2021/08/20 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 温泉は、今宵も暖かく、少女を包み込んでくれている、丁度いい湯加減は、のんびりするには最適で、眠気さえ、催してしまう程。
 大きなお風呂の中に、ゆったりと両手両足を広げて、浴槽の縁に寄り掛かって居る。
 透明なお湯は、透き通っていて、松明の明かりをキラキラ、キラキラと反射をしている。
 今日のお風呂は、いつもとは違う様相で、周囲にある明りは、魔法の明かりではなく。松明が、赤々と燃えている。
 そして、天井はなく、夜空が見える状態だった。
 周囲に関しては、南国という物を連想させるような、鬱蒼と生い茂る木々や草が生えている。

 蛮族が温泉を掘り当てた、と言うコンセプト、と認識できるような湯船と周囲の風景だった。
 浴場自体はそれなりに広いのだろう、恐らく、様々な大きなお風呂が、木々と言う仕切りの中で点在していると思われる。
 温泉の中、湯船の中でゆっくりするもよし。
 誰かを求めて、冒険をするような気分で、別の湯船と人を探すもよし、という所なのだろう。

 もう一つ付け加えるならば、エッチするならば、野性的な、青姦気分という所。

「めぐるのは、面白そう、だけど……」

 ちゃぷん、と白い肌にお湯をかけて、少女はのんびり呟く。
 土に塗れたくないとか、そういう理由等ではなくて、ただ単に、お湯が気持ち良いので、動く気がしないだけ。
 誰か来てくれれば、万々歳ね、とそう考えてみる。
 今日も仕事の疲れを、タップリのんびり癒してしまいたい。
 お湯に浮く柔らかな双丘、ぷかぷかさせながら、はふ、とほんのり桜色に染まる頬、桜色の唇から吐息を零し。
 温泉のお湯を、堪能している。

リス > 「うー……ん。」

 眠くなりそうな、暖かさだ、今回の温泉はとても。眠くなる温泉だ。
 丁度良い暖かさもそうだし、少しばかり、湯の質が重ためな気がする、優しく包み込んでくれるというか、布団のような、感じがする。
 ふぁ、あとと小さく欠伸を零し、すこしもしょもしょする目をこしこしと擦る。
 眠ったら溺れそうだけど、溺れなさそうな気もするし、ポーっとしてしまう。
 ああ、こういう所で眠ったら、気持ち良いんだろうな、なんて考えてしまう位に、暖かく優しい温泉。

「ぁ、ふ……。」

 こう、こう言う風に眠くなるような、温泉なら。
 誰かとおしゃべりしたくもなる、暇と言うのもあるだろうし、一人だと、矢張り眠気が出てきてしまう物だ。
 周囲を見回せば、鬱蒼と生い茂る木々、草。
 それらの奥に誰かの事は見通せず、深い闇が広がっている。
 其処此処に設置されている松明程度では、雰囲気の良い明かりではあるが、暗い物である。
 それが、ヴェールの役割をしているのだろうが―――すこし、恐怖も感じる。
 誰が居るか、判らないのだから。

 とは言え、多分安全なはずだ。
 此処はそう言う場所だと思うのだし。
 一寸、心細さを感じ初め、プルと震えて、眠気が少し飛んでいく。