包み込む。成程、なんだか心地よい。
それでいて、じりじりと表皮を炙られる様な錯覚は、中々味わえないものだろう。
「……初めてだから勝手が分からないのだけど、座ってれば良いのかしら」
目の前には、腰掛けるのに丁度よい三段程の段差。それから奥にストーブらしきもの。
聞いた話では、香油入りの水を奥のストーブで熱している石に掛けると良いらしいが――。
しかし、初回から色々試して失敗してもなぁ、と臆した少女は、ちょんと慎ましく座っていた。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 混浴蒸し風呂」にコルボさんが現れました。
■コルボ > 人気がないはずの時間帯に、扉が開き、一人の男が入ってくる。
腰をタオルで隠すことなく、堂々とした歩みで、大きなものをぶら下げて。
「あ、お邪魔します」
軽くぺこりと、少女に軽く会釈をして。
ちらっと貴女についている、本来ついていない器官を一瞥してから、
近くに座る。
「まさかこの時間に先客がいるとは思わなかったな。お前も流行りで来たクチか?」
混浴狙いで来たので下心はあるが、いわゆる半陰陽の少女なので、
さて、攻め目当てか受け目当てか、どちらかなと考えつつも、
(未経験者だったら下手に襲うとのぼせそうだなぁ……)
クソ野郎は別の危険性を考えている。
■エリゼ > たらり。肌を伝う汗の感触が、少しばかりこそばゆい。
そう言えば気にもしなかったが、どの位入っていれば良いのだったか。
蒸気の温もりを楽しむ施設だから、じっくり入らないと駄目なのだろうか。
些細な悩みに首を傾げていた所、ぎぃ、と扉を開く音。ふと視線を向けて――。
「うぇっ!?あ、あの、えぇと、どうぞ……!」
現れた男性に目を丸くすると、思わずすんなり通してしまう。
確かに女湯に入ったような気がしたのだが、一体全体どういうことか。
とは言え、あの堂々とした居住まいは間違えて入ってきたとかではなさそうな気配。
なにより想定外の事態に対処するのが苦手な少女は、困った顔で縮こまるばかり。
とりあえず、彼の体を見ないように視線をそらしつつ、どうしようと思考を巡らす。
困惑の衝撃が強かったからか、今すぐにここから出る、という選択肢は零れ落ちていた。
■コルボ > 「……。」
男はじっと見ている。縮こまった貴女の裸身を。表情を、振舞いを。
うろたえた声を反芻するように顎に手を当てて、やがて口を開く。
「……あー、お前さん、ここあんま使ってないな?
この施設、男女区別がわりと混浴に勝手に切り替わるぜ?
そういう”意図”があるから場所だからな?
……分かって入ってるなら食っちまおうかと思ったけど、
災難ならしゃあねえやな。
それに、風呂でマナー守って体隠さない奴にどうこうしちまうのも、な」
頭をぽりぽりと掻きつつ、また、貴女の表情を見て。
「……つか、一人で入って随分経ってるぽいけど、蒸し風呂って定期的に水風呂と往復するの知ってるか?
入り過ぎてるとのぼせてぶっ倒れるぞ?」
ちょいちょいと扉の向こうを指さし、その先にあるであろう水風呂を差し示して。
「暖まったらぬるめのお湯をかぶって体を落ち着かせて、少し水風呂に肩まで浸かる。
途中ちゃんと水分補給も忘れるなよ?」
縮こまってる相手には現状必要かつ適度な情報を簡潔にレクチャー。
距離を詰める会話を挟んで、
「とりあえず、休憩してきな?」
狼狽している貴女に、あえて逃げの選択肢を与えて苦笑して見せながら。
■エリゼ > 目の前の彼は、困惑と萎縮で忙しい少女の様子から色々察してくれたらしい。
穏やかな語り口で告げられる衝撃的な事実に、少女は目を丸くすること頻りで。
「そ、そうだったんですか!?全く知りませんでした。
依頼を無事に終えた祝賀会として招待されたのですが、うぅん」
彼の言葉が真実だとしたら、自分は大分はしたないことをしているのではないか。
そこまで考えが至ると、強烈な羞恥が込み上げてきた。耳までがかぁっと熱くなる。
どうしたものか。ここから出るには、最低でも彼に裸身を晒す必要がある。
とは言え、こうしている間に他の誰かがやってきたら、これまた気まずくて出るに出られない。
思考を回す。煩悶する。うぅ、と小さく呻きながら、しかし彼の言葉はしっかりと聞いていて。
「く、食っちまうって、破廉恥なのは、よろしくないかとっ……。
とは言え、ここがそう言う施設なのだとすれば、場違いなのは私、ですよね。
えぇと、その、これは直ぐに出ようと思ってたからタオルを持ち込まなかっただけですが――」
律儀に一言一句反応を返すと、ふわりと思考が揺らぐ気配。
それはかすかな浮遊感。少しばかり酒を嗜んだ後の感覚にも似ていた。
それすら具に見て取られたのか、彼からは現実的なアドバイスが飛んでくる。
なるほど、確かに水分は摂っていなかった。それに、水風呂も入っていない。
何とも親切な人だ――冒険者な少女だが、困っている所を助けられると絆されて弱い。
彼が自分を食い物にしようとしていた事実をすっかり忘れ、警戒心を放り捨てていて。
「そ、それならお言葉に甘えて……っととっ――――!?!?」
立ち上がろうとして、僅かによろめく。足元がたたらを踏み、腰のタオルが解けて落ちる。
刹那、彼の前には一切を詳らかにした少女の裸身――股座に垂れたふたなりすら顕になる。
一瞬、時が止まったような気がして、視線を逃れるべく慌ててしゃがみこんで縮こまった。
頭の中は(やっちゃったやっちゃった――)と打開策すら浮かばないパニック状態。
ともあれ、少女は少しばかり、動けそうになかった。原因の九割九分は羞恥だ。
■コルボ > 「いやだって、可愛い女がいたら食っちまいたくなるもんだよ。
つーか俺なんかまだましだぜ? 男はおろか、女同士でも強引に行く奴いるからな。
しかし……、祝賀会がここなら、いっそそれで経験しちまえってことなのかもな?」
ニヤニヤ笑いながら、反応から男性相手は大丈夫なほうだと推察しつつ。
「まー、相手してくれんなら場違いじゃねえが、蒸し風呂に慣れてない女をここで食っちまうと、
それこそのぼせちまうからな。今日はそういう気分じゃねえし、俺といる限りはそうさせねえから安心しな。
その代わり、役得は拝ませてもらうけどよ。」
真面目な娘、絡め取りやすい娘。
今日は大丈夫だが、次あった時は、と考えて。
立ち上がった貴女を見送ろうとして、ふらついた貴女の身を案じて立ち上がろうとして、
それこそ露わになった半陰陽を拝んで。
「……まあまあのサイズだな。てか、ろくに動けないなら付き添ってやるから。
ほら、行くぞ。今ならまだ客も言うほどいねえしよ」
ふたなりを見ても驚く素振りさえなく、どちらかと言えば足元が少しおぼつかない方を気遣っているようで、
肩を支えながら外に出ると、水を混ぜてぬるめたお湯を少しかぶせてから、
水風呂にまで案内して。
「そこまで恥ずかしいなら、今日はこれ使っとけよ」
少し離れてから、体を隠す大きめのタオルを持ってきて、水風呂の傍に置いて
■エリゼ > 「か、可愛いなんて、そんな。私程度ならいくらでも居そうなものですし。
その、出会ったのが貴方で助かりました。そうでなければ今頃は――うぅ。
け、経験!?私は、その、そう言うのまだ早いと思ってますので……!」
褒め言葉には慣れていないし、この様な施設を使った経験もない。
身に宿した呪い故に、一度使ったらそのままのめり込んでしまいそうだから。
彼に見られながらも拒絶しないのは、それどころではなかったのと親切な言葉故のものだ。
これが、組み伏せられて犯されていたならば、冷たく睨んで屈辱を噛み締めていただろう。
だが、彼は己の身を案じて、しなくてもいい教示までしてくれた。その恩が、心を絆す。
実は彼が少女を値踏みしていて、そっと絡め取ってしまおうとしている。そんな考えには至らない。
「全く、その通りですね。次からは気をつけませんと……。
貴方が狼でなくて良かったです――見られた分は、親切の対価と考えておきます」
彼からの忠告に、少女が差し出せるものはない。故に、今の状況そのものを支払いに当てる。
慎ましやかな乳房を、ほっそりとした華奢な曲線を、隠さずに見せることを自己肯定する意味も含めて。
とは言え、隠しておきたかった自身の恥部――小ぶりのふたなりまで見られてしまうつもりはなかった。
一瞬で思考が真っ白になって、どうすれば良いかが分からなくなる。オーバーフローだ。
対する彼は、特に気にする様子もなく少女の腕を取り、肩で支えて蒸し風呂の外へ導いてくれる。
肌に当たるぬるま湯の感覚。気づけば、いつの間にやら水風呂の前で、タオルを差し出されている自分が居た。
手を伸ばし、そっと受け取り、少しばかりモゴモゴと言葉を口内で転がしてから、はぁ、と息を吐く。
それから、酷く恥ずかしそうに、しかししっかりと彼の目を見て、耳まで赤らめたまま。
「……批評とかは良いので、今のは、見なかったことに。
少なくとも、他言は無用で、お願いしたいです。良い、ですか?」
これで言いふらされたら――そう考えるだけで、自然と涙が浮かんでくる。
それほどの物を見られてしまったのだ。そう言外の態度で伝えつつ、水風呂に身を沈めた。
それでも、体のほてりはむずむずとわだかまり、発散される様子はなかったが、はてさて。
彼が同意してくれたならば、後は少しばかり話題を変えて世間話をした上で、別れることになるだろう。
結果がどうあれ、彼が恩人であることには変わりない。誰何されれば、名前くらいは答えたはずで――。