2021/08/04 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 珍しく、早く仕事が終わったので、少女は日課に近いレベルでやって来ている温泉宿に遊びに来る。
 受付でお金を支払い、今日もふたなり用の温泉に入ることにする。
 大きな理由としては、ふたなりだから、男性として見られることもあるし、女性として見られることがあるから。
 どちらの性別を持つから、男湯に行けば襲われるだろう、女湯に行けば騒ぎになるだろう。
 そう言ったのが面倒くさいから、お金を払ってでも、ふたなり用の女湯に向かう。
 ふたなりで、なおかつ、自分の事を女性として考えて居る者、女性的な肉体を持つ者が集まる場所。

「んー。」

 ちゃぷり、と薄紅色のお湯の中で、少女は両手両足を伸ばし、仕事で疲れた体をのんびりと癒すことにする。
 むにむに、むちむち、の肌に手を触れれば、筋肉がちょっと凝っている、疲れがたまっているのを感じる。
 大した披露ではないし、精神的な疲労の方が大きいのだけども、それはそれ、だ。
 白い肌にかけ湯をして、全裸のままで、両手両足を伸ばし、お湯にちゃぽんと全身を委ねられる快楽。
 はふぅ、と少し熱の籠る吐息を吐き出して、少女は空色の瞳で周囲を見やる。
 誰か、来ないだろうか、と。

 此処は、ふたなり用の温泉だけども、女性も入ってこられる。
 無論、『そういう事』もしていいという事を認識してのものだ。
 所謂温泉という形で、可愛い子と出会える場所、というのが、この場所。

 出会えるかどうかは、また運次第なので、会えればいいな、という程度の思考。
 湯煙で、他の人の気配は有るが、誰なのかはわからない。
 近寄るべきか、待つべきか、少女は、考えて、パチャリ、と体に湯をかける。

リス > 「……ふぁぁ……。」

 小さく、少女は桜色の唇を開いて吐息を零す。
 眠たくもあるし、お湯の暖かさが気持ちよくて、快楽の声が零れてしまうのだ。
 この温泉は曲者だから、偶にお湯が媚薬にすり替わって居たり、しびれ薬になって居たり、魔術的な拘束をされてしまったり。
 いろいろあるのだけれど、今最近はそんなことはないし、そういう事には、耐性が出来ていた。
 生半可な魔法では、傷のつかない竜の体、そして、魔法を見抜く竜の眼。
 そして、薬などに関しては、もともと強い耐性があるからこそ、安心しては入って居られるという物である。

 柔らかな掌が、自分の乳房に触れる、お湯をかける。
 プルンとしているその双丘は、お湯に浮いているくらいには大きく、先端は小さく尖っている。
 白い肌は、お湯で温められてほんのり桜色に染まっているのだ。
 其れを見て、ああ、温まっているのね、と視覚的にも感じていて。
 だからこそ、お風呂のお湯の下で、確りとそそり立つそれ、熱で昂り、相手を求めているその部分。
 使いたいな、とそんな風に感じてしまう。

 それはいわば、本能であり、自分で抑えることが出来ても、なくすことの出来ない物だ。

「思考が、ゆだって来てるのかしら。」

 一寸、涼んだ方が良いのかしら、と、ふるふると、頭を一度振って、大きく深呼吸をしてみて。
 ちゃぷん、と温泉の縁に背を持たれかけさせる。

リス > 「ん……っ。ふ」

 しばらくの間風呂に入っていて、体も十分ポカポカしてきて、汗もたっぷりと出て来た。
 体中の疲れが抜け出ていくような、そんな気がするのは間違いはないと思う。
 コリがほぐれて、膚もつるつるになって来たのだと思う。
 最後に一度、お風呂から出て、軽く水をかけて肌を引き締める。冷い水で目が覚めるような思いを感じる。
 ぶるぶるっと大きく身を震わせ。
 やっぱり、風邪ひくとだめね、とかけ湯を再度。
 其れを終わらせて、少女は帰ることにする。

 今日も、静かに一日が、終わる。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。