2021/07/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシャルティアさんが現れました。
■シャルティア > 九頭龍温泉
数多くの源泉から引いた露天風呂を売りにした旅館が立ち並ぶ旅館地区とは離れた場所、山間に少し入った、木々も無い岩場
その岩場の一つ、鍾乳石のようなクリーム色のなめらかそうな岩肌に浮かぶ湯気、湯の気配
匂いは硫黄、というよりはヒノキのようなむしろ良い香りである。湯気から薫るせいで多少は強くそれを感じるだろうか
そんな岩場のど真ん中にある、文字通りの天然の露天風呂
割れた岩盤が湯船――いや、池のような形と大きさになり、その亀裂から湧き出した温泉はもう何年も何十年もずっと、温泉をそこに湖のように湧き出しているのだろう。
温泉は常に湧き出す温泉で常時溢れてる為、汚れやゴミもなく澄んでいる。旅館にある上等な温泉以上の、文字通り完全な天然温泉だ。
ただ、この温泉、少々難がある――温度が少々低いのだ。
夏の暑いこの昼間でも、ぬるいと思える温度。きっと冬には凍えて入れないだろう。夏でも、熱い温泉を好む人には、かなり不満だろうか。
だが、このぬるさが丁度いい、という者もいる
「おーんせん♪ おーんせん♪ ひろーいひろーい、ぽかぽか温泉」
人が来ないような場所の温泉に、少年が一人で入ってる。
人懐っこそうな、明るい表情の子供だ
まだ幼く、街から出るにも少々危なっかしくも見えてしまう子供である。だが、少年は一人でぬるい温泉をたのしんでいる。
時々、湯をかきまぜ、温泉からあがって、足だけを温泉につけて岩にちょこんと座り、そしてまた温泉に浸かる
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシャルティアさんが去りました。